統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

北九州市 震災がれきその⑱私たち日本人に絆を語る資格なし(それは1998年から始まった)

2012-05-27 00:54:05 | 時事ニュース


2年前に書いた本の挿絵です。自殺は1998年から急激に増え現在まで毎年3万人以上の人が自殺しています。先進国ではありえません。自殺も今回の震災の死亡者と同じように多くの親族や友人などに強い衝撃を与えます。時にはその破局的結末が残された人たちにとってPTSDにすらなることがあるくらい衝撃的なことがあります。

日本人はなぜ自殺するのかそれは絆が切れてしまったから。自殺をする人は多くの人を支えてている場合が多いのですが、彼自身を支えている人は結構少ないのです。終身雇用制から契約社員に、合理化縮小により職場はぎくしゃく、セクハラ、パワハラ、アカハラ何でもアリです。自然から完全に遊離しバランスが全然取れない職業人生。不規則な生活習慣によるホルモンや免疫などの身体機能の乱れ、食習慣の乱れと栄養のアンバランスによる脳内アミンの異常。産後うつ。企業は儲からなければ意味がない。コンプライアンスも情もない。金の切れ目が縁の切れ目。貧すれば鈍する等々今の時代は絆やふれあいがもたらす真のの喜びを忘れ、先日言った3つの「さえ病」になってしまっているのです。

原発事故も自殺増も同じ現象不幸にも震災で2万人近くが亡くなりましたが、毎年3万人以上の人が壮烈な死を遂げています。若いころ無医村で医者がいないため検死もしていましたが、鉄道事故でバラバラになった手足を集めたり、飛び降り自殺者の目を探し回ったり色々です。震災死の悲惨さに劣りません。若い人が多いのも問題です。しかし誰も騒いだり、このことで公に議論されたりしません。「死人に口なし」でみんなも多くを語りません。しかしこれは防ぐことができます。公的資金と企業の協力があれば。。しかしこの対策にいくら使われているでしょうか?!何とかセンターができて天下りが来て、御用学者がコメントして、全然自殺者は減りません。がれき処理予算の1兆700億円の半分でもあれば毎年の自殺者は半分になります。絆を回復させるのにお金はあまりいりません。がれきの広域処理を絆と言うならうつ病や自殺者を減らしてから言ってほしいものです。

死の絆診療の予約患者がキャンセルの電話もなく来ないと不安です。もちろん予約を忘れてしまうくらい治ってこない人も多くいますが、そんな状況でない患者が来ないと自殺したかな?と思ってしまうこともしばしばです。そうかと思うと薬の大量服薬が来たり手首の三段切りをしてくる患者もいます。でもそんな人はまだ絆が完全に切れていないので最後は病院に助けを求めてきています。しかしその絆はまるで広がる細い蜘蛛の糸のように心もとないものです。これが切れれば最後です。でも病院が患者さんにお金をやることも仕事を与えることもできません。それは社会がやってくれないとどうにもなりません。皆さん放射性がれきの地方搬出に「絆」と言う言葉を使わないで下さい。それは愛の絆ではなく死の絆です。全く勘違いしているのです。がれきの絆を言うならそれより先に隣人をまず愛して下さい。

神よ彼らを許したまえ!彼らは何をしているのか分からないのですこれは磔になったイエスの最後の言葉です。がれきをどうしても入れようとしてる人を見て不思議に思うのですが、彼らには子や孫はいないのでしょうか?23日がれき試験焼却搬入時の北九州市の争いを見ているとふとイエスの言葉を思い出しました。強権と強い意志によるがれき搬入、でも彼らが攻撃しているのは十字架のイエスではなく自分の子や孫なのです。そしてそれは槍ではなく放射性同位元素と言う未来永劫の朽ちることのない槍です。

お巡りさんも大変ですちょうどもめている頃小倉の街を歩いていました。信号機のない横断歩道に来た時に右車線の車は止まってくれましたが、左車線は危ない状況でした。ちょうどパトカーが見ていて左車線に入り込みました。私の目と運転のお巡りさんの目があい、私にうなずいて先に進むように促しました。ました。左側のお巡りさんは「歩行者横断中!!」と言っていたところに、わずか1メートルの間隙をぬってバイクが通り抜けていきました。当然御用となりましたが、彼らの顔にはいつもと違って手薄になった市内を守るという緊張感が見られました。そんなわけでがれき闘争の場面ではなぜか若いおまわりさんのほうに目が行ってしまいましたが、彼らにも奥さんや子供がいる年齢です。公務とはいえ彼らなりに大変だろうと思います。

悪人天国このように市民を仲たがいさせているのは誰でしょう。原発事故の犯人追及から逃れるために悪人が競いたっています。事故調が管元首相をせめても意味ありません。彼の周りは原子力村で固められたばかりの人達ですから、自分の目と耳で確かめたかったのではないでしょうか。あの世では悪人と善人はきれいに分けられますが、この世では分けられません。悪人になるか善人になるかは自由意思に任されています。地獄からは生まれてこれませんのでみんな天国から生まれて来きます。今度こそ自らのカルマを修正して社会に貢献しようと思ってきます。しかし本来魂が優秀なために、ついつい悪人の親分になってしまいます。今の日本はどうも悪人天国になっているようです。しかし、悪人が天国に存在できるのは現世だけです。
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