今年一年無事に暮らし終えようとしている。感謝なことだ。
リハビリに明け暮れた一年だったが、ありがたく感謝したい。
感謝の気持ちを言い表す言葉は「ありがとう」である。
感謝とは、何に対しても、清々しくなる言葉だ。
普段当然と思っていることにも、感謝の種は無限にあるようだ。
無料と思っている「空気」にも「水」にも、生きていることにも感謝したい。
「ありがとう」と思う心に、幸せは宿るのではなかろうか。
「ありがとう」は「感謝の言葉」、「清々しさ」、「爽やかさ」と「晴れやかさ」があり「愛の言葉」だ。
この一年、「ありがとう」で締めくくりたい。
イルミネーションの街 ・ 広 島
あと数カ月で平成時代の幕が下りようとしている。
世界的に見て、激動の時代であった。
忘れてはならないのは、異常気象によると思われる「自然災害」と「人災」だ。
日本の春秋の期間は短く、亜熱帯を思わせる気候に変化しつつある。
四季を愛でてきた日本古来の文化は、子々孫々まで受け継いでいきたいものである。
パリ協定後のCOP21(国際気候変動会議)は、人類にとって喫緊の課題となっている。
後者は、原発事故や手抜き検査に見られるように、「人災」の疑いが濃厚である。
「蟻の一穴」という格言があるが、一寸した心の隙に、大きな「落とし穴」が潜んでいることを忘れてはならない。
かくして平成の時代は終わろうとしている。大きな課題を抱えながら・・・。
イ ル ミ ネ ー シ ョ ン 列 車
クリスマスも過ぎて、今年も残り少なくなってきた。
相変わらず根気よくリハビリを続けている。
本人には回復の自覚は持てないが、近隣の人によると、歩き方がシッカリしてきたといわれる。
単独で広島の街まで出かけられるようになったことを思えば、少しは快復したようだ。
予定していた行動目標も達成できて、本年も間もなく暮れようとしている。
クリスマスプレゼントで貰った「磁気チタンネックレス」の効能か、体調は1ステージアップしたようだ。
年の瀬を迎えて、ありがたいことだ。
年末寒波が襲ってくるようだ。日毎に寒さが厳しくなってくる。
寒さに負けないように新年を迎えよう。
光 の メ リ ー ゴ ー ラ ン ド
両陛下が被災地を訪れ被災者を見舞われた時、教わったことがある。
それは被災者一人一人と、屈んで同じ目線で、寄り添いながら慰められた姿である。
被災者の先行きに対する不安と心配は如何ばかりであろうか。
まず、被災者に寄り添って不安な気持ちをお聞きになる姿勢に感動を覚える。
どんな言葉より、勇気と励みになったことだろう。
きっと感激と生きる力が湧いてくるに違いない。
密かに寄り添うことの大切さを目の当たりに示して下さった。
これこそ、「象徴天皇」の最たるお姿ではなかろうか。常に国民に寄り添う姿勢に感じ入った。
火 の 鳥 羽 ば た く
NHKのテレビ番組に「こころ旅」という番組があり、時々拝見している。
自転車に乗って、火野正平さんとスタッフが全国各地を巡る旅物語である。
旅の下り坂は運転が易しく、人生に例えて「下り坂の人生」も善いものだという。
自分のことを言われているようで、面映い気がしている。
老後はまさに「下り坂」の人生である。出逢った人達との会話が観ていて面白い。
人間好きになれば、誰とでも「会話」ができるものだ。
加齢とともに、概して、老人は寡黙になりがちであるが、コミュニケーションは心の栄養にように想える。
より若く生きるためには、他人との触れ合いが大切にしなければと思う。心のふれあいこそ、エネルギーとなる。
投稿する人達の思いにも、ロマンがあって興味深い。
広 島 ド リ ミ ネ ー シ ョ ン
高齢化がどんどんと進んて行く。人生100年時代がやってきた。核家族化は依然続いている。
