日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

白川日銀総裁の嘘と逃げ、週刊東洋経済4/17

2010年04月10日 | Weblog
「白川方明・日銀総裁に聞く」の最後の段落:
日銀の国債引き受けは財政法で禁止
の内容、デフレ退治を進言する勝間一派の主張を否定する発言であるが、
これは法律を変えれば出来る話。

それより、日本にハイパーインフレが起きたという発言は本物の嘘つきではないのか?
高橋是清によって金解禁が解除され、国債の大量発行日銀買取を行い、金解禁による
強烈なデフレと世界同時不況からいち早く立ち直ったことは歴史が証明している。
そうか日本にはという言い方はしていない、にげとしては世界で起きた例えばドイツ
などのインフレを暗示して逃げているのか?巧妙だが明らかに組み合わせの嘘だ。

その後、インフレの状況をみて沈静化を図ろうとした高橋蔵相は2.26事件により
殺された。もし高橋是清が生きていたらその後のインフレも起きなかったし、ひょっと
したら、太平洋戦争も起きていないかもしれない。

それに、第一ハイパーインフレの定義を白川が知らぬはずが無いのに、明らかに嘘と
分かっていてこの発言をしているのではないか?ドイツ等で起きたインフレが今の
日本にはおき得ないことも十分知っているはずだとおもわれるのだが。
そして、日本の戦後インフレは決してハイパーと言えるレベルではない。

それとも、週刊東洋経済編集側が書き換えたとでも言うのだろうか?
ここは、勝間、上念一派には再度動いてもらわねばならないのではないか?

やらな言い訳にしか見えない発言、偉そうでいかにもであるのだが、日本だけが
デフレ進行、そして円高。その結果が地方の疲弊と格差だし、高い法人税とともに
工場のアジアへの脱出という悪循環なのだが、経済が本当に分かっているのか?

偉そうな著書と、碩学と褒められているが経済無責任総裁ではないのか?

最後の三行「通貨をコントロールするということの重さ、過去の歴史の教訓を
しっかりと認識する必要がある。」というこの前提の歴史認識が明らかに間違いでは?

高橋是清は世界でもいち早く金本位制の危険性に気付き、デフレと世界同時不況から
日本を救った偉人である。認識が違うし明らかに嘘つきだ。

写真:春の庭の香。蕎麦、豆腐、筍などを更においしくする香。