細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『モンスターストライク*はじまりの場所へ』で映像迷路の迷子になってしまう。

2016年11月30日 | Weblog

11月25日(金)10-00 内幸町<ワーナー・ブラザース映画試写室>

M-151『モンスターストライク・はじまりの場所へ』" Monster Strike The Movie " (2016) XFLAG pictures / ライデンフィルム、ウルトラスーパー・ピクチャーズ

監督・江崎慎平 脚本・岸本 卓 主演(声)坂本真綾、小林裕介 <103分・ビスタサイズ> 配給・ワーナー・ブラザース映画

大人気のスマホアプリが、You Tubeオリジナルアニメの末に、こうして遂に劇場型の大型長編映画に成長したという、その事件性をまったく知らないオジンにとっては、不思議映画。

それでも映画であることに変わりなく、とにかく試写で一応見てみよう・・・というブロガー根性で観たものの、やはりさっぱりワカラナイ次元で、ただ唖然である。

「君の名は。」のメガヒットもあるので、アニメは超文化に進化し、この作品もスマホアプリで見ているファンには待望の大型映画化で、おそらくお正月のシネコンを賑わせるだろう、問題作、らしい。

ストーリーは、あの「スタンド・バイ・ミー」のような小学生チームメイトが、廃墟と化したような野球場の地下に、巨大な研究施設を見つけて、そこに監禁された<ドラゴン>を見つける。

そこは行方不明になっていた考古学者で少年レンの父が、かつて失踪した場所であって、父の行方を探し、加えてそのドラゴンを元の世界に返すための、時空を越えた大冒険が展開していく、という話。

この劇場版というのは、YouTubeでの51話につながるという、どうやらそのスタート時点で、主人公のレン少年は10才で、これはその膨大な冒険談の<はじまりの場所へ>の冒険だという。

そのために突然、円卓の騎士が出たり、お姫様や妖怪変化などの<モンスターストライク>の登場者たちが、突然マシンガンで撃ち合ったりして、さっぱりワケの判らぬままにドラマは突っ走るのだ。

従って、ただでさえ難解な冒険が、突然、ゲームの世界にトリップして銃撃戦を展開したかと思うと、またアニメの冒険に戻ってストーリーは狂騒していくのだ。

ま、そこは<モンスト>のファンであれば、状況の危機感は理解して見るはずで、こうして、その次元に馴染めないでいる高齢者にはカンケイのないストーリー展開なのだろう。

少年達の冒険は「バケモノの子」のように奔放で夢に満ちているので、こうした多重構造のストーリー展開も、ポケモン次元で見ていないと、古い頭脳は破壊されてしまう。

 

■初球がヘルメットをかすめるデッドボールで出塁。 ★★★???

●12月10日より、全国お正月ロードショー