食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

基軸通貨

2011-05-24 06:10:35 | 日記
 IMFのトップがとんでもない変態ぶりをさらけ出し、御用されたことは記憶に新しい。


 IMF、、、、、、、、


 第一次世界大戦後の世界恐慌時、経済危機に直面した各国は、為替の切り下げ競争を繰り広げ、貿易で優位に立とうとした。その一方で、経済ブロックを形成して保護貿易に走ったため、世界貿易が急激に縮小し、植民地をもつ国ともたない国との間に、深い亀裂が生じ、それが当時の世界秩序を壊す原因になった。


 これが遠縁となり、第二次世界大戦が勃発するのであるが、その反省から、アメリカのブレトン・ウッズに連合国が集まり、国際通貨体制に関する会議が開かれた( ブレトン・ウッズ体制 )。


 そこで、為替レートを安定させ、自由貿易を発展させるため、IMF(国際通貨基金)が設立された。


 IMFは、当時、圧倒的な経済力を誇っていたアメリカのドルを金と並ぶ国際通貨として、金との交換を保証する。こうして、第二次世界大戦後の世界経済は、アメリカに依存しながら、国際貿易を拡大していくこととなる。


 ドル、、、、、、、、


 当然ながら現在の世界貿易はアメリカ中心ではない。しかし、ドルは依然、国際通貨システムの中心に位置付けられ、主要国の通貨に対して変動し、世界経済に大きな影響を及ぼしている。


 「 お母さん、算数で80点とれたよ! 」と喜び報告する子供に、


 「 何いってんの、恵美子ちゃんは今回できなかったけど、それでも90点だったのよ 」


 と、ここでクラス中の子供たちの比較対照とされる恵美子ちゃんのごとくに、ドルは対自国通貨として信認され続けている。


 もしかしたら、恵美子ちゃんはそんなに実力がないのかもしれないのに、、、、、、


 つまり、恵美子ちゃんと比較される生徒のように、経済が好調である国からすれば、アメリカの通過次第で自国経済が悪化するというのは、簡単に引き下がれる問題ではないように感じる。


 久しぶりに大きいことを言わせてもらう。


 IMF加盟国が資金借り入れを行う権利としてSDRという、合成通貨単位があるが、これをまず、ドルの補助として民間市場に段階的に流通させ、いずれ、ドルにかわる基軸通貨にするのはどうであろうか?


  くれぐれも、空ふく風と聞き流してください。


 それにしても、IMFの前トップの方、何とも哀れというか、おそまつというか。。。