現役の最後に、ある支店の統括責任者を命じられた。約500名の従業員を抱える仕事でだった。
任されのは、バラバラの纏りのない組織だった。最後のご奉公と思って、描いてきた理想の姿を実現するチャンスと見て、懸命に努力した。
幹部スタッフに恵まれたのが運がよかったように思う。何事に対しても、幹部諸氏は良く相談して、仕事を進めてくれた。呉越同舟では、船は山に登ってしまう。
彼らに任せておけば、難題にも十分に対処してくれた。一般社員には、自主性を尊重し、自由奔放に活発して貰った。
最初の一年は業績も下位に沈んでいたが、焦らずに初志を貫徹した。日を追うごとに明るい希望が湧きあがり、結果は上位を占めるようになった。
組織運営の要諦は、幹部スタッフが一丸となって協力し合うことに尽きたと思う。
「明るく、生き生き、爽やか」を職場の合言葉に体制づくりが実現できたように思う。全員が一丸となって、信頼し合うのがキーポイントと見た。
石 鎚 山 の 天 狗 岩