はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

天国からはじまる物語

2007-06-21 13:58:45 | つぶやきあれこれ
天国からはじまる物語娘から是非読むようにと勧められた本です。

娘によると、「人生観が変わった」のだそうです。

小説では無意味ですが、ビジネス書を始めとして本を読む際は
全体の主旨を先に頭置きした方が理解が早いため、
最初と最後をまず読むことにしています。

プロローグ:最期
エピローグ:はじまり
と一見、最初が終わりで、最期がはじまりという
変なタイトルがついています。

表紙カバーの写真もなんだか変です。
少女がにっこり笑っていますが、その顔は少し年齢が高いような…
(実は読後、この写真がこの物語の全てを物語っていることに気づきました)


エピローグの後ろに「訳者あとがき」がありましたので、
ここから読み始めました。

人は死んだらどうなるのだろう?
天国に召される、地獄に落ちる、生まれ変わる、幽霊になる、肉体とともに魂も消滅する?
本作の主人公、十五歳のリズは、死んで“ある場所”にたどり着き、…
という文章で始まる「あとがき」。


寝台列車に揺られながら
ほんとうに久々に小説を読みました。


特に印象に残った一文。

死とは心のあり方にすぎない。地上には一生を死んだまま過ごす者がおおぜいいる。


「あとがき」にも、
いずれにせよ、実りゆたかな人生を送るには、“逃げない勇気”が必要だ。人はみな、どういう状況におかれているにせよ、そのとき自分にできることを精一杯やるしかない。そうして人生をあきらめずにいれば、いつかどこかで、大好きな人や、憧れの人、そして、まだ見ぬ大切な人と出会えるときが来るかもしれない。この物語は、そんな希望を与えてくれる。
とありました。


冒頭から死がでてきますが、
あたかも「千の風」のように
陰がなく、割りにカラリとした内容です。

13歳以上の思春期の方にお勧めの本となっているようで、
外国文学特有の勿体回って絡んだ表現が、やや気になる箇所がありますが、
それでも読みやすく訳されていると思います。

感受性が衰えていると、読んでも感ずるものが少ないかもしれません。
自分の感受性年齢を計るには、もってこいの本ではないか…
そんなことも感じました。

神話

2007-06-20 20:13:16 | つぶやきあれこれ
ちょっと調べ物をしていましたら
神話の神様を紹介したページに行き当たりました。

日本の神さま 十二の物語(横浜市保土ヶ谷の神明社)

・須佐之男命(すさのおのみこと)
・思兼命(おもいかねのみこと)
・天手力男命(あめのたじからおのみこと)
・大国主命(おおくにぬしのみこと)
・猿田彦命(さるたひこのみこと)
などここに紹介されている男性神は、
多少荒い気性でも気持ちは暖かく
優しい神様ばかりです。

先月伺った熊野本宮には、スサノオノミコトさま、
何度も伺っている出雲大社には、大国主命さま

この「十二の物語」には紹介されていませんが、
大国主命さまとともに国づくりに活躍されたスクナヒコナの命(薬師の神様)は、
能登にも祭祀している神社がかつてありました。
1.神代上 -その3-(「~日本書紀を楽しもう~」ぱいんさんのブログ)
に大国主命との出逢いと別れのお話が親しみやすく描かれています。

まだ伺っていませんが、椿大社(三重県鈴鹿市)には
猿田彦命さまがお祀りされています。

手塚治の「火の鳥」が大好きなせいか、
その主役として描かれた猿田彦命さまに
中でも親しみを感じています。


智慧の神様である思兼命さまは、
僕の仕事柄、とても大切な役割の神様のようです。
信州の神社「戸隠神社」信泉会)、
戸隠神社(Wikipedia)
によると、戸隠神社(公式ページ)には、
思兼命さまの他にも天手力男命さま・天宇受売命さまなど
天岩戸開きで活躍された神々が祭祀されていて
かつては修験道の道場でもあったとのことです。

北陸から信州戸隠は、比較的近いのですが
お蕎麦を食べに行ったくらいで
思えばきちんと参拝はしていなかったような…(^^;ゞ

天岩戸開き以降の思兼命さまの消息は、あまり紹介されていません。
阿智の開拓祖神について(さんまさんのページ)に
「阿智(信州・天竜峡周辺)の治世に関わられたのではないか」と興味深い記述がありました。


ところで、
「日本の神さま 十二の物語」の右最上メニューに紹介されている
「岐美二柱命」は、大地創造の夫婦神:いざなぎのみこと・いざなみのみことさまのことです。

日本列島の不思議のお話ですが、
・琵琶湖と淡路島は、形と大きさが極めてよく似ている
・諏訪湖周辺を中心にして日本列島を180度廻すと、
 能登半島と伊豆半島が重なる
 (諏訪湖は、阿智がある天竜川の源です)

お手元の日本地図を取り出して、確かめてみてください。(o^-')b


さて、この神々様のお話を眺めていると、
現代においても、男性が
太く芯を持って暖かく
優しくも逞しい大志溢れる存在であるならば
もっと住みやすい世になって往くような
そんな気がしてきました。


物見胡散の観光ではなく、
まして気ぜわしい出張でもなく、
心の原点に帰れる旅をしたい

つくづくそう感じさせる「神話」との
改めての出逢いのひととき

忙中の閑
有難い時間でした。

ご無沙汰しています

2007-06-20 17:48:43 | 田舎暮らし雑記
『光陰矢のごとし』とは申しますが…
気づいたら丸々三週間も記事を書くことができないでいたようです。

その間も、諦めずに(^^;ゞ
お越しいただきましたみなさま
心から御礼申し上げます。

昨日、初の寝台連泊往復出張も無事こなし
(むちゃむちゃ疲れました)
本当は、バリバリ仕事をしなければならないのですが
体がだるい…

というわけで、引き続き
生存確認のような記事になっちゃいました。(^^;ゞ

ブログというのは、日程的にも精神的にも
安定・充実していないと書けないものなんですね~

今週金曜日から4日間の山形出張で
一連の爆走出張日程も一段落します。
(本当かな…)