左官屋ルークの日記

一左官職人が愛犬「ルーク」の名を借りて、本業の左官職や趣味、家族愛について語る。

思い出の地 その一

2013-05-05 09:06:06 | 思い出

今から45年も前になるだろうか。小学校に通っている時代だ。

ルークの地元は目黒区にあるので、小学校は地元の区立小学校。

母は、父の仕事の事務を担当しており、ゆっくり休暇を取って家族とともに

旅行することなどない。だからだと思うが、小学校から中学校の間、

夏休みが始まるとルークの母は、新潟県長岡市濁沢町の実家に

ルークをあずける。そこは長岡市でも山間部であり、かなりの自然だ。

夜、空気が澄んでいると天の川が見える。

ほぼ一月間ルークはその母の実家で過ごし、そこのルールに従って

生活する。早朝、すぐ裏にある濁沢小学校で朝のラジオ体操に参加し、

終わると棚田の間に点在する鯉の池へ餌を(蚕)やりに行く。

ルークの足音が近ずくと鯉は池の土手近くに集まっており餌をねだる。

結構賢いしかわいい連中だった。

 

実は最近そこへ行く機会があり、ラジオ体操が行われた小学校へ行ってみたが

とっくに廃校になっており校舎もなく更地だった。校庭の奥のほうにブランコ

とか遊具があったのにそれもない。過疎化が進んで子供たちはいなくなってしまったのだろう。

今そこにあるのは、戦前からこの小学校を見てきた二宮金次郎の石造と記念碑だけだった。