日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

民放各社の良心は真夜中にある?

2007年12月18日 | Weblog
9時過ぎに寝たら2時ごろ目が覚めた。鼻炎で息苦しく居間へ降りてもう一杯御酒をなめた。ついでにテレビをつけたら、面白い番組をやっていた。

一つは、日中国交復興秘話とでもいうのか、紅衛兵の狂乱のあと周恩来が隔絶した中国を世界の国々との親交を復活するために、官民二つのルートで日本との国交回復の為に準備をしたという話。日本から訪中した一般人と2時間以上の面接を繰り返し、農村へ下放されていた日本を理解する関係者を北京へ呼び戻して日本へ派遣した話などの裏話は、非常に面白かった。その中でも台湾独立二つの中国の立場をとる佐藤栄作政権から田中政権への転換がある意味で周恩来の日本向け工作の成果でもあったことが理解できた。もちろん、日本側の意思が会って初めてのことであるがマスコミへの中国オープン化など木目の細かい準備を周到にしていたことが分かった。特に、松村謙三の葬儀にはタイミングよくその日本向けの大物を送り込んで官民との対話を進めたということである。
このあと、福田(おやじ)と田中の事実上の一騎打ちで田中が圧勝し、ニクソンの頭越し中国訪問の後を追って国交を回復するための田中訪中が実現した。

もう一つ、豪州大陸縦断ソーラーカーレースのドキュメンタリも面白かった。

真夜中にたまたま不調で起きて見てしまったこのような良心的な番組をゴールデンタイムに流すのが本来のマスコミではないのかなと、また言いたくなった。