先憂後楽とは、常に国民に先立って国民のことを心配し、国民が楽しんだ後に己が楽しむことをいう。北宋の忠臣范仲淹が為政者の心得を述べた言葉と聞く。
転じて、先に苦労して心配事を取り除いておいた者は、後に安楽が待っているということだ。
昨今の政治情勢を見ていると、国民に将来に向けての安心感を与えているだろうか。先行き心配事ばかりが累積している。
当面の難題に四苦八苦しているように見える。
想像するに、政治家の多くがこの国をどのような国に導きたいのかのビジョンがないからではないか。
強国と同盟を結び、安穏としてはおられない時代になってきた。
他国のことばかり忖度していると、目指す道のりを見失ってしまう。政治家は身を捨てて、国造りに邁進して欲しい。
政治家の「私利私欲」と「保身」に汲々としている姿を見るにつけ、純真だった「初心」を問いたくなる。
由 布 岳 を 遥 か に