本日21時からのNHK特集『 同時3点ドキュメント第4回「煙と金と沈む島」 』をたった今、見ました。
地球温暖化に伴い海面上昇していること。それによって水没する可能性のある地域があること。
一方で、経済成長のためにCo2排出抑制に消極的な大国(米中)があること。
などは承知していたつもりです。
しかし、ここまで事態が深刻かつ複雑化しているとは…
世界で最初に水没しそうな国は、南太平洋人口1万人のツバルだそうです。
さんご礁の島国での豊かな暮らしと、それを脅かす大潮の被害。
最も地球温暖化に貢献する燃料・石炭の増産を進めるチョンチン(重慶)政府と、温暖化ガス排出権をも自国の資源とする中国政府。
自らは京都議定書の枠組みを否定しながら、排出権ビジネスに積極的な米国。
これらの地域を同時取材することで、相互により強く影響を及ぼしあいながら、生活ベースでは何も理解し得ない人間模様を浮き彫りにしたドキュメントでした。
我々も車を持ち、経済的に豊かな暮らしをしています。重慶で度重なるノルマの積み上げにもひたすら努力し、「いつか車を持つことが家族の夢」と語る石炭積み出しの機関士の話を言下に否定する言葉は見当たりません。
一方で、大潮によって今までに経験したことがない水没を目の当たりにし、それまで自信に満ち溢れていた長老が、子供たちは移住させた方が良いとはじめて言い出したときの瞳も、胸に迫るものがありました。
どんどん小さくなっていく地球。相互に及ぼしあう影響が大きくなっていく人間の営み。しかし、未だに相互理解は民族を超えるどころか、同じ日本人同士でさえままならなくないのが、現状です。
排出権ビジネスのトップリーダがEUへの会議の航空機中で番組に話したようにツバルの救済は、今や絶望なのかもしれません。
しかし、それを脳天気に「それを救えるのは資本主義だけだ」と言い切っている彼の根拠も疑わしく思えます。しかもそれに貢献している京都議定書の側面。
我々に何ができるのでしょうか。人間に業というものがあるとしたら、それを強く感じざるを得ない番組です。
再放送の予定は5/2(火)深夜24:00~24:49(3日未明)とのことです。
ご覧になれなかった方は是非、どうぞ。
地球温暖化に伴い海面上昇していること。それによって水没する可能性のある地域があること。
一方で、経済成長のためにCo2排出抑制に消極的な大国(米中)があること。
などは承知していたつもりです。
しかし、ここまで事態が深刻かつ複雑化しているとは…
世界で最初に水没しそうな国は、南太平洋人口1万人のツバルだそうです。
さんご礁の島国での豊かな暮らしと、それを脅かす大潮の被害。
最も地球温暖化に貢献する燃料・石炭の増産を進めるチョンチン(重慶)政府と、温暖化ガス排出権をも自国の資源とする中国政府。
自らは京都議定書の枠組みを否定しながら、排出権ビジネスに積極的な米国。
これらの地域を同時取材することで、相互により強く影響を及ぼしあいながら、生活ベースでは何も理解し得ない人間模様を浮き彫りにしたドキュメントでした。
我々も車を持ち、経済的に豊かな暮らしをしています。重慶で度重なるノルマの積み上げにもひたすら努力し、「いつか車を持つことが家族の夢」と語る石炭積み出しの機関士の話を言下に否定する言葉は見当たりません。
一方で、大潮によって今までに経験したことがない水没を目の当たりにし、それまで自信に満ち溢れていた長老が、子供たちは移住させた方が良いとはじめて言い出したときの瞳も、胸に迫るものがありました。
どんどん小さくなっていく地球。相互に及ぼしあう影響が大きくなっていく人間の営み。しかし、未だに相互理解は民族を超えるどころか、同じ日本人同士でさえままならなくないのが、現状です。
排出権ビジネスのトップリーダがEUへの会議の航空機中で番組に話したようにツバルの救済は、今や絶望なのかもしれません。
しかし、それを脳天気に「それを救えるのは資本主義だけだ」と言い切っている彼の根拠も疑わしく思えます。しかもそれに貢献している京都議定書の側面。
我々に何ができるのでしょうか。人間に業というものがあるとしたら、それを強く感じざるを得ない番組です。
再放送の予定は5/2(火)深夜24:00~24:49(3日未明)とのことです。
ご覧になれなかった方は是非、どうぞ。