左官屋ルークの日記

一左官職人が愛犬「ルーク」の名を借りて、本業の左官職や趣味、家族愛について語る。

霞んだ太陽?

2013-09-14 18:47:27 | 思い出

 

何に見えるかな?

雲で霞んだ月か太陽。そんなイメージである

実はこれ、某工務店の新築工事内装クロスの写真である

ルークが昼休みに部屋で寝転んでいた時に目に入った

最近の建物は気密性が良すぎるので室内の空気の流れを確保しなければならない

それで、24時間換気とやらを付けることが義務付けられている

それで、吸気と排気が常に確保されるわけだ

ルークの家にも各部屋に24時間換気がある

実はこれ吸気するための換気扇用の貫通穴

クロス屋さんがそのままクロスを貼り穴をふさいで仕上げた状態である

もちろんこの後、電気屋さんがクロスをカットし、24時間換気を取り付けるので心配はいらない

クロス屋さんによって、きっちりカットしてゆく人もいれば

このように貼りっぱなしで、帰ってしまう人もいるようだ

それにしても面白い

 

 

 

 


版築模様

2013-09-04 17:57:04 | 本職

版築とは・・・・ある辞書によると以下のような意味である。

「土を層状につき固めて建物の基壇や壁,築地塀,城壁などをつくる方法。

〈ばんちく〉ともいう。中国では夯土(こうど)といい,

三方囲いの板枠を用いて家の壁や塀に広く用いられる」

 

このような表現では、よくわからないというのが本音

簡単に言うと地層のような模様で、下から順番に土などで締固めて壁などを造ること。

もっと簡単にイメージすると「バームクーヘン」かな?

 

写真は、某団地のリノベーション・モデルルームの現場

設計やさんからの注文で「版築模様」で既存の壁を塗り替えることに

材料は沖縄の「琉球の塗り壁」基本的には漆喰だが

その中に「風化造礁珊瑚壁」や沖縄の「赤瓦」が入っている

なかなか興味深い材料だった

 

色は同系色で幾種類か造り「全体としての色は桜の花びらをイメージしてください」の一言

その時ルーク頭の中は・・・・「えっ ???????」てな感じ

自分のイメージと設計やさんのそれが違ったら大変

ということで、サンプルを作る造ることになった

 

自宅の倉庫でサンプル作成に約1日

2種類の基色を微妙に量り、6種類の色を造ったのだ

その材料を版築模様に塗り上げ、悪戦苦闘の末サンプルの出来上がり

それを2日乾燥硬化させ、担当者に確認してもらい、いよいよ施工スタート

サンプルの時点でこれほど手間のかかる作業は久しぶりと、後悔

現場はたった16平米程度の小面積

でも、サンプル造りで分かったことは、手間が予想以上にかかり

「覚悟してかかるしかない」という感じだ

 

写真は作業本番の1日目

養生→下地処理→仕上げ

という工程で、その日仕上がったのはこの面だけ

見た目、色がはっきり分かれているが、無機質の湿式材は

乾燥しないと仕上がりの色が分らないのが現状

乾燥した写真はないのでゴメンナサイ

あ~・・先が見えないよー

 

ここで一言

塗り替える部屋は2階ですが、半地下で~す!!!!

分からない人に説明します。半地下の「下」を「チク」と読んでね