はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

ここのところ

2006-07-31 23:59:05 | 田舎暮らし雑記
昨日の日曜日は、早朝から草刈の日でした。

朝6時から集落の墓参道の草刈。
その後、9時から娘の高校が借りているグランドの草刈。


自宅がある集落は、集落の墓地を持っています。
周囲の集落も同様に、集落ごとにあります。

うちの集落は、里山の頂上付近にあり、車が通れない急で細い林道のような道が一本あるだけです。
この道に砂利を敷いて整備するとともに、草を刈ります。

車両が通れませんから、殆どの作業は人力です。
これも集落を挙げて出るため、なんとかなっています。

以前は、墓地の草刈はそれぞれの家庭でしていましたが、高齢化が進んだためか、草刈機を持った人は、今年から自然に、道だけでなくよその家庭の墓の周囲も刈りました。

さて、1時間ほどでこれらは終了したのですが、先の大雨で海岸には大量の流木が漂着しています。
こちらの整理も行うこととなりました。

ところが、私は娘の高校のボランティアに出なければならないため、ここで義母と交代です。

家に戻り、朝食をとろうとしますが、吐き気がして進みません。

・前夜のジャズコンサートで盛り上がったこと
・長時間、呑み続けていたこと
・4時間ほどしか寝ていないこと(ここまで、自分のせい(^^;ゞ)
・早朝とはいえ、梅雨も明けようかという季節でそこそこの気温になっていること
等が重なったようです。

たった一膳のご飯を、すっぱい梅干とお茶漬けにして、何とか済ませました。


少しやすんで、今度は車に娘と草刈機を乗せて、高校のボランティアに向かいます
集合時間の15分ほど前に着くと、そこは旧県立商業高校の広大なグランド…
その中心部分だけ丸く地面が顔を出しているものの、周囲は青々とした草…

娘の高校は地域の弱小私立で、昨年の春統合されたこの高校のグランドと体育館を借りて部活動をしているそうです。

手に鎌を持っている校長先生に伺うと、全部刈るのだとか。
「手刈りの人は手前をします。機械の方は、その他をお願いします…」
梅雨が明けたかのような空は、雲が晴れかかっています。

これからじりじりと日差しと気温が厳しくなる時刻。
それにしても、草刈機を持ってくる親を殆ど見受けません。

ただでさえ、体の強くない娘を連れている身としては、脱水症状が気になります。
私は、家からペットボトルを持参しましたが、娘は折角用意したものを置いてきたとか…

これはイカンと、早速一人で草刈機を動かし始めます。
しばらく草を刈っていると、先生と思しき方が歩み寄ってきます。

背中にエンジンを抱えていますから、そのままでは聞こえません。
機械を止めて伺うと、「開始まで未だ時間がありますから、機械を止めてあちらに集まってください」
はぁ~っ?
「こんな広いところを刈るんでしょ?それとも、刈るなって言うんですか?」と聞き返すと、無言で立ち去りました。

広大な敷地を見るとやる気が失せます。
足元だけを見て、黙々と草刈り機を振って行きます。

家の床を掃除する際、四角い部屋を丸く掃くと怒られます。
同様に四角いグランドを境界の外から順に内に向かって、掃くように刈らなければ、草刈をしたことになりません。

しかも、地面すれすれに。
平坦ではなくなっている地面すれすれに機械の先に付いた円盤状のソーを動かしてゆくのはコツが要ります。

最初は、2~3台だった機械が、徐々に増えているようです。
遅刻してこられる方でしょうか。

しばらく振っていると後頭部から首筋が張ってきます。
この機械は義父の身長に合わせてあるので、随分身長が違う私は、腰をかがめていて、首・腰・腕に無理な力が掛かるようです。

グランドの隅っこで、腰や背中や首筋を伸ばすと、青い空に白い雲。
深呼吸して、また黙々です。

一往復半した処で、始めてから1時間が経っていました。
他の方は、それぞれ離れて別別に刈っています。

手刈りの人は、集団になって屈んでいます。
これはこれで、腰が痛むはずです。

とても疲れたので、一服。
刈った草の上は、続いた雨のせいで濡れていて、とても腰掛けられません。
使われていないサッカーゴールのパイプに腰掛け、ボトルのお茶を飲みます。

