長野県の丸子温泉郷には、素晴らしい泉質で秘密にしときたい共同湯がある。
その一つが「高梨共同湯」だ。
ここは 見つけにくいことナンバー1くらいの共同湯だった。
その意味でも 印象に残っている共同湯の一つ。
・・・・・以下は温泉博士に掲載された私の記事より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「やっと見つけた湯は、地元の憩いの湯」
「町 高梨共同湯」 鹿教湯温泉(長野県)
~女鷹ちゃん~
鹿教湯温泉の入り口集落にあるという「高梨共同湯」。
以前ここを通過した時、歩いて二ヶ所を探したがついに発見できなかった。
今度こそ探し当てたいので確かな地元情報がほしかった。
温泉街手前の食事処「かもめ」に入り昼食をとった。
予想通り「鹿教湯の街地図」が置いてあり共同湯の場所と電話番号がわかった。
食後、街地図を手に温泉街の入り口集落を歩くと廃業した旅館や料理店が目につく。
粋な黒格子の和風旅館があったが、荒れ果てた玄関先に、
満員御礼の宿泊者名を連ねた案内版が残されていた。
達筆なその字を見ると淋しさがつのった。
ふっと我に返り周囲を見渡して少し奥まった所に目をやると、
なんと「高梨共同湯」「男湯」「女湯」と書いたアルミの扉が
銀色に輝いてこちら向きに建っているではないか。
「こんな所にあったのか。」 思わず発した夫の声。
前に来た時には道路の反対側を探していた。
いくら探しても見つからないはずだ。
ふいに現れた共同湯はプレハブ風で、素朴な建物だった。
「女湯」の扉を開けて中に入ると、鍵つきの料金箱があり、入浴料二百円を入れた。
浴槽は、ガラス戸で脱衣所とは仕切られていた。
昼過ぎの時間帯に、すでに二人入浴されていた。
七十~八十代のお二人は、
洗い場のタイルの上に足を投げ出し、話をしながら体を洗っておられた。
明るい挨拶をして浴室に入った。
洗い場は四つあり、水と湯の両方が出て湯のほうは温泉水だった。
ライオンの顔をした湯口から四十五度以上ある透明な源泉が湯船に注がれていた。
そばに飲泉用のコップも置いてあり飲むとかすかに硫黄の匂いがした。
しばらくすると四十代の方が入ってこられ、
二人のお年寄りの間にすっと入って座り、体を洗い始めた。
洗い終わると、隣のお年寄りに「きょうは髪を洗うの?」と声をかけ、
老婆の髪を洗い始めた。老婆も彼女にすっかり身を任せている。
いつもこうして洗ってあげているんだろう。
何気ないやりとりに、心を打たれた。
やっと見つけた共同湯は、地元の人の大切な生活湯で、
いつでも誰とも気兼ねなく憩える湯だった。
ここは、昭和三十三年頃に開湯していて、
隣のお寺(天龍寺)のお坊さんの尽力で何回も施設整備がされてきたという。
(高梨共同湯の横・後ろの様子)
★「町・高梨(まち・たかなし)共同浴場」温泉データー★
(住所) 長野県上田市西内885-1
(tel) 0268-44-2331(鹿教湯温泉観光協会)
(入浴時間) 6:00-21:30
(休館日) なし
(入浴料) 大人 200 円
小人 100 円
(泉質) 「単純泉」 掛け流し(湯量は豊富)
鹿教湯2,3,4,5,6号泉、泉質は単純温泉(硫酸塩泉タイプ)、
(鹿教湯の共同配湯のお湯)
(源泉の温度) 47.9℃、pH7.87、蒸発残留物495mg。
(効能)脳卒中などの後遺症のリハビリに特に効能があるとされる。
(駐車場)??
