細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『2012』は異質な大盛り二重弁当のような不思議な味。

2009年12月03日 | Weblog
●12月2日(水)12-15 渋谷東映2/ロードショー
M-129『2012』columbia picture
監督/ローランド・エミリッヒ 主演/ジョン・キューザック ★★★☆
断片的なラッシュ試写で、ほとんどのディザスターシーンは見ていたが、肝心のストーリーが判らない。
それでロードショーで見たのだが、これは2本立の断層構造のスペクタクル。
前半の地殻変動で各地に地割れや津波が押し寄せるシーンは、たしかに迫力はある。
車や飛行機を乗り次いでの冒険は、とにかくテンポがいい。
しかし後半の、脱出船に乗るパニックシーンになると、「タイタニック」のように水攻めばかりで編集も混乱。
船の構造も判らないのに、やたら水地獄となるので、毎度の閉所恐怖症映画の展開になった。
せっかくの前半のスケール感が、突然に狭くなり、ドラマもただの家族救出ものに縮小。
お疲れさまの長尺は尻つぼみの結果に終わった。
ああジョージ・パルの傑作「地球最後の日」のシンプルさが懐かしい。

●全国で公開中