草刈機を持ってはいるものの、ウロウロするばかりの人も見受けます。
早朝から続けているので、腹を立てる元気もありません。

この手のことは、自分のペースで仕事をするのが疲れないコツです。
一人で10分ほども休んだでしょうか。

また一往復を終えようとしていた時、先ほどとは違う先生のような方が、近づいてきます。
「あと10分ほどで終わりますので、あちらに集合してください」

時刻は10:20。
始まってから、90分で終えるようです。
でも、刈られた面積は、1/5程度でしょうか。

グランドの端から端へ戻る途中も、海の中に浮かぶ島のように盛り上がっている草むらを狙って、刈りながら歩いてゆきます。

既に、止めてしまっておしゃべりをしているお父さん方。
草を刈っているのか、遊んでいるのか良く判らない子ら。

腹が立つと疲れるので、他人は同でも良いと言い聞かせながら、戻ります。

草まみれになった長靴と作業ズボンを払い、草刈機を慎重に車に積んでいると、一人の男子が冷えたペットのお茶を持ってきてくれました。
「ありがとう」
元気な声、とは行きませんが、声は出せました。

生徒代表の挨拶と校長先生の言葉
校長は「時間が限られる中、どれだけできたかが問題ではない。やるという心が大切」と垂れられました。

やる気の無い大人ばかりだったのは、そのせいですか。
漸く判りました。

この高校は、初めてですから、事情が良く判っていなくて、どうやら一人で空回りしたようです。

世間では、成果が求められています。
教育には、成果が図りにくいことも承知しています。

しかし、目標を決め、達成するために計画を練り、着実に実行して、振り返る。
その反省を持って、学習し、次の作業を改善する…

このプロセスを経ないで、精神論だけをのたまっている余裕があるとは…
戦前の大政翼賛会を連想してしまいました。(^^;ゞ

娘にできたご縁の高校ですから、悪く思いたくはありません。

近々、PTA役員会があるそうです。
この高校では1年生の父兄が役員になることは珍しいそうですが、現会長と知らない間柄ではなかったため、白羽の矢が当たりました。

これまで、仕事の都合で役員会は欠席続きでしたが、次回は出席できそうです。
理屈をつけるのが本業でもあるので、論戦に負けることはまずありません。
この様子では、役員会がなかなか楽しみになってきました


愚痴っている場合でありません。
明日はまた早朝に起床して、またまた東京出張でした…

週末に肉体労働やイベントがあると、休まるどころではありません。
それでも平日に仕事をしながら体調の調整ができるのですが、ここ数週間は出張が入っていて、これもままなりません。

普段から体力をつけていないことを痛感します。
おっと、早く寝なきゃ…

駆けるサックス

2006-07-30 14:06:56 | つぶやきあれこれ
MJF in NOTO 2006モントレー ジャズ フェスティバル イン 能登に29日の土曜日、行ってきました。

昨年、モントレーとの中学生の交換ホームステイに参加させていただいた我が家の娘も、この日は、ボランティアスタッフとして、開催に加わっています。


七尾市と米国モントレー市とは20年にわたる民間交流と、その草の根交流から自治体間の姉妹都市提携を行って10年になります。
モントレー市は、西海岸にあり、小説「キャナリー・ロウ」でも欧米に知られている街です。世界中から姉妹都市提携の申込があるのを、すべて基本的に断りつづけていましたが、民間交流が10年にわたり活発に続いたことで、初めてで唯一の姉妹都市として七尾を選んでくれたそうです。

モントレーはまた、世界3大ジャズフェスティバルの一つであるモントレー・ジャズ・フェスティバル(以下、MJFと略)の開催地としても知られています。
この祭典の名称を冠する事をこれも世界でただ一つ許されているのが、今年で18回目となるMJF in NOTO 2006です。

七尾港と向かいの能登島を結ぶ定期船がでていた埠頭は、能登島大橋の完成後、誰も訪れることの無い埠頭となっていました。ここを市民に開かれた地区とするため、第三セクターで建設・運営されているのが「能登食祭市場」これに隣接して大きなイベントが開催できるマリンパークがあります。
以前は和倉温泉で開催されていたMJF in NOTOですが、同パークの完成後はこちらでの開催となっています。

地元民放局のデジタル録画車両この日は、地元の民放局が地上デジタル放送に向けた番組を制作するためか、かなり大掛かりな撮影隊を組んでいました。




本格的撮影陣会場内の数箇所にやぐらを組み、複数アングルからの撮影と、会場にも向けられたマイクロフォンの数々。
番組はいつオンエアされるのか、判りませんが、できれば全国放映となってほしいものだと思いました。
和倉会場だった数年前、一度NHK金沢が、同様の撮影隊を組んで、番組を放映していたことがありました。海と夕景とヨットを背景とするジャズコンサートは、絵になります。


各放送局の取材陣その他、各局の取材陣も見かけました。

MJF in NOTOは、モントレーの高校生ビッグバンドも米国からやって来て、演奏します。
トップの写真は、彼らの演奏光景です。
彼らは、前後の期間中、七尾市内の家庭にホームステイをしながら、最後の調整をしたり、日本を体験してゆきます。
私の家も3回ほどホストをやらせていただきましたが、どの子も素敵な高校生でした。

