左官屋ルークの日記

一左官職人が愛犬「ルーク」の名を借りて、本業の左官職や趣味、家族愛について語る。

シックハウスと珪藻土

2009-12-10 21:47:12 | 本職
我輩は左官屋ルークである・・・・。

4年前にもなるだろうか、家を新築した。ルークが親父の代からお世話になっている某ハウスメーカーで建てたのである。当時はすでに珪藻土の性能は証明されつつあったが、それほど良いとは思わなかった。(左官屋のくせに)だって、珪藻土は手間もかかるし、費用もかかる。汚れも簡単に落とすこともできない、と言うよりほぼ落とせない。そして何より施工する職人の腕によってもかなり出来栄えが違う。それに比較したらビニールクロスはローコスト。素人目から見れば完成度も高い。醤油が飛び散ったて水ぶきすればすぐ落ちる。こんな便利な物はないからだ。

それでも自分の寝室と事務所そして全ての収納は珪藻土を施工した。このブログにも何度か投稿したが、事務所は北側の一階、日差し無し、それでも珪藻土の調湿効果が優れているためか、洗濯物が良く乾く。空気も新鮮な感じ。非常に不思議なのである。収納庫は?湿度が安定しているためか湿気防止剤など考えたこともない。そして新鮮な環境。寝室も当然抜群な環境。何かが違う。4年もたって、しかも左官屋だというのにこのことを実感するまで分からなっかった。

しかし珪藻土のいいところはそれだけではない。有害物質を出さず、吸着分解する優れ物まである。余裕があったら(工期と資金)全ての部屋を珪藻土にすればよかったと今になって思う。

さて、今回しばらくぶりにブログに投稿しようと思ったのは、娘の部屋の環境に関する心配からである。ルークには3人の娘がいる、自分で言うのもおかしいが大変よくできた(人間性)娘たちである。皆健康に明るく育ったことには大変感謝している。でも最近、次女の体調に不安が・・・。

もともと軽いアレルギー体質で、体調をこわすと「ぜんそく」をおこす。そして最近は頻繁に体調が悪くなる。もしやシックハウス?しかし家は新築時すでにF☆☆☆☆の建材を使用しているし、24時間換気も可動しているはずなのである。でも考えてみれば次女の部屋は収納庫意外はオール石油製品だ。壁も床も天井も建具も全て化学物質に囲まれている。

ここ半年そのようなことが心配で、いつかきっと壁のリフォームをしなければと思っていたのだ。しかし、珪藻土を塗ったぐらいで娘の体調は改善されるのだろうか?実は最近こんな事を真剣に考え始めたのも、あるお客様のおかげである。

その方はシックハウス症候群で何年もの間、日々苦痛を強いられてきた。あまりにも体調が悪いため自宅に住めないほどなのである。そのお客様は珪藻土を塗って少しでも改善することを期待している。でも珪藻土ぐらいではとっても納まらないような感じである。それにしてもどうにかしてあげたい、珪藻土で少しでも症状が改善されればいいのだが。

そんなことがきっかけで、まず手始めに娘の部屋を珪藻土で塗り替えることにした。そして今日かねてより関心があった珪藻土が納品されたのである。画像はビニールクロス下地に珪藻土を塗るための下地処理である。