細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●アメリカで見た映画。

2005年07月15日 | Weblog
●7月7日(木)UA-022便機内映画
M-091 「FEVER PITCH」(2005)米
監督・ピーター・ファーレル 主演・ドリュー・バリモア ★★★☆☆
撮影中から見たかった野球映画。昨年のボストン・レッドソックスの奇跡のワールド・シリーズ優勝をバックに、レッドソックスのクレイジーなファンに恋をしてしまったドリューの一年の恋を描いている。
いつものファーレル兄弟の悪のりは控えめだが、メジャー・リーグのファンにはたまらなく嬉しいシーンが多い。
とくに、レッドソックスが逆転する劇的シーンで、恋を告白するために、ドリューが外野席からフェウェイ・パークのフィールドに入り、ベンチまで走り抜けるショットは感動ものだった。
「ブロンド・ライフ」同様に、野球ファンには嬉しい一本。ぜひ日本でも公開して欲しい。

●7月11日(月)13-30 PARIS at 60th and Fifth
M-092 「HEIGHTS」sony cllasic film (米)
監督・クリス・テリオ 主演・グレン・クローズ ★★★☆☆☆
ブロードウェイの実力派スターのグレン・クローズと、娘でカメラマンのエリザベス・バンクスを中心に、娘の結婚問題で悩む母親と、恋人のゲイ不審で悩む娘の葛藤の日々と人間模様を、マンハッタンの美しいロケで描いた佳作。
あの「私に近い6人の他人」のようなグループ・ドラマがウデイ・アレンの映画のように洗練されたタッチで展開。
「クローサー」よりも好感の持てる作品。これも日本公開して欲しいスマートな都会メロドラマだ。

●7月15日(金)VHS VIDEO
M-093 「DON'T PAVE MAIN STREET」a carmel heritage film (1994)米
監督・ジュリアン・ラトウィグ 主演・クリント・イーストウッド ★★★☆
カリフォルニア州のカーメルは、夢の理想郷である。
今回の旅でクリント・イーストウッドの所有する、カーメルのミッション・ランチを訪れた際に入手したビデオで、基本的にはカーメルの魅力紹介ドキュメンタリー作品だが、かつて市長だったクリントがほぼ113分の全編のナレーションに出演。
いろいろな住民たちにインタヴューしているなかで、あのドリス・デイも出演している。
これはクリントのファンには見逃せない一本。
カーメルまで行かないと手に入らないが、カーメルに行かないと魅力が実感できないだろう。
ひとつの町の本質を探るドキュメントとしても貴重な長編作品である。