MJF in NOTOの楽しみ方1会場が、ちこらに移動してからは、スペースがかなり広くなり、よりジャズを楽しむのに似合う自由なスタイルで聞くことができるようにもなりました。
写真のようにアウトドア用のレジャーチェアを持ち込んで聞いている人、芝生にレジャーシートを敷いている人。

MJF in NOTOの楽しみ方2こんな風に、クーラーボックス持参で、ライブハウス状態に仕立てて、聞いている人。
ジャズらしい雰囲気です。






心地よい風に吹かれて聞くJAZZこの日は、午前中から昼に掛けて雨。それもかなりの量でした。開催されるのか心配しましたが、15時過ぎになんとか、雨が止みました。
お蔭で、暑くも無く、日差しも無く、心地よい海風に吹かれて、聞くジャズは、なんともいえない贅沢な時間を、くれました。

隣接する港に入るボート会場に隣接する水域は、レジャーボートの接岸もできるようになっています。




会場周辺で雰囲気を盛り上げるヨット港町のジャズコンサートとしての雰囲気を盛り上げるかのように、ボートやヨットがゆったりと航行しています。(写真は、気づくのが遅れ、画角に不満がありますが、恥を忍んで雰囲気だけでもとご紹介します)

広々とした会場と港の光景、なんとかお伝えしたいのですが、やはりお越しいただくのが一番のようです。

横浜からこれに併せて帰省してきたY君一家と、彼の幼馴染のF君と一緒に、レジャーシートに腰掛けて、生ビール数杯ずつ・モントレーワイン(会場内で販売していました)を2本呑んでしまいました…(^^;ゞ
Y君の幼い二人のお嬢さんたちも、広くて自由な雰囲気の会場を走り回り、遊んでいます。周囲に迷惑にならないところが、嬉しいです。小さい子ども連れのファミリーも少なくありませんでした。

MJF in NOTO 2006夜景夜の帳は急速に下りてきました。
この後、プロの演奏は、撮影禁止のため、本当に残念ですが、ご紹介できません。


トリは、昨年に続き、渡辺貞夫。
いやぁ、しびれました。

往年の名曲では駆けるようなサックス。
バラードでは、泣くようなサキソフォン…

ナベサダのサックスも健在ですが、パーカッションの方は、アフリカセネガルの出身で国立機関に居たジャンベの名手とか。素晴らしいジャンベ(「南国ジャンベサークル」さんのページへ)の独奏も披露されました。

サックス演奏の合間、ナベサダが色々なリズム楽器を取り出しては、即興でパーカッションに参加していたのが、印象的でした。


その後、愛・地球博でも一緒に演奏したという宇都宮の中学生サンバ・キッズも加わって、数曲。ステージ最前列に並んだ5人の女子が体全体で踊るように歌詞の手話を「演奏」していました。

そうか、手話を必要とする人々に唄の雰囲気を伝えるためには、淡々とした手話だけでは、無理なんだ。と改めて気づかされた次第。

全体にリズム感、ビート感を重視した演奏になっています。
世界のより多くの人々と言葉を抜きに共感するには、そちらの方が良いとナベサダが、考えているかのようでした。

ステージでは、リズム感溢れる演奏をする中学生たちと、ナベサダたちのプロ。

会場と一体になって、リズムを取り、身体を動かしていると、「国・政治・政治家」の存在が急に、疎ましいものに思えてきました。
この地球上で今も進められている大量殺人ゲームは、ひとえに国という体制に由来しているようにさえ感じるのです。そして、それを加速しているかのような御粗末な政治と政治家たち。

人間という存在は本来、もっと自由(気ままという意味ではありません)で、素晴らしいものなのに、それを矮小化させてしまい、窮屈で希望の無い存在にしてしまっているものは、一体何なのでしょうか。


サンバ・キッズや、会場にボランティア・スタッフとして参加している地元の中・高生たちも、このジャズ・コンサートを通じて世界共通語を感じてくれていることだけは、間違いないようでした。

