山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山菜採りも折り返し

2020年07月04日 | 山菜採り
 台所では、大量の魚介類が私の調理を待っている。しかしですね、山では、タケノコも私を待っているんです。と言うか、このタケノコがいよいよ最終回になりそうで、少々焦っております。
 実のところ、タケノコ採りには2日前に行くつもりでいたんです。でも、この梅雨空。深山での降雨は命取りになるので、控えて控えた結果、降水確率の下がった本日の出発になってしまいました。いよいよ、待ったなし。
 魚があれだけいる中で、山遊び。しかも、本日は夜勤。「どうするつもり?」と問われても答えに困るのだけど、季節は待ってくれないんですよ。救われたのは、妻の一言。
「アジの残り、私やってみる。」
との申し出。嬉しい!そうしてもらえると、マタギ自身は、タケノコ(採りと始末ね)に専念できるので、本日の行動の見通しが立つってもんだ。ありがとう!
 ということで、午前2時出発。例によってA氏とタケノコ採りに出掛ける。さすがに雨降りが続いた後なので、山菜道の至る処に田んぼのような水たまりが出来ている。でも、普通の年はもっとひどいよな。今年は、まだましです。・・・もしかしたら、この乾燥がタケノコの成育に影響しているかもしれません。今年は、どちらかと言うと不作の年になったみたいなんです。

雪渓が消えて夏の気配の渓流を辿る

 N沢を渡る頃にはすっかり明るくなり、斜面を登ると、先行グループに追いつく。マタギたちの足が速いわけではありません。週末のタケノコ採りは、市民マラソンみたいなもので、前にも後ろにもウジャウジャと人がいる。超一流の登山家もいれば、山菜卸し人のプロもいるし、ハイキング気分の老夫婦もいるし、若い女の子たちまでいる。ペース配分は人それぞれ。歩き方も採り方もそれぞれ思い思いに決めればいいのだ。
 マタギたちは、みんなが目指す大人気スポットは避けて、穴場コースを目指している。ここなら、人出で賑わう週末でも、心穏やかに楽しめるだろう。
 延期延期を繰り返して、結局10日ぶりの来訪だが、さすがに風物は夏に染まりつつある。

渓を覆っていた雪渓も大分小さくなった

雪の消え際から顔を出すのが、

ミズバショウと

リュウキンカ
おや?

キヌガサソウ

イワカガミ
色々な花が咲き出しています。『出逢うこと』の喜びを感じながら歩みを進める。
そして、

まだ残っていたんだね

前回ほどではないけれど、それなりに納得できる収穫に満足して、今シーズンのタケノコ採りは終了(多分)。さあ、帰宅後の始末の段取りを考えなければなるまい。

 2020年も丁度半分が過ぎた。山菜採りも折り返し地点と言ってよいでしょう。
 N沢の山の神様、そして、それぞれの山の神様たち、今年もありがとうございました。後半もよろしくお願いいたします。

 To be continued!