統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

信頼と感謝の微笑

2017-07-17 21:37:51 | 健康

 ガンと漢方の勉強に土曜日診療が終わったあとに行きました。ガンの漢方については私もかなり詳しいのですが、患者さんのために少しでも役に立つことがあれば学びたいという思いで参加しました。しかし、抗がん剤を打っている患者の副作用に対する漢方薬の治療法が中心でした。私としては、抗がん剤未使用のがん患者さんに使うことが多いので少し趣が違いましたが、実際副作用で苦しむ患者さんも多いので大変参考になりました。

 しかし一般的な考え方からすると漢方は補助療法にしか過ぎないと言う考え方が多いのです。講演の終了後、演者に「既に抗がん剤を使っている患者さんに主治医の許可なく使うのことにためらいがあるのですが、患者が望めば主治医に断り無く使ってよいものでしょうか?」と聞きました。そうすると彼は「うん!漢方は調味料みたいなものですから良いですよ」という答えが返ってきました。まあ講師もそんな程度の考え方ですから漢方でガンを治すという思いは無いようです。

 しかしそうとは限らないのです。以前、私に微笑みかける女性がいるので誰だろうと思っていました。その後、私が漢方療法を始めていたガン患者さんであることが分かりました。手術不能の進行ガンの患者さんでしたが、治療の副作用もあり治療もそこそこに病院から帰されましたが、先日ガンがほとんど消えているので、予定の放射線療法はしなくて良いということで、また病院から帰されたそうです。2度病院から見捨てられた感じですが、一回目と二回目は大違いなのです。微笑みもでるわけです。その他の対応もしていますが、漢方生薬が効果的であったのは言うまでもありません。

 以前東京の救急病院に勤めていた頃に婦人科から産褥熱が治らずに内科に転院してきた患者さんがいました。最初は、私が担当ではありませんでしたが、重篤になり私も担当するようになりました。苦労した末、やっと抗生物質がヒットして感染症が治りました。その後その病院を1週間ほど離れましたが、帰ってきて病棟を歩いていた時に、マリアの微笑のように微笑みかける人がいるので、注意してみるとその産褥熱の患者さんでした。どうやら私に助けられたと思っているようで感謝の微笑のようでした。医者なら誰もがそういう経験はあるのでしょうが、患者さんの信頼と感謝の微笑は、まるでマリアの微笑のようです。

 芸能人や有名人がガンにかかったら治らない理由:きらびやかな世界に住む人は結果主義の人が多い。無名で終わるか有名になるか、丁か半かの世界です。ガンもかかるとすぐに結果を出したい。お金を使ってでも有名な病院で有名な医者に治療してもらいたい、もしくはすぐに治してもらいたいと考えがちです。しかしガンになったのは昨日今日の原因ではありません。既に20年も30年も前から始まってういるのです。ですから急に治そうと考えてはいけません。そんな病気に丁か半かの強烈な治療だけを急に始めたら宜しくありません。ガンは時空の病ですから漢方のように、患者を気・血・水や陰陽虚実から見る医学が大切です。「漢方は未病を治す」と言って、病気になる前を治すのが得意ですが、たとえ病気になってしまっても、その病気にも未病の状態はあったのです。病気全体を治すためには未病にさかのぼって治す事も意義があります。過去未来現在に係わる時空の病であるガンは、カーサテルマエのような田舎ではなく、都会で自然療法が難しい場合は、是非とも漢方療法が期待されます。

今月は漢方三昧です。ガンには痛みやメンタルのつき物です。これらにも漢方は有効です。先日血液サラサラの漢方を心療内科の患者さんに使ったら頚椎症の痛みが良くなり、リリカがいらなくなりました。漢方は医者が治そうとする病気より、患者が治らなければならない病気に効くから面白い。今月末は精神科の漢方で鬱か認知症か講演があります。40年漢方をやっていますが、学ぶ所にかぎりが無く医師としていつまでも成長できます。その点抗がん剤は研修医が打とうがベテランのガン専門医が打とうが治療効果は変わりません。一体何処が0000い???

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健康温泉アパートカーサテルマエ完成するも営業は8月?難しい広報

2017-07-04 23:20:06 | 健康

カーサテルマエのホームページのためにドローンで1万2千坪の敷地(田畑山林)全体を空撮しました。

カーサテルマエの内容が極めて特殊なのでどう知らせたらよいのなかなか分かりません。平面図ではマイナスイオンが多いとかも分からないでしょうから森林を強調した空撮をホームページにリンクする事にしました。

大体楕円形をした1万2千坪ほどの敷地、標高は37メーターであまり高くないが、数百年はあるような巨木の高さを入れると山の高さは50メーター以上にはなると思います。敷地の端の所に県道55号線が通っています。その道横にクリニックとカーサテルマエがあり、山ふもとに熊井温泉の源泉地があります。

ここは古文書によると古神道の神社群があったようです。この鳥瞰図を実現したくドローンを飛ばした目的もあります。この鳥瞰図は山から画けるところは無く、まさにドローンで取らなければ画けない図なのです。

熊井温泉の位置はこの鳥瞰図の神社群の中にあり、丁度守護神社の水神様のところです。偶然とはいえ、まさにご神水です。ドローンで2000年前の古代を検証した感じで自己満足しています。

さてカーサテルマエは、大工がいないと言う事で補修工事追加工事が進まず、5月7日に受け渡しが終わるも、営業は遅れに遅れて8月からになりそうです。まあ今日も診療の昼休みにアパートの部屋で太極拳とヨガをして肩湯、打たせ湯等々楽しみながら、最後に自律訓練をして部屋で昼寝しました。別荘感覚で良いかなという感じで、営業努力がでてきません。

そうは言いながらも、1階の厨房では料理教室が活発です。第2回目の玄米菜食の教室が先週ありました。

2回目は旬の有機ニンニクを使った玄米菜食です。ニンニクの多様な使い方に良い勉強になりました。その中でもニンニクジャムがとても良かった!ニンニクのジャムというのはなかなか思い付きませんが、なかなかの優れものです。私は納豆が嫌いですが、納豆の中のナットウキナーゼは血液をサラサラにして脳梗塞を予防するので、鼻つまんで食べています。ニンニクはアリシンがあり血液もサラサラでニンニクに多い多いイオウはインスリン材料でこうれまた糖尿病に良い。また抗酸化物質も多く、黒ニンニクは統合医療を目指すガン患者の一番人気です。しかし私はニンニクも食べると胃がむかつくのであまり食べません。けど調理法でこの二つの苦手なものが美味しく食べられるのには驚きました。要するにニンニクジャムを納豆と混ぜると納豆がとても美味しく食べられてビックリしました。ニンニク嫌いと納豆嫌いには朗報です。

苦瓜と思って植えたら糸瓜が出てきてがっかりしましたが、料理の講師に糸瓜の料理法を教えてもらいましたので、パプリカと患者さんから貰ったインゲン豆を入れて、このニンニクジャムを入れました、すい臓のβ3レセプターを刺激して糖尿病に良い山椒も少し入れました。最高!!に美味しかった。ちなみにピンクの色はビーツを卸したものです。

 

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