犯罪から子どもを守るには

2006-07-29 15:02:34 | つぶやきあれこれ
不審な葉書高校を卒業して家を離れている次男坊宛に不審な葉書が届きました。

一見すると、内容は全く過激ではないのですが、発信元組織名、住所が異常に読み取りにくく、文面は赤黒コピーで、宛名面と完全に筆跡が異なります。

何とか、発信元組織名、住所を読み取って早速、Googleで調べてみました。


該当すると考えられるページは、架空請求データベースの「スターツ企画」にありました。

追記/補足情報もよく見ると…電話番号と、連絡担当者名が違うだけ…。

同サイトの追記/補足情報からするとどうも、入手した名簿から20歳になったばかりの人間に対して送付しているようです。

この会社に実際に電話をかけてやり足りとした方からの詳しい情報は、同サイトの「第2事業部(会社名は記載なし)」の追記/補足のかなり下の方にあります。
パッションさん、Kさんからの追記情報が詳しいので、詳細に知りたい方は、上のリンクをクリックして同ページを表示させてから、ブラウザのメニューの「このページから検索」ないし「ページ内検索」で「パッション」や「K」としてみてください。

若者に人気のTV番組や雑誌の名前を語って、「説明会」なるものに呼び出しているようです。

書き込みの中には7月7日付けで警視庁勤務の父親を持つ方にも届いていて警視庁にはこの葉書が渡っているとのことですが、それから20日ほど経過した消印で届いています。

葉書・電話双方の内容をつぶさに見ても、相当に検討してあるようで、直接犯罪に繋がりそうな表現は避けられているので、警察としてもそう簡単には手が出せないでしょう。

「警察は被害者が出ないと動けない」が、「自分が被害に遭ってからでは遅い」のですから、やはり本人自身や家族が知恵を働かせて守る以外に手がありません。


さて、ここからは我が家での防衛策の一部をご紹介しましょう。

あまり詳細にご紹介すると、さらなる対抗手段を講じようとする連中にも肥やしをやるようなことになるので、矛盾する面もあるのですが…(困ったものです)…

ただし、高校卒業までは、親元に居ることが多いので、親の目が届いていると思いますから、ここでは高校を卒業した後のお子さんのお話が中心になります。
この年代は、成人という法的には独立した存在とみなされるものの、経済的にも精神的にもかならずしも立派に成人しているとは限らない、ある意味非常に微妙なバランスの上に生きている年代だと思います。

悪意を持って接近してくる連中も、そこを狙ってくるようです。


●子どもの個人情報を守るには
今回のように郵便物経由で、近づいて来るのを防ぐためには、個人情報を如何に守るかが基本になります。

しかし、その最も基本となる個人情報を一手に握って取り扱っている行政がザルで、住民台帳の閲覧を事実上、開放してきました。これを厳しく制限したのは、ごく最近のことです。つまり、既にある程度の年齢に達してしまった人は、「基本的に個人情報は人手に渡ってしまっていて、それを無効にする・取り戻す・削除させることは、不可能である」ということです。

ですから、現住所などの情報を隠すか、あまり意味は無いのですが、何処から漏れたかすぐに判るようにして置くことになります。

◎現住所を隠すには
親元から離れた子どもの現住所を隠す方法は、いくつかあります。
⇒高校の同窓会名簿には、現住所を登録しない
⇒大学などの上級学校での個人情報も万一に備えて親の住所にする
⇒住民票を移動しない

「新しい住所に届く郵便物を極力発生させない」ということが基本になります。
「全ての郵便物は、一旦親元を経由させる」のです。
子ども本人がこれに同意してくれることが前提であることや、多少過保護策であることも親子できちんと話し合った方がよいと思います。

特に、長男・次男ともに「高校の同窓会名簿が、名簿業者に流出した」としか考えられない状況があり、関係者には申し訳ありませんが、高校等の同窓会名簿に現住所を記載するのは、一定以上の年齢に達してからでも遅くないと思います。

数人の同級生と個人的に繋がっていれば、必要な情報は届くはずです。

私は、転居の連続で同窓会名簿から長く「所在不明」となっていたようですが、最近同級生からの知らせで、漸く復帰しました。

それでも、あまり影響はありませんでした…(^^;ゞ

ただし、最後の住民票を移さない方法は、厳密には法令違反となりますが、結果的にそうなっている家庭も多いようで、学生時代には良くあることのようです。

◎何処から漏れたか逆探知法
個人情報が何処から漏れたかが、すぐにわかる方法があります。
これは、年代に関係なく、誰にでも使える方法です。

ただし、これが判ったからといって、事態が好転するわけではありません。あたらな防衛策を考える手がかりにはなります。

国のある機関が実際に試した方法です。
することは一つだけ。
「住所を記入する際、本当に必要な住所の末尾に、識別するものを付け足す」のです。

例えば、
・アマ○ンへの個人情報の登録には、「○丁目○番○号-A」
・カード会社Sへの個人情報の登録には、「○丁目○番○号-1」
・M会の会員情報の登録には、「○丁目○番○号-10」
などです。

