湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

巣立ち前の「コウノトリ」

2020-06-21 | 野生動物・鳥・犬・虫

今回もコウノトリに出会えた!

目撃場所は3月に出かけた時『抱卵中の親鳥』を見たのと同じ巣搭。

その場所は、豊岡市「福田西」。

「福田西の交差点」を過ぎ、堤防の下の田んぼに立つ巣搭にさしかかると・・

「あれ~何かいるような??」

下の写真★右側の白い軽トラの横の巣搭★(車で移動中、助手席から撮影)

右側・白い軽トラの横の巣搭を、よくよく見ると何か白いものが2つ・・

「あれは_もしや~!? 」  

帰宅後、画像をズームしてみたら

「2羽のコウノトリが巣に立っているよ!!」

同じ「福田西」で、遠い空を悠々と飛ぶ鳥を発見。「あれは_もしや~?」

帰宅後、画像を拡大してみると「え~!!コウノトリや」

更に、画像を拡大してみると確かに、「コウノトリ」

・・「何か飛んでいる!」と慌てて、取りあえず移動中の車から撮った写真。これ以上の画像拡大をすると、もっとピンぼけになる・・・

この「福田西」巣搭は、帰り道もここを通るからもう1回見られるかも・・

そして3日後の帰り道、同じ場所に来ると「アッ!!2羽いるような」

巣に2羽が立っているような・・カメラをズームすると・・

「いるいる!!確かに2羽」

復路のこの日は、朝から小雨が降っていた。天気はもう一つだったが、変わらず元気そうな2羽を、再び見られて超嬉しい!!

この2羽は、巣立つ直前の雛鳥(ひなどり)の可能性あり・・

6月、7月は、コウノトリの雛鳥が巣立ちする時期なのだ。

帰宅後、兵庫県立コウノトリの郷公園のパンフレットをみていたら・・

パンフレットに「6月~7月は雛鳥の巣立ちの時期」と書いてあった。

江戸時代まで鸛(コウノトリ)は、日本で普通に見られる鳥だった。

昭和30年代からは、国内産コウノトリの絶滅が危惧され始め『コウノトリ保護協賛会』が発足し『官民一体となった保護運動』が始まったが、時すでに遅く・・

★1971年(昭和46年)に、最後の一羽のコウノトリが死んでしまい「国内の野外コウノトリは絶滅してしまった」★

ここ『兵庫県北部の但馬地方』は、国内・最後のコウノトリの生息地だった。

国内・最後のコウノトリ生息地だった『兵庫県北部の但馬地方』で『かつてコウノトリが自由に飛んだ自然環境を取り戻そう』と、兵庫県豊岡市「コウノトリの郷公園」・「付属飼育施設コウノトリ保護増殖センター(非公開)」を拠点に「コウノトリ再生事業」が進んでいる。

・1989年(平成元年・昭和64年)に、ロシアのハバロフスクから受贈されたコウノトリが雛(ひな)を孵化(ふか)させ『飼育下繁殖』に成功した。以後、毎年繁殖に成功するようになった。

・2005年からは「コウノトリの野生復帰事業」も実施している。

現在は、兵庫県北部の但馬地方を中心に、繁殖個体群が復活しつつある。

・・・国内産コウノトリ絶滅の理由は・・・

①明治以後、コウノトリの捕獲が認められようになり、乱獲されて激減した。

②第二次大戦争中、コウノトリの巣作りに必要な松葉が激減した(燃料用の油を松の木から採るため大量の松が伐採された)

③昭和30年以後、農薬散布が始まり田んぼの生き物が死滅し、それらが主食だったコウノトリは大打撃を受けた。

「コウノトリ」が自由に飛べる自然環境は、生き物たち(人間を含む)にも優しいものに違いない。

コメント (2)
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