山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

味をしめてもうひと汗

2021年01月29日 | 日記
 戸外で活動すると気持ちいい。それは分かっているんだけど、なかなか出かける気になられずにいた。ところが、前回、雪の落ち着いた隙を見つけて、思い切って出かけてみたら、やっぱり気持ちいいんですねえ。
 昨日、雨は降ったが、本日には天候も回復。週間予報で予告されていた降雪と暴風は明日以降に延期みたい。
 だったら、また行きましょう!
 気温は、まだまだ氷点下。根雪が消えたわけではないんだけど、山が呼ぶんですねえ。これは、毎年のことかも。
 冬眠から目覚める野生動物ではないんだけど、この時期になると、どうしても疼いてくる。多分、日照時間が長くなってちょっと春めいてきていることに、マタギの本能が刺激されているんだと思う。じっとしていられない感じ。
 そこで、本日は東のお山に向かうことにした。千歳山だ。山形市民にとっては、最もなじみ深い山だと思う。高くはないけど山容がピラミッド型で美しい。
 この山にまつわるエピソードは数多くあるのだが、そのうちの一つを思い起こすと、結婚前の妻と家族を家に呼んだとき、丁度この山でマツタケを収穫した所だったので、それをマツタケご飯にして振る舞って、翌週めでたくゴールイン。こんなこともあったなあ。ウン十年も昔の話です。
 もしかしたら、その時以来かもしれない山登りですね。


登り口には稲荷神社の鳥居が並びます

 前回、登ってみて、楽な山と言えども凍結した登山道には、ちゃんとした足回りが必要だと確認できたので、山用の足回りを準備しました(当たり前か)。


山(菜)用の足回り

 登るにつれて視界が開けてきます。


前回楽しませてもらった富神山


 登っていて楽しいことはいろいろあるんだけど、これも楽しみの一つ。


盆地の先の白鷹丘陵

 海抜が上がっていくと、


丘陵の後ろの山が見えてくる



マタギのホームグラウンドは真っ白



こちらも同じく

 馴染みの風景が広がってくると、それだけで嬉しくなってしまいます。
 そうこうしているうちに山頂に到着。
 あ~っ、やっぱり気持ちいい!


伝説を祀る石碑

 うん十年前よりも松の木が細くなった感じ。山頂で休む常連さん達に聞くと、
「松食い虫で、毎年数百本切ってるんだ。」
「マツタケなんて、最近聞いたこともないなあ。」
などと教えて下さいました。
 そうだよなあ。時とともに自然環境だって変わっていくよな。願わくば、悪い方には出来るだけ変わらないでほしいな。
 ちょっと寂しい思いを胸にいだきながら、久しぶりの千歳山を後にしました。
 また、いつか遊びに来るね。