襟をただす

　最近は会社に行くとまず厚生労働省のホームページを見るのが常となっている。それは例の中国の餃子事件についての、省の速報が掲載されるからである。すでに、今日までに第８報となった。
　消費者の冷凍食品離れは顕著になっている。どこの産地か表示されないから、信頼のおけないものは買えない、というのが本音だと思う。それももっともだと思う。
　ただ、国内産だから安全だと考えている人もいるようだ。本当にそうなのだろうか？
　ぼくは、無農薬有機とうたいながら、その影でバンバン農薬を使っていたところを知っている。そもそも、農薬を使わないで虫食いのない作物を作れるわけがない。消費者ももっと勉強しなくてはいけない。
　過日、日本経済新聞の記事を紹介したとおり、日本の残留農薬の検査基準は、アジアの生産者から「食のゴミ箱」と評されるほど、甘いのだ。
　ＥＵの厳しい基準に適合した農産物をアジアの生産者は、ヨーロッパに輸出している。そのあまり物・・・どうにもならないものを日本に輸出しているのが現状だという。そして、その基準は、外国に対してだけでなく、国内に対しても同じことだというのだ。
　あきれてしまう・・・。まずは、自らの襟をたださないとね。トーンダウン。