諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

新秋 哀蝉 天界高し

2010-09-13 12:11:05 | 日記・エッセイ・コラム

 ようようにして、猛暑の日々は、去った。盛夏の時より、日没も一時間程、早まったようである。あかあかと 日は難(つれ)なくも 秋の空ー芭蕉ー。こんな風景が展開する。荒れ草群の土手は、歩くことも出来ない。対岸のニセアカシヤの大樹の向うに赤い円形の太陽が沈む。雨がしばらく降っていない。畠中の道は乾いて、軽く土ぼこりをあげる。草は穂たけを延ばして茂り、穂は白みがかって来た。絹雲が高く流れる。

 長月の穂草たけのぶ畑の道 蟻群がりて落ち蝉を引く 

 空蝉を萩の下枝にうち捨てて 秋をせかせて鳴くつくつくし ー夢蔡ー

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