山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

アマエビに御利益あり?

2020年07月26日 | 日記とレシピ
 息子が久しぶりに帰省した。長く続いた県をまたぐ移動の自粛だったが、東北と新潟なら、まあ、いいんじゃないという雰囲気になっての帰省だ。
 息子の方だけど、
「外出する気なし。もちろん外食もしません。」
だそうだ。
 会社に迷惑をかけてはいけないそうだ。相変わらずお堅い息子だ。しかし、なにやら、愛社精神みたいなものが感じられる。なんだか、就職して以来、周りへの気遣いというか成長が感じられるようになって嬉しく思う。
 それならば、家の中で旨い物を食べて貰おうじゃないの。初日の台所担当は私。刺身系でいってみます。

本日料理の最終形


 「息子」「刺身」というキーワードで連想すると、「アマエビの握り」に辿り着く。小さい頃から、回転寿司に連れて行くと、こればかりを食べて皿が積み重なっていったことを思い出す。
 そう言えば、正月に帰省したときに高熱を出してしまいせっかく買ってきた「アマエビ」を食べられずに寝ていたんだっけ。で、その時のアマエビが、まだ残っている。半年以上過ぎているんだけど、今までの経験からすると大丈夫でしょう。アマエビの解凍開始。

冷凍庫に眠ってました


 ・40℃ぐらいで2%強(ややしょっぱい感じ)のぬるま湯に投入(15~20分)
 ※塊のまま入れても、勝手にばらけます

 ・殻を剥いて冷蔵庫で待機
 ※隣の油揚げは、お稲荷さんに。(水カップ1と醤油、みりん、砂糖各大さじ2で煮詰めました)

  弱火でコトコト
続いて、寿司ネタ準備。

マダイとミズタコとホタテ

マグロは、鉄火巻きと握りになりました。
 この辺から家族総出で、鉄火巻きと握り寿司大会ね。この一時が、何よりも楽しい。家族だから、三密なんて関係なしです(いいよね)。
今回、お試しで握ってみたのがこれ、

ローストビーフの握りです(結構いけます)


出来上がったのが最初の画像。とてもじゃないけど食べきれませんでした。
 それでも、みんな、アマエビの握りと味噌汁は食べきっていたのでよかった。

 アマエビとアマビエ、文字の並びが違うだけだから、きっと御利益あるよね、なんて。息子が勤め先に戻っても息災であることを祈る。

恵みに感謝!

2020年07月25日 | 山菜料理
 長い長い時を経て開封した月山筍の瓶詰め。1年以上の月日が経過したとは思えない美味しさであった。
 さて、そろそろ残っている筍も調理しないと劣化が始まってしまう。
 結構考えたんです。洋風、中華風、和風・・・。色々考えられるんだけど、なかなか 「これだ!」 というレシピが思い浮かばない。
 そんでもって辿り着いたのが、「素材の旨さを生かす」ことと「素材と相性の良い食材と組み合わせる」ということ。当たり前と言ってしまえば、当たり前の結論に落ち着くことになった。
 要するに、「素材の旨さを引き立てて味わう」という原点回帰みたいなものですかね。そんな考えのもと決定した料理が、

  ≪茹で筍のすき焼き風煮物≫

 今回は、メインディッシュという縛りもあるので、筍と相性の良い牛肉やしらたき等を使って味とボリュームを膨らませてみました。

 下ごしらえ・調理の部
 ・煮物に加えるしらたき(1袋)と油揚げ(2枚)は、切ってから、それぞれ軽く茹でて油や臭みを抜きます

茹でたら水を切って待機
 ・筍は、長すぎれば斜め切り。そうでなければ切らない
 ※1年間月山筍を守ってきたゆで汁は、できるだけ調理にも利用します(風味が増すと考えた)
 ・タマネギをくし切りに
 ※厚めの方がいいかも(出来上がりの存在感が増す)

食材準備OK(肉以外)
 ・牛薄切り肉(250g使いました)は縮む事を想定して横幅10㎝ぐらいに切り分ける
 ・鍋に酒とみりん(各100ml)を入れて煮切る
 ・醤油100mlと顆粒だしを加えて、肉以外を煮る
 ※筍の煮汁も加えました

こんな雰囲気
 ・忘れていたので、ショウガ1片を千切りにして加えました

 ここで、暫くベンチタイム。最後の仕上げには10分あれば十分かな。
 他のおかずやコンロの空き具合を見て最終段階へ。

牛肉を加えて煮ています
 ・牛肉の茹で時間は、長すぎると固くなるらしいので、こうしてます。
ショウガとタマネギと牛肉と筍の香りが絡み合って、食欲がそそられます。(この辺が相性の良さですね)

さあ、旨そうに出来ましたよ


 本日の献立には、以前保存しておいた「三陸産生ワカメ」や、先週採ってきた「ミズのおひたし」、そして、妻が実家から貰ってきた野菜が加わりました。
 やっぱり、このメニューからも多くの方々の施しというか善意というか励ましというか、いろいろな心が滲み出ているのを感じるんですよ。
 そうして、その食材を家族みんなで心を込めて調理した結果がこの料理です。
 ありがとう。戴きます。

しゅぎょうちゅう(さんぽうた8)

2020年07月24日 | いきもの

 しゅぎょうちゅう  すずめ のんた

チュン(人が来たよ)
チュチュン(藪に逃げるよ)

チュウン(藪は嫌いだよ)

ヂュン(何言ってるの)
ヂュヂュン(捕まったらおしまいだよ)

チュンウン(分かった)
チュ!(飛び込もう)

 バタバタバタ

チュウ(よく出来たわね)
チュウチュウ(よしよし)

チュッ(あれ?1羽残ってるじゃない)
チュー(早く来なさい)

チュウウ(だって)

ヂュヂュヂュ!(来なさいってば!)

