諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

霜柱/蝋梅 新春のオブジェ

2010-01-03 12:43:19 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜来の放射冷却で、霜一面の朝です。最低気温は、-2℃。

 枯れた草の茎にいついて、霜柱が立ち上がっています。寒い冬の朝にしか見られない、自然のオブジェ・造形の美しさです。

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 【 シモバシラ 】は、シソ科の植物。秋、穂状に白い小花を付けます。紫蘇の花と同じようです。目だちません。、だだ、冬枯れした茎に、霜柱が見事に付くので、庭木の小陰に植え込んであります。▼ 「 茎は枯れても、根が活動していて、導管が水を吸い上げており、それが凍って、氷柱が出来る。」と図鑑にあります。別名は、【 ユキヨセソウ 】

  温暖化 庭の蝋梅 早や咲けり 時候狂いて 狼狽せしや ー夢 蔡ー

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 【 蝋梅 ロウバイ 】 (唐梅 カラウメ)。その名のとおりに、蝋細工のような花容です。馥郁とした好い香りがします。

 通常、1~2月に咲きます。しかし、昨年12月は、暖かかったのか、冬至の頃に既に咲き始めました。少し早いので、注目度は低いようです。俳句の季語は冬ですが、どうも年末に蝋梅で一句と言う訳にはいきません。

 枯れ葎 獣のごとき形して 何を怒りて天を仰ぐか  ー夢 蔡ー

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  CO2を思い切り、吸い込もうとしている様です。炭酸同化作用は、植物が獲得した英知で、Cを体内に取り入れて葉・茎・幹・花実を作りました。そして、O2を空気中に放出したのです。今日、生物の繁栄は、植物の力〔食料・呼気)あってこそです。今、人間の世界は、CO2⇔温暖化をめぐって、思惑が乱れ飛んでおります。しっかり議論をしなさい!!

  土堤下の3畝〔100坪)ばかりの畑です。近所の独り居の老女が、季節の野菜を作っておりました。しかし、老いの身に勝てず、ここ3年来の耕作放棄地となってしまいました。

 枯れ葎やほうき草の造形の場となってしまうのは、深刻であります。

  

  


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