お買い物ツアー

それは1本の国際電話から始まった。

ロシアのホテルにてスマホが鳴る。
軽井沢支所支所長からだ。
｢那珂湊のお買い物ツアーキャンセルが出て二人行けるようになったけど行くかい？｣
｢ん～とりあえず行きます｣娘に相談したいが今ロシアだし、国際電話って僕の方にもお金発生するんだっけ？
早く電話を切りたかったので、そう返事をした。　
しかし、8部消防団のOB総会の日とダブルブッキングしてしまった。

そのお買い物ツアーが今日。
知り合いがいるかも分からないバスツアー。
こう言うツアーに参加するの初めて。
軽井沢支所8時30分に間に合うように娘と家を出た。
バスは既に来ていて、運転手とガイドが出迎える。
え？また？
運転手とガイドは先日の若妻会の旅行と同じじゃん！
運転手さんに至っては、先日の羽田空港の帰りのバスもそうだった。
この人どんだけ旅行行ってるんだ？って思われるかな？
バスへは次から次へと見知らぬ人が乗り込んで行く。
これホントに知り合い居ないわ。って思っていたが、大御所農家の方が二人居て、その他に先日の若妻会の旅行を共にした若妻(？)奥様方が僕らの後ろの席に3人いて道中は楽しく、最初の目的地ポケットファームどきどきに到着。
そこで茨城特産の干し芋を買う。
しかし、集合時間を過ぎても１人戻って来ない。
｢サスペンスものだったら、絶対殺されてるな🗡️｣と娘に言う。
娘も｢そうだね😊｣と。
｢お買い物ツアー殺人事件だね。この後海まで行って断崖で犯人追い詰める展開だね｣
｢そう！そう！｣と娘と盛り上がる。
その話を後ろの席の若妻奥様方に聞かれ｢この家どんな教育してんだ？｣と突っ込まれる。
今後の殺人事件の展開を予想する間もなく、遅れてその方はやって来た。
殺されてなかった。

昼食は那珂湊の回転寿司にて寿司食べ放題。
娘は回転寿司に行くとかなり食べるのに｢残された方はお金を頂きます｣と言ういきなりの店員の牽制に、今日は食べ放題なのに5皿ぐらいしか食べなかった。
なんやそれ！
あたしもだけど。
買い物ツアーだけあって、食後はまた買い物、買い物、買い物。
あたしらは買わずに帰路へ。

碓氷軽井沢インターを下り、添乗の軽井沢支所職員が締めの挨拶。
うぁ～今回楽～
挨拶一回もしないで済むなんて。
今回部会長って肩書き一切関係ないし。
この前の部会の旅行のように毎度毎度乾杯や挨拶しろって言う人もいないし。
って思っていたら、後ろの若妻奥様の方から｢片山君前に行って挨拶してきて｣
なんで～？
なんで～？
スゲー無茶ぶり。
急に前に行って、マイク持ってツアー参加者に挨拶し出したら、ツアー参加者の方も｢なんで？｣｢誰？｣ってなるわ！

軽井沢支所到着、消防OB会の状況確認するべく参加者へ電話。
｢まだやってる？｣
｢今、締めて万歳したところです｣
終わっちゃったの？
それでも会場へ。
襖を開ける。
｢きたー｣
｢おせぇーよ！｣　　
で解散。
それでも、数名と二次会へ。