チュウ~(う~ん)
チュンウン!(分かった)

 バタバタバタ

チュッチュッチュウ(ほら、やればできるでしょ)

チュチュ(お母さんの言う通りだ)
チャレンジチュン(やってみなくちゃね)

チュウ(そうよ)
チュウチュウ(よしよし)



散歩中に出逢ったスズメの群れ


近づくと藪に隠れようとした



右側では、清掃作業進行中(藪に入るしかない)

1匹だけ逃げ遅れて


右往左往



意を決して、藪の中に飛び込んだ。

のんた君を励まし続けたお母さんです



 これだけドンくさいのは、多分、この春に孵った雛だからだと思います。それでも、夏から秋のうちに生きる技と力を蓄えていかないと、厳しい冬を乗り越えていけないんだよね。そして、来春には、一人前に育つ予定。
 こうしてみると、人間の修行期間の何と長いことか。マタギなんか、未だに修行中だ。
 生死の境目をくぐり抜けながら一気に成長していくのも良し。じっくり時間をかけて成長していくのも良し。
 スズメの生き方もわたしの生き方も、みんな違ってみんないいってか。


濃霧の壁を抜けて

2020年07月23日 | 山菜採り
 雨は降っていないが、時折響く遠雷に驚かされながら、いつしか眠りについた。
 午前4時、外を見ると雨の痕跡はない。気象庁の「高解像度降水ナウキャスト」を見ると、暫く雨が降ることはなさそうだ。
 では、出発しましょう!
 このところの天候判断は、こんな感じになることが多い。テレビやラジオの気象予報士さんたちも言っているが、梅雨時の天気の移り変わりを読むことはとても難しいのだそうだ。
 そうなると、こちらの判断もギリギリになって、「行き当たりばったりの暮らし」みたいにならざるを得ないのだが、安全のためには仕方がないよね。
 さて、本日の目的地は、O川流域の枝沢である。ホームグラウンドのH川よりも200mほど海抜が高い。今シーズン初入渓なので、ちょっとワクワクでちょっとドキドキだ。
 途中の道路は、「・・・ナウキャスト」通り雨は降っていない。だけど、

濃霧の世界

 これって怖いんですよ。ワインディングロードの先が見えないだけじゃなくて、目前の対向車や先行車も見えないと、ストレス倍増です(皆さんライトをつけて運転しましょう!)。
 海抜700mを越えると途端に視界が開けた。濃霧の上に出たのだ。ハリーポッターが壁を通り抜けてホグワーツ行きのホームに辿り着いた気分。ホッとして車を進め、目的地の林に入る。ウグイスの囀りが高らかにこだます。

落葉松の林

 暫く林の中を彷徨うが、目的のキノコには遇えなかった。これは、仕方がないです。また、この次ね。
 林の奥に流れる沢に降りる。

この沢も色々豊かなんです

 やっぱり海抜が高いと、季節の進み具合も違うみたいだ。水芭蕉は、花が終わったばかりみたいです。葉っぱが青々している。

本日の畑

 そして、生えているのはアオミズです。アオミズの特性のせいか、まだ成育途中のせいかは、よく分からないけれど、ヤワヤワとして美味しそうな状態です。
 例によって、数日分だけ戴いて帰路へ。

再び濃霧のトンネルへ

 なんだか、魔法の世界で遊んできた気分。
 帰宅して見ると、

芽を出して間もないミズ
こんなのが紛れ込んでいました。
 食材にするには、あまりにも愛おしい。
 暫くは、水栽培にして世話してみようかな。なにか、不思議な花が咲いたりして。

 To be continued!

トマトで美味しく

2020年07月22日 | 日記とレシピ
 せっかくの休みなのに、本日も外は大雨。自宅待機すべきでしょうね。
 で、どうやって過ごすかと言ったら、やっぱり料理でしょう。冷蔵庫を覗いてみる。
 トマトがありますね。熟れておいしそうです。これを使ってみることにしましょう!

 ≪生トマトのナポリタン≫

 下ごしらえ・調理の部
 ・トマトの皮を剥いて粗いみじん切りに 
 ・タマネギ1/2個は半月切りに
 ・シイタケ2個を薄切りに
 ・粗挽きウィンナー3本を粗い細切りに
 ※2人分を目指してます

こんな感じ

 ・フライパンにオリーブオイル(大さじ1ぐらい)を敷いて熱する
 ・上の具材を炒める

 ・コンソメ小さじ1と顆粒出汁を加える
 ・タマネギに透明感が出てきたらバター(大さじ1ぐらい)と醤油少々を加える
 ※この辺は、パスタ投入の後がいいのか、いつも迷う

なんだかいい香りがしてきました

 ・茹でたパスタを加えて和える
 ・溶けるチーズ(1枚)をちぎって散らす
 ※すぐに解けて馴染みます

はい、出来上がり


 感想、ナポリタンのベースにはケチャップよりも生トマトの方が美味しいと思いました。
 素材の美味しさをトマト本来の旨みと酸味が優しく包み込む感じ。
 家族の評判は、極めて良好でした。

 今回の結論。外で遊べないなら台所で遊びましょう。結構楽しいし、家族も喜んでくれる。何と言っても、新メニューへのチャレンジは、頭の体操になりますよ。
 また、機会を見つけて遊んでみたいと思います。

 To be continued!