どこから漏れたか判らなくなりますので、別な登録に同じ追記情報は、絶対用いてはなりませんので、ご注意を。

こうしておいて、「○丁目○番○号-10」で、M会以外から郵便物が届けられたら、M会からの情報漏洩が確認できます。
「M会との契約を解消する/退会する」などの対策が検討できます。
ただし、契約解消/退会しても、漏洩した情報が引き続き闇の世界を漂うこと自体を止められません。

この方法は当然、手元にこれらのリストを控えておかなければ無意味ですから、それなりの手間が掛かります。


●家庭の電話
発信番号通知は、今や常識です。

昨夜も23:30という田舎では信じられない時間帯に電話が掛かりました。
(逆に田舎では早朝信じられない時間帯に平気で電話が掛かりますが…(^^;ゞ)

それも息子の友人を偽装する軽ぅいノリの兄いちゃん。
こちらは、公衆電話からと判って、受話器を取る前から警戒していたので、無愛想に不在と告げてガチャリ。
娘に聞くとここ数日、毎晩掛かってきているようです。

家庭の電話は、電話会社の発信番号通知サービスに加入した上で、対応する電話機に換えてあります。
しかるべき年齢の子どもをお持ちのご家庭では、まずこれは絶対条件だと思います。

その上で、電話機の機能を活用します。
つまり、次のような電話は受け取らない設定にします。

◎発信番号非通知
掛けた方の電話番号を知らせてこない輩は、身元を名乗らないのですから無礼千万。
受け取る必要はありません。

電話機によっては「何らかの方法で、番号通知ができないもの」も、別設定できるようですが、同様です。

ただし、家人が海外旅行などで、海外から電話を掛けて来る期間は、これらの設定を外しておかないと、受け取れないことがあります。

帰ってきたら、設定を忘れずに元に戻しましょう。

◎公衆電話など
公衆電話からの電話も、別な設定ができます。
子どもさんが、部活や塾の帰りなどで公衆電話から電話を掛けて来るご家庭を除き、公衆電話からの電話を拒否することも家族会議の議題にすべきです。

娘が中学生の頃、自宅から遠いので、自動車で部活修了後迎えに行っていました。学校の公衆電話から、連絡を受け取っていましたので、我が家の電話は、公衆電話からの着信okの設定でした。

このため、昨夜深夜の電話は、掛かってきてしまいました。
ただちに、公衆電話からも受け取らないことにします。
(自宅へは万一の場合でも、携帯からしか掛けられないことになります)

しつこい塾や教材販売会社からの電話は、個別電話番号を登録して着信拒否ができます。

◎国際電話など
自宅の電話から、国際電話は掛けられないようにしてあります。

長男が小学生の頃、ある月の電話代が高いことに気づきました。
調べてみると、国際電話を掛けています。相手先はロシア…

大人はだれも自宅から国際電話を掛けていないことが判明。
長男に聞くと、「しまった」という表情に。

何度聞いても口を割りませんでしたが、どうも雑誌か何かを見て、興味本位でやらかしたようです。

電話代の高額請求が一時期問題になりましたが、国際電話・有料番号発信不可の設定で、問題は解決します。


●携帯電話
子どもの携帯電話も、同様に「発信番号非通知」などからの着信は拒否する設定にします。

あと、毎月の電話代請求はきちんと、目を通しましょう。
何かあると、子どもの電話代が変動します。

ただし、判るのは数ヵ月後ですが…


●最後は…
月並みですが、やはり子ども本人の知識と自覚しか、残されていません。

日常的に、これらの犯罪のこと・手口・防衛策など、子どもと話し合うことが、一番の基本ではないでしょうか。

成人する前から、いつまでも親の眼が届くわけではないことを、双方が自覚して、徐々に想定外の事態に遭遇しても、道を踏み外さない人として生きていける知恵を身に付ける。
これは、学校ではできないことです。基本は家庭の中からではないでしょうか?

最近の「オレオレ詐欺・振り込め詐欺」の被害者になってしまった方のお話を伺うに付け、被害者の方には大変失礼ですが、世間知らずであることが一番被害に遭いやすい立場にあるようです。
報道によると、加えてそのとき、大抵家族に相談をしていないことが多いようです。

性善説に立って居たい私としては、甚だ悲しいことですが、世間の現実ということは、きちんと家族で共有しておくことも大切な家族を守る手立ての一つのようです。
「親も『世間で今、何が起こっているのか』を学ばなくてはならない」のです。


ある方が「詐欺という犯罪は、犯罪成立に被害者も協力している」と言っているのを聞いて、最初は「そんな馬鹿な。被害者に冷徹すぎる」と感じました。

しかし、冷静に考えてみると、一連の新手の詐欺事件は、あまりにも簡単に「騙される方が多い」ことが、犯罪に加わる不届き者の増加をエスカレートさせているようにも思えてきます。
騙される方が少なければ、その手口は流行りません。