(交通アクセス)
上信越自動車道の上田菅平ICを降りて国道18号線に入り、常盤城4交差点から県道65号に入り南下する。
平井寺トンネルを通って右折して国道254号泉をを塩田平方向へ。
鹿教湯温泉入り口手前に小さな公民館がある。その裏手。
その一つが「高梨共同湯」だ。
ここは 見つけにくいことナンバー1くらいの共同湯だった。
その意味でも 印象に残っている共同湯の一つ。
・・・・・以下は温泉博士に掲載された私の記事より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「やっと見つけた湯は、地元の憩いの湯」
「町 高梨共同湯」 鹿教湯温泉(長野県)
~女鷹ちゃん~
鹿教湯温泉の入り口集落にあるという「高梨共同湯」。
以前ここを通過した時、歩いて二ヶ所を探したがついに発見できなかった。
今度こそ探し当てたいので確かな地元情報がほしかった。
温泉街手前の食事処「かもめ」に入り昼食をとった。
予想通り「鹿教湯の街地図」が置いてあり共同湯の場所と電話番号がわかった。
食後、街地図を手に温泉街の入り口集落を歩くと廃業した旅館や料理店が目につく。
粋な黒格子の和風旅館があったが、荒れ果てた玄関先に、
満員御礼の宿泊者名を連ねた案内版が残されていた。
達筆なその字を見ると淋しさがつのった。
ふっと我に返り周囲を見渡して少し奥まった所に目をやると、
なんと「高梨共同湯」「男湯」「女湯」と書いたアルミの扉が
銀色に輝いてこちら向きに建っているではないか。
「こんな所にあったのか。」 思わず発した夫の声。
前に来た時には道路の反対側を探していた。
いくら探しても見つからないはずだ。
ふいに現れた共同湯はプレハブ風で、素朴な建物だった。
「女湯」の扉を開けて中に入ると、鍵つきの料金箱があり、入浴料二百円を入れた。
浴槽は、ガラス戸で脱衣所とは仕切られていた。
昼過ぎの時間帯に、すでに二人入浴されていた。
七十~八十代のお二人は、
洗い場のタイルの上に足を投げ出し、話をしながら体を洗っておられた。
明るい挨拶をして浴室に入った。
洗い場は四つあり、水と湯の両方が出て湯のほうは温泉水だった。
ライオンの顔をした湯口から四十五度以上ある透明な源泉が湯船に注がれていた。
そばに飲泉用のコップも置いてあり飲むとかすかに硫黄の匂いがした。
しばらくすると四十代の方が入ってこられ、
二人のお年寄りの間にすっと入って座り、体を洗い始めた。
洗い終わると、隣のお年寄りに「きょうは髪を洗うの?」と声をかけ、
老婆の髪を洗い始めた。老婆も彼女にすっかり身を任せている。
いつもこうして洗ってあげているんだろう。
何気ないやりとりに、心を打たれた。
やっと見つけた共同湯は、地元の人の大切な生活湯で、
いつでも誰とも気兼ねなく憩える湯だった。
ここは、昭和三十三年頃に開湯していて、
隣のお寺(天龍寺)のお坊さんの尽力で何回も施設整備がされてきたという。
(高梨共同湯の横・後ろの様子)
★「町・高梨(まち・たかなし)共同浴場」温泉データー★
(住所) 長野県上田市西内885-1
(tel) 0268-44-2331(鹿教湯温泉観光協会)
(入浴時間) 6:00-21:30
(休館日) なし
(入浴料) 大人 200 円
小人 100 円
(泉質) 「単純泉」 掛け流し(湯量は豊富)
鹿教湯2,3,4,5,6号泉、泉質は単純温泉(硫酸塩泉タイプ)、
(鹿教湯の共同配湯のお湯)
(源泉の温度) 47.9℃、pH7.87、蒸発残留物495mg。
(効能)脳卒中などの後遺症のリハビリに特に効能があるとされる。
(駐車場)??
(交通アクセス)
上信越自動車道の上田菅平ICを降りて国道18号線に入り、常盤城4交差点から県道65号に入り南下する。
平井寺トンネルを通って右折して国道254号泉をを塩田平方向へ。
鹿教湯温泉入り口手前に小さな公民館がある。その裏手。
信州の温泉、観光の温泉ではなく地域住民の温泉があちらこちらに沢山あります。
来年平成28年は六文銭の上田城の真田幸村
が大河ドラマで放映されます。
それに合わせて・・のご紹介・・ここは霊泉寺温泉
と合わせて番台に誰もいない 料金箱の温泉
でも誰もごまかしもなく綺麗に維持されている
信州の素晴しい上田の高梨共同浴場の紹介
ありがとうございました。
まだまだ信州には沢山あります ぜひお出かけください
歳末になり良いお年をお迎えください。
年末にブログにコメントありがとうございました。
長野県は 夫が学生時代に「りんご農家」に大変お世話になったことがあり。我々が一番?回数多く訪問する温泉地です。
温泉博士に記事を一番多く送り 掲載された数も一番多いです。
今年 ワイコマさんのブログに出会い 日々励まされ
これまで温泉博士に載った記事をやっとUPできつつあります。
よいお年を~来年もよろしjく