諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

沼春景 鷺の恋

2012-04-22 14:55:04 | 日記・エッセイ・コラム

 【穀 雨】(新暦4月20日ころ)。“春の雨が、田畑を潤し、穀物の成長を助けます。”ここ 2~3日、低気圧が通り過ぎて、その通りになっております。枝豆を植えた専業農家の人が、ちょうど良い雨だと言っておりました。▼ 沼の堰堤は、葉桜  の並木になりました。辺りの木々も、うっすらと緑色を帯び始めました。沼の真ん中にある“弁天様”を祀った“小島”が、にわかに活気付いて参りました。

春さかり 巣作りの枝 奪い合う 弁天小島の あお鷺 しら鷺 ー夢蔡ー

20120415_008_2 ▲ 弁天様の島は広くはありません。高い木は数本です。その中で一番高いところに巣をかける競争に勝ったのは、アオサギでした。 羽を広げると90~100cmは、国内最大の鷺。

 巣作りの 場のさだまりて あお鷺は 嘴かわし 愛たしかむる夢蔡ー

20120415_009 ▲ 和名の漢字表記は、【 蒼 鷺 】 青みを帯びた灰色。繁殖期の特徴で、冠羽が長く延びてるので、頭の羽乱れて見える。

 ▼ あちこから、木の枝を拾い集めて、巣づくりをします。夫婦協力して卵を温めます。約26日で孵化します。仔サギたちが、独り立ちするのは、7月、餌となる蛙が沢山いる田植えの終わる頃です。かくして、とは、覚悟手間であります!

  ー弁天小島の高木は、蒼鷺に占有されました。ーー

20120415_006_2 ▲ 高木は、蒼鷺の数組のものです。木の根元の狭い空間が、“白鷺”たちのものです。一組の占有箇所が決まったようです。見物しているのは、“ごいさぎ”です。「そこでよろしいですね? 後がつかえてますので・・」

20120415_007_2 ▲ 巣作りの場所争いは、けたたましい叫び声と羽ばたきで、体力勝負!。強いモノ勝ちです。子孫繁栄はまず子育てのための“安全安心の場”の確保からです。 

 し ら ー さ ぎ 【白鷺】とは、コウノトリ目サギ科の鳥のうち、全身純白色、背に蓑毛(みのげ)がある種類の総称。ダイサギ、チュウサギ、コサギなど。(広辞苑)

 ー写真に登場しているのは、【コサギ】です。その特徴は、夏羽(春以降の羽)になると、頭に2本の長い飾り羽が延びます。 ゴイサギたちと、コロニーをつくり、繁殖します。ーー 

 巣作りは 放鳥トキなら トップ記事 小鷺ー

  スター求めし 絆うすき世  ー鴨長ー 

                 --ー 了ーー