左官屋ルークの日記

一左官職人が愛犬「ルーク」の名を借りて、本業の左官職や趣味、家族愛について語る。

天然ボケ

2006-11-29 23:17:54 | 日記
今日は熱海で仕事だった。行き帰りに4時間かけての日帰り。熱海といえば温泉、でも仕事めいっぱいで温泉どころではない。

それはともかく、帰りの車中で思いがけなくもこっけいな、天然ボケギャグを聴くことになった。それは東名の東京インターを出て間もなくことである。

助手席に乗っているイケ面の弟子(K)のことである。東名の川崎付近を走行している頃から、何度となくルークの携帯に某ハウスメーカーの「ハンちゃん」から、着信があったのである。きっと緊急な電話だろうと気をもんでいた。しかし生真面目なルークとしては運転中に携帯を使用することはできない。

それから東名を出て、瀬田の246号を右折したところで車を横に着け「ハンちゃん」に電話をしたが留守電になってしまったのである。きっとまもなくかかってくるだろう。そこでルークは弟子のイケ面(K)に・・・。ルーク:「きっとハンちゃんから電話くるから、Kが出てこう言ってくれないか。親方は運転中だから電話にでれません、用件を教えてください・・・」と頼んだのである。

それからまもなく予想通り電話はかかってきた。ここからだった・・・弟子K:「もしもし、ルーク工業です。今、親方は電話中ですので電話に出れません。用件は何でしょうか・・・」ルーク:「はぁ!? 運転中だろ。運転中、運転中だよ」K:「あっ!!運転中でした」こんな調子だ。ボケは天然ほど笑を挑発するのである。

シンボルマーク

2006-11-25 23:28:56 | 日記
40年余付き合ってきた僕のシンボルマークが今日取れた。

幼い頃から僕は歯並びが悪かった。今では矯正して歯並びを治す治療が普通に行われてるけど、僕の時代はそれほどではなかった。むしろ八重歯が可愛いなんて言われたこともある。

僕としてもそれほど気にもしなかったし、親も同じだったのだろう。でも最近子供達からパパの歯並びすごいね。なんていわれることもあった。そんなにすごいのかなと、思わず鏡をのぞきこむ。あ・・・かなりひどい。でも親から授かった体、自分の心の中では「けち」を付けたくない。ましてや、八重歯は結構気に入っていた。そんなこともあったが、ここ数年八重歯の存在すら忘れていた。

それが今日、鶏肉を噛んだ瞬間に折れてしまった。なんとなく寂しい感じと、子供の頃に気にしていたその八重歯を、「その八重が可愛いよ」と言って慰めてくれた母の言葉が思い出された。

コナトール2号デビューの日

2006-11-16 23:30:53 | 本職
コナトール2号の初仕事が昨日行われた。
この度の現場は、1階がコンクリート造のガレージで
セメントをこねるときの粉がガレージ内にこもるという
最悪の作業条件になった。まさにコナトール2号の活躍が
期待される条件だ。

いよいよ作業が始まる。作業員一同コナトール2号に大きな期待と
不安を寄せた。ミキサーに材料のセメントが混入されたその瞬間、舞い散る
セメントの粉塵はものの見事にコナトール2号の換気扇に吸い込まれていく。

大成功だ!「オー」という歓声と共に、作業員一同みなコナトール2号の能力に
感心した。

ガ!!しかし、その数秒後コナトール2号の粉塵吸収能力の許容量を超えた
粉塵がガレージの中にむなしくも舞い散った。

コナトール2号のデビューは惜しくも失敗に終ったのである。
皆口々に「ないよりはいいか・・・そうだよな」と、効果の上がらない
コナトール2号に評価を下したのである。

しかし、1人の若い、しかもイケメンの作業員が言った。
「換気扇をダブルにしたらどうですかね」。
そうか、「その手もあるな」。試してみようと思った。
次回は必ず成功させるのだ。

コナトール2号

2006-11-08 23:55:44 | 本職
「環境に優しい」とはよく聞く話だ。
ルーク工業もかねてより「環境に優しい」を心がけ職場に反映している。
その一つがこの記事に映像が載せられている「コナトール2号」。
一体何を目的に作られたのか?

現場でモルタルをミキサーでこねるとき、異状にセメントの粉が舞い散る。
この粉が災いし、近くに止めてあった自動車に粉が付着してクレームとなり、全塗装の羽目にあったことがある。実際そのようなことにならなくても作業員の健康、近隣への配慮等を考えると、舞い散る粉塵をどうにかしなければならない。

ルーク工業では、かねてよりセメントの粉を集塵するため、試作機コナトール1号を現場で使っていたが、重量が重く使い勝手も悪かったため、いつの間にか使われなくなっていた。(集塵力は抜群だったが)そこでルークは最近、軽量で作業性がよく、集塵効率共に兼ね備えた「コナトール2号機」の製作に着手し、ついに完成に至ったのである。まだ現場で使用していないが、試験運転を見ていた作業員達の反応は一応いい感じである。

それにしてもコナトールとは安易な名前だが、左官の道具は似たり寄ったりなのである。ちなみに、狭いところにモルタルを詰める道具は「ツマール」。材料を攪拌して混ぜる道具は「マザール」「マゼラー」。コンクリートを敷いて、まだ柔らかいうちに乗って仕上げる時、足に履く道具は「アルゲーター」などという。

さて、この次にアップする時は実際に現場で活躍している「コナトール2号」を紹介しよう。