左官屋ルークの日記

一左官職人が愛犬「ルーク」の名を借りて、本業の左官職や趣味、家族愛について語る。

忘れ去られた町の左官屋 その5

2010-08-01 17:00:48 | 本職
ルークは設計屋さんではないので数字が苦手。
では、図面はどうするかというと、方眼紙にイメージしたものを
定規を使うのではなく絵にして書く。その程度のことであるが、
実はこれが意外にルークにとってはいい感じにイメージできるのである。

さて、まずは壁下の装飾だ。
以前、自宅を新築したとき、アプローチの床に使った乱形石が在庫していたので、
それをそのまま使用することにした。乱形石
今作っている壁の近くの床には、そのお噂の乱形石が貼ってあるので、
エクステリア全体として調和もとれる。

次に、塀の頭の部分であるが(この部分を笠木とも呼ぶ)
実はずいぶん悩んだのである。壁材で巻き込むか、
煉瓦を使ってアクセントにしようか、てな感じ。
結局煉瓦を使用することに決めた。

「どんな種類の煉瓦があるのかなー」と、その種類の調査に入ったが、
これまた目移りがするほどたくさんある。
いろいろ悩んだ末、アンティーク煉瓦を使用することに決めたのだが、
これが以外にコストが高い。
アンティーク煉瓦とは、どこかで使用されていた煉瓦を解体し
一つ一つ再生するのである。手間がかかるわけだ。でもイイな~・・・・。

そこでアンティークっポイ煉瓦を探すことにした。
あちらこちらの建材屋さん、エクステリア専門店を調査したが
コストとイメージが絡み合わないのである。
結局近隣のホームセンターをいくつか回り「ベルギー煉瓦」にしたのである。
(一つ80円から90円ぐらい。ちなみにアンティーク煉瓦は一つ300円~400円前後)

通常の煉瓦よりやや小さめではあるが、アンティーク風であり、
しかもお気に入りの色調だった。
画像は壁の仕上げを残した状態で乱形石と煉瓦が仕上がったところ。

ここで少しルークのこだわりが見え隠れする。
よーく見ないと分からないが、煉瓦の目地に注目しよう。
白目地でしかも煉瓦の表面と同じ面でざっくりと仕上げたのである。
いいね。