老人の面倒を見る家族が少なくなり、「施設」の入居者が増加した。
加齢とともに、高所等の軽作業が出来なくなる。
病後、身体の不自由さと同時に、元気な時には何とも感じなかった軽作業ができない。
電燈の取り換えもできず、エアコンの掃除も、買物もできずに、ほぼ「寝たきり」の状態になった。
こんな時、軽作業をお願いできる「コンセルジュ」がいてくれたらと痛感した。
高齢化と求人難の今こそ「便利屋」の「コンセルジュ」の存在があればと感じた次第である。
菊 花 展 に て
御年八十五歳を迎えられた天皇誕生日に、恐らく最後になるであろう陛下のメッセージを拝聴した。
一般参賀と記帳に訪れた人は約8万2千人と平成に入って最も多い数と聞く。平成最後の天皇誕生日だったからだろう。
ゆったりと語られる言葉には、万感の思いが込められていたように思う。
ご自分の思いを率直に語られたから、人々の心に響いたのではなかろうか。
特に印象に残ったのは、
① 平和な平成の御世が達成されたことへの安堵感。
② 戦没者への変わらぬ慰霊の思いと幾多の災害による被災者への励まし。
③ 戦後の復興を果した国民の努力と象徴天皇を支え寄り添った皇后陛下に対する労らい。
④ 特に沖縄・広島・長崎に対する深い思い遣り。
⑤ 象徴天皇として果たすべき公務について探求され続けた。
拝聴していて、心が熱くなった。真心のこもったメッセージは軍馬より強し。
気 高 く 咲 き 薫 る
経済界の総理と言われた「土光敏夫」、「松下幸之助」「本田聡一郎」さん等枚挙に暇ない。
更に遡れば、電力の鬼と云われた「松永安左衛門」、渋沢栄一」さん達が居て、各界に睨みを利かせていた。
それに比べて現代は、世代交代の所為か、著名な有力者は稀有となってしまった感がある。
いわゆる「サラリーマン社長」「サラリーマン重役」の世代に陥ってしまったように見える。
目先の業績にばかり直走り、人財育成、長期ビジョンに欠けてしまっているように思えて仕方ない。
企業が「永続的発展」と社員の幸福を願うならば、先憂後楽の精神でことに当る必要がある。
昨今の出来事を俯瞰すれば、経済界の人財不足を憂うものである。
気 宇 雄 大 ・ 竹 田 城 跡
平成時代の当初、日本は経済成長を始めいずれの分野においても、破竹の勢いで伸びに伸びた。
バブルが弾けて以来、どの分野も下り坂を駆け巡り続けてきている。
アベノミクスに期待を賭けてきたが、一向に好転の兆しが見えない。
このままだと下降線をたどり続けるのではないか。登り切った結果なのだろうか。
経済の成長は特に求めないが、その他の指標が気にかかる。
貧乏な国から脱出して、ハングリー精神が消え去ったためか。
各種の指標が発表されるたびに、そんな思いがしてならない。
政治家には、新しい国づくりのビジョンを示してもらいたい。
富める日本には、安心こそ禁物である。未来に希望を持てる国造りを期待したい。
紅 葉 爛 熟 す
今年はスポーツ界を筆頭にパワハラ、セクハラ問題が続発し、その対策として「第三者委員会」が多々設置された。
真相の究明と善後策策定が主な任務とされるが、どれもスッキリした答申がなされたとは思えない。
つまり、問題の責任は曖昧なままに放置され、責任の所在が不明確のままとなってしまった。
「無責任」が放置されて、すべては「事勿れ」で終わったように思う。
日本の風土には、「マーマー、ナーナー」で「事勿れ主義」にしてしまう気風がある。
その結果、「無責任社会」を招き、「責任の所在」が曖昧にされてしまっている。
折角権威ある「第三者委員会」で真相究明を求めるならば、スッキリした結末を期待したい。
第三者委員会の設置を「隠れ蓑」にしてはならない。責任者の追及をもっと徹底してほしいものだ。
人 は 石 垣