情報がテレビでもしばしば流されるようになっていますが、敵もさる者。手口がかなり巧妙化してきているようです。

皆様も、くれぐれも被害に遭われませんよう。
被害者となってしまうことで、犯罪者を生むことも無いよう。

僕自身にも言い聞かせながら、お祈り申し上げます。

架空請求データベース
未成年者の契約取り消しについて:架空請求データベースから

恥ずかしながら…

2006-07-28 01:28:14 | つぶやきあれこれ
今、とっても恥ずかしい気持ちで一杯です。

先日の記事で無くしたと書いたコンパクトデジカメ。
出てきました(^^;ゞ

お騒がせして申し訳ございませんでした。m(_._)m

暖かいコメントを頂いた皆さんの仰るとおり、出てきました。

何処にあったか。とても恥ずかしくて言えないようなくらい、すぐ傍にありました。


出張から戻って勤め先で若干の整理を済ませ、改めて回りを探しましたが、ありません。
単身宿に戻って来た時、着替えながら、このまま出てこなかったら、いつかは新しい物を買うことになるだろう。そうなったときに限って無くしたはずの物が出てくるから、困るなぁ等と思っていました。

その後、知人に貸して数日前に戻ってきたある講演の録音MDが目に入りました。


その中では、概ねこんなお話がされていました。

「大好きな万年筆」といったようなモノが大抵の人には、ひとつふたつある。
ところが、それが無くなると血相を変えて探す羽目になる。
見つかるまで大変な騒ぎになったり、心の状態も平常ではいられなくなる。
気に入ったモノには、自分の思いを注ぎ込んでいる。
それはつまり相手に自分の心を渡してしまっているのと同じ。
モノに限らずヒトに対しても同じことで、人生の最大の苦痛である愛別離苦は、ここからやってくる。


使い心地が良かったり、どこか気に入ったモノには、愛着が湧きます。
その愛着が心の自由を奪うというお話でした。

このお話を思い出しながら、ふっとMDの下に転がっている袋に目が留まりました。

2週間前の東京出張の際、展示会で貰ったイベント資料を入れる袋です。
ずっと目に留まるところにあるのですが、放置したままでした。
片付けるつもりで手に取ったところ、重い。
中を見ると…あららぁ~件のデジカメがぁ~(^^;ゞ

普段入れない袋に入ったまま、2週間ほど床に転がっていた「だけ」だったのですか…


心に少し余裕が出てきたのか、今度は優しいコメントを頂いた方のブルーのデジカメが直ると良いなぁと思った瞬間。
とんでも無い発言をしでかしていることに気づきました。

頂いたコメントに、私は「修理費の見積もりをして貰い、高くつくようなら廃棄の依頼を…」などと非情な返信をしていたのです。
なんたることでしょう。

先ほど、帰りの列車の中から訳知り顔で「行儀」なる記事をアップし、人を思いやることの評論を偉そうにしていた自分自身が、ひとの心をまったく判っていない張本人。

壊れてしまったデジカメに対する思いが、そこはかとなく書かれていたブログの言葉が、頭を巡ってゆきます。

申し訳の無いことをしました。反省すべきは、他ならぬ私自身だったのです。


この赤いデジカメには多くのことを教えられました。

・慌てないこと、落ち込まないこと
 → パズルを解くかのような気持ちになって落ち着いて思い返す・探すべし

・忙:心を亡くさないこと
 → 今此処に心あらず、が招くうっかりミス

・執着が心に不自由を招く
 → 本当に自由になりたければ、執着から離れること

・人の心を知らぬ冷たい言葉
 → 判った気になっていること自体に隙がある


ある意味正直な気持ちなのですが、懺悔のような記事になってしまいました。

気分的に落ち込むのではなく、きちんとした反省材料にしたいと思います。

最近、ちょっと反省が多いようですが…(;_;ゞ

行儀

2006-07-27 18:59:54 | つぶやきあれこれ
てのさんの記事「濡れた雨傘と想像力(2006-07-23)」が浮かんで、東京出張中の電車での移動の際、人々の生態を観察していました。

気になった光景を少しばかり。

●大きな荷物
山手線車内で座って読書をしていましたら、近くに若い女性がとても大きな荷物を持って乗り込んで来ました。
彼女は座席の中ほどに立つと、無造作にどさっと件の荷物を床に置きました。
柔らかいバックで、中にも硬いものは入っていないようでした。
長いバッグなのですが、バッグの長手方向を通路方向と直角にして、通路一杯に横たわっています。他の客は彼女のバッグを跨がねば、通路を行き来できません。
これは、いけないなぁ。お年寄りや体の不自由な方、妊婦さんなどがやって来たら、確実に障害になってしまいます。

