東京都のコロナ新規感染者が遂に243名なり、これまでの最高を記録した。緊急事態宣言解除後の人々の緊張感が緩んだように見える。
テレビでは、連日、感染者対策を中心に、専門家、コメンテータ諸氏が激論を交わしているが、甲論乙駁しているばかりで、決定打に乏しい。
政府は、緊急事態宣言を解除して以来、完全に、経済復興に舵を切ったようだ。
専門家会議や分科会の答申を尊重するように見せかけ、経済優先に軸足を移したようだ。
専門家会議も、おそらく、小田原評定に終始し、決定打を欠いたと言えよう。
政治のリーダーシップと責任感も欠如しているし、ビジョンも示されていない。
コロナは正体が解らないまま、今日に至ったのだろう。
後は、国民の自粛に期待する外に決め手がないということか。コロナ対策に打つ手なしと思わざるを得ない。
石 鎚 山 全 景