諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

暑さ寒さも・・・・。

2014-03-21 21:15:42 | 日記・エッセイ・コラム

 毎年よ 彼岸の入りに 寒いのは (正岡子規)
 その通りであります。
日本列島は、このところ結構荒れております。真西から東北東にかけての山脈は,吹き出した雲にすっかり覆われました。強風が、関東ロウム層を巻き上げて吹きまくっております。沼までの直線道路は横風に車があおられます。それでも陽射しは三月のもの、それなりに強く感じられます。麦の青田も鮮やかな色をはなっております。

 庭に来ていたツグミはもう来ません。そのかわりに・・・・・

餌まくを 羽つくろいて 待っている そんなに慣れて いいの?山鳩 ー夢蔡ー
 

20140127_045 ▲ 山に棲む鳩 ゆえに山鳩 正式名は、【キ ジ バ ト】 体長33センチ (←野鳥観察の大きさの標準になる鳥なので体長が33㎝ときめられている)

 キジバトは、春のこの時期は、つかず離れず、番(つがい)で行動する。庭隅のハナミズキの根本に餌をまいてやる。朝8時ころと午後4時~5時ころと決めている。近頃では、その時間を覚えて、1時間前には、ハナミズキの枝で待っている。

 毎日来るつがい鳩のすきをうかがう一羽鳩がいる。番鳩の雄がそれを見つけると激しく攻撃する。時には100メートル以上を飛翔して追い払う。
 餌場をめぐる「同種間競争}の激しさを見る思いがする。ただし、1羽鳩は、相手の力を知っているのか対抗しないので、追い払えばそれで終わりである。

 動物の「同種間競争」が、結構激しいことは、よく知られている。よくTVの自然ドキュメント番組で、一夫多妻のライオンのファミリーに成熟期のはなれ雄が近づき、そこの主人の雄に猛烈に攻撃され退散する様子が流される。しかし、圧倒的に強い雄でも、相手が、負け=戦意喪失の姿勢をとれば、それ以上は攻撃しない。負け雄がすごすごと立ち去るのを用心深く見ているだけである。殺すことはない。
 「同種間競争}には、この種の抑制作用が、本能のなかに組み込まれている。

 最近読んだ動物生態学の本に、人間は、不幸なことに、「抑制作用」が喪失してしまった、とあった。

春めけば 雪もてあます 嶺のあり  ー夢蔡ー

               ーーー<了>------


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