どうしたものかと、思っていると、二人ほど中高年男性が跨いで行きます。
彼女は通路の端に立っていますから、お二人が跨いでいることは、直接眼では見えない位置です。そのうち、携帯電話でメールを始めました。

やがて、大きな駅に着きました。何人かが席を立ち、彼女は座ります。
自分の荷物がどういう状態か眼に見える位置になりました。

次の瞬間、初老の男性が通路を歩いて来たと思ったら、明らかに意図的に彼女のバッグを蹴飛ばし、向きを90度変えて、彼女の足元に寄せるかのようになりました。
彼女は、一瞬口を尖らせましたが、言葉は発さずバッグを自分に引き寄せました。
あまりに大きいので、隣に座っている方の足元にも及んでいたと思います。

私も降りましたので、その後はどうなったか判りません。


●お年寄り
同じく山手線。池袋駅だったと思います。

大きな駅では、降りる方と乗る方の双方の数が多くなります。
そのときも、私も含めて大勢が降りようとしていました。

ホームで待っていて、これから乗ろうとしていた列の先頭にお年寄りが数人。

ドアが開いたとたん、そのお年寄りたちが、無理やり乗り込んできました…
それも一人ではないのです。そこに並んでいたお年寄りが皆…

列車に限らず、エレベータも含め、乗り物は全て降りる方が先です。考えなくても判るような気がするほど自明と思うのですが、この方が乗り降りがスムーズに短時間で終わります。にも関わらず…しかもお年寄りが…

これには、驚くと同時に、呆れてしまいました。

長敬も道徳ですが、我々若い世代に範を垂れるべき世代が、これでは…

早く座りたい気持ちも理解できますがねぇ


●ある世代
特定の世代を決め付けてモノを言うのは良くないので、ここでは伏せますが、かねてよりある世代には行儀の悪い方が、比較的多いのではないかと感ずることが少なくありません。
地下鉄で日中、車内が空いていた時間帯のことです。

件の世代と思しき男性が、座席に座るや否や、足を投げ出し、腰を伸ばして「棒」になりました。彼は、能登弁で言うと「縦横デカイ(かなり大柄)」方ですので、これまた通路をふさぎます。
まぁねお疲れだったんでしょうけれど

子どもをお持ちかどうか判りませんが、子どもさんの教育で「人に迷惑かけなさい」とでも教えるつもりでしょうか…

この世代の方で、山手線の乗車の際、ホームの白線からやや離れて並んでいる人々を無視して、割り込みを掛けた方もいました…


●座席の割れ目
大都市圏の通勤型列車は、大抵座席が7人掛けです。列車によってきちんと7人座ってもらうための工夫をしていますが、中々その通りにはならず6人掛けになることがよくあります。
シートや車両の設計に用いる日本人の体格データが古くて、小柄だった昔のままなのか、人間距離が近いと我慢できなくなっているのか、理由はよく判りませんが。

私が乗った西武鉄道の列車も4人掛けのシートと3人掛けのシートにわざわざ分割して境目を作ってありました。

6人掛けをしてい方々の若い女性と男性の間に、座りたいというポーズを取ったところ、女性が直ぐに座りなおして間を空けてくれました。つられて男性も反対側に。ちょっと狭かったのですが、お礼を述べて座りました。

見るとはなしに向かいのシートを眺めますと、件のシートの割れ目にご自分のお尻の割れ目(下品で済みません)を丁度併せて座っている高齢の紳士。

身なりから、かつてはそこそこの地位に居られたのではないかと拝察できます。
お隣も似たような世代の方で、こちらはやや大きめのビジネス鞄を抱えて、余裕のある場所を確保されています。

立派なのは身なりと過去の栄光で、現在の立ち居振る舞いは…
とならないよう、私に警告をしていただくために、目の前に現れていただいたのでしょうねぇ。

NHKの番組で、このような場合、座りなおすしぐさをすると周りに伝染し、もう一人が座れるように場所を皆空けてくれることに気づいた若い女性が、黙々とこの取り組みをしていると報じていました。

今度、私もやってみましょう。


●子どもの教育
そこそこ混んでいる地下鉄車内でのこと。

クラシック音楽で声量の豊かで声が美しい女性歌手の方に、体格が豊かな方が多いようにお見受けします。

そのお母さんも、大変豊かな方でしたで、やはりお声も綺麗でした。

隣に、娘が二人。
ふっと目の前の妹を見ると眼を真っ赤にして、涙をこぼすまいと堪えています。
どうしたのかと思うまもなく、お母さんが美しいお声で、お説教を始めました。

