今年の夏は残暑が厳しい。というかもう何日も雨らしい雨が降っていない。
よりによってこの時期に屋根工事だ。約一月、毎日といっていいほど屋根の上。
材料はアスファルト系のシングル材。
あまりに強い日差しで材料がとろけそうである。写真はやっとのこと既存を剥がし、
ルーフィングを張り終えシングル材を張り始めたころの昼休み。
新しいシングル材の上でごろ寝。樫の木の木陰が僕を包む。
・・・・・・なんとやさしい日差し、さわやかな昼休みだろう。
本職は左官屋だというのにルークは建築全般に興味があり
なににでも手を出してしまう。木工事、板金、クロス、防水、とにかく好きなんだ。
今回は屋根工事だ。
ルークはこの業界ですでに35年以上経つが、
もし永遠に若さを保ち生きられるなら建築全体を網羅したいし、造ることなら何でもやってみたい。
皮肉にも人生は一つのことを極めるにしても短すぎる。
やっと左官とは何か?少しわかってきたにもかかわらず、ほかの誰かの左官技術を見てはため息をつく。
なぜこんなに深いのか。
左官一つでもこのように感じるに、この広い世界にはどれほど興奮をそそるものがあるのか。
夏も終盤、仕事も終盤。毎日相変わらず猛暑だが、上空は秋の気配だ。あの同じ空が秋を感じさせる。