左官屋ルークの日記

一左官職人が愛犬「ルーク」の名を借りて、本業の左官職や趣味、家族愛について語る。

納得するまで!!

2015-03-23 21:40:29 | 本職

工場で生産された完璧な無垢のドアそして塗装。

しかし、数十年後には紫外線と風雨にさらされ塗装も劣化し、剥がれが目立つようになる。

このまま放置しておけば・・・・と思うが、やはりそこは無垢材。

よほど放置されなければ再生不可にはならない。

しかし、見た目はかなり悪い。

今でしょ!と言うかもしれないが、この段階でサンディングして再塗装を施すのは至難の業。

オイルペイントで塗りつぶし?と安易な考えに走ってしまう。

見積は塗りつぶしだったが、ここは職人の良心がおさまらない。

2人で3日かけて既存の強固な塗装をサンディングし、生地を見せる。

指の爪ははもちろん、指先の皮膚までも剥がれる。

サンディングするサンダ(機械工具)も使うが、細かいところはやはり手作業。

そして、サンディング完了!見事に無垢材の生地が見える。

なかなかのものだ。これに着色し、保護塗装をかける。

やはりやって良かった。自己満足に終わってしまったが、後悔一つも残さず完成。

あースッキリした。いい仕事ができた。

相変わらず利益のことを考えていないろくでなし。あとはカミさんにまかせるだけ?