ご本人は声量を抑えているおつもりのようでしたが、声が高く通りますので私の回りの方は皆丸聞こえだったはずです。
大体こんなことを言っていました。
- 公衆の面前で何故喧嘩をするのか
- 妹に:貴方は言葉が汚い(友人を引き合いに出して延々と)
- ゲーム機の取り合いをするなら取り上げる(これも延々と)
- 一連の話を馬耳東風にしていた姉に:また人の話を聞いていない…

公衆の面前で喧嘩をするな・言葉が下品というなら、公衆の面前での叱り方も気をつけてくださいませね…(^^;ゞ
大体お座りの席が優先席ですし…

下車する際、下の子がお母さんにつながろうとしたら、「触らないでっ!」
何もそこまでしなくても…

長娘が、馬耳東風なのは、いつものことだからでしょう。
この方、ご家庭が巧くいっているのか、ちょっと気になりました。


●白い杖
半蔵門の駅で改札からホームに降りようと階段に向かっていると、白い杖を持った方を見かけました。

気になったので、少し離れて同じペースで歩き、何かあったときに備えようとしましたが、随分と慣れておられるのか、少しゆっくり歩くほどのスピードで、早く感じました。
階段に差し掛かった際も、実に上手に杖を使って、段差を測り降りてゆかれます。

大阪で浪人生活をしていた頃、阪和線に車椅子の方が乗っていました。

私とその方は、たまたま同じ駅で降りようとしましたが、その駅はカーブの途中で、ドアとホームの間がかなり開いています。
これはお手伝いが要ると、手を伸ばした瞬間、彼は背もたれに体を軽くぶつけて前輪を浮かし、その間に後輪を回して、電車とホームを跨ぎました。後輪は大きいので、間も難なく通過して行きます。
あっという間の出来事で、全く何もできなかったのですが、その見事さにすっかり感心してしまいました。

30年近く前のその出来事を思い出していました。

障害を乗り越えようとする意思が生むさまざまな知恵と技。

五体満足の自分は、逆に心身の能力を十分に発揮させているのでしょうか。疑問になりました。


半蔵門から、渋谷に向かい、ハチ公前で知人と待ち合わせだったのですが、物凄い人。

かなりスピードで交差してゆきますが、殆どぶつかることはありません。
これはこれで、凄いことだなぁ。コンピュータシミュレーションやロボット制御で、この再現は難しいだろうと思いました。

同時に、先ほどのように障害を持っておられる方にとっては、人ごみ自体が障害となる可能性も感じました。
実際、少し足が不自由とお見受けした方が、かなり早い人々の流れに入れず、先に進みたいのにという表情で、通路の端に佇んでおられました。


ハチ公前を行き交う物凄い数の若者たちは、みな綺麗に着飾って、バッチリお化粧もしています。
自分をよく見せることに熱心なのかもしれません。それはそれで大事にして頂いて結構ですが、その何分の一か、人のことが判る・感ずることができる人になろうと思ってもらえると良いのですが。
その方が出会いも恋愛も巧くいくような気がします…


私も人のことは全くもって言えないのですが、人のことを判るようになるのは大変難しいことです。
知人に、妊婦の大変さを体験するための大きな砂袋を入れた腰ベルトや、高齢者の体験をする関節サポータ(動きを制限するため)やゴーグル(視野を狭めて、黄色を識別しにくくする)道具を揃えて、体験ワークショップをしている人が居ます。(これらの道具はちゃんとした名前が付いていたはずですが…失念しました…)

若者や、男性に体験してもらうと、高齢者や妊婦さんの大変さが体で理解できます。
できれば、多感な青春時代の中学か高校の授業でやって頂けると大分、状況が変わると思うのですが、学校も忙しいようで。


そうそう、東京での観察で気づいたのですが、ご紹介した例の中で、バッグ蹴飛ばし男性以外は、幅広い年齢層の様々な行儀を、私も含めて結果的に許容してしまっているように感じましたが、如何でしょうか。

色々な事件が起こっていますから、注意する勇気が持てないかもしれません。

バッグ蹴飛ばし男性のやり方を是とはしませんが、良い方法もあるそうです。

これもNHKの番組からですが、電車内の行儀が悪い高校生に対して一方的に注意するのではなく、そのような行儀をしている理由を尋ねたり、体に負担がかかることを伝えて、暗に行儀を正させる活動をしている団体が、関西にあるそうです。

警察OBから知恵を学んで、活動しているそうですが、私もこの「話術」、身に着けたいと思いました。