はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

ひかりの景

2008-08-24 19:06:26 | 田舎暮らし雑記
昨日は処暑。
暦の上では、夏の暑さも峠を超えるといわれる日です。

光臨
生け花を習っている義母を送迎し、町で待っていてふと眼にした光の柱。

たまたまデジイチを同行させていたのでリュックから取り出してパチリo(^o^)o
光の柱は、まるで僕を楽しませるかのように刻々と姿を変えてゆきます。

ご覧の皆様にも、何かを感じて頂ければ…


その後、お稽古が終わった義母と友人のTさんを乗せて、帰宅の途に。
立山連峰
峠を越えて富山湾側に出ると、立山連峰が雲間から見えました。

直線距離でほんの数十Kmなのですが、この時期ほとんど見えません。
地元では「立山が見えると翌日は天候が崩れる」といわれています。
そういえば来週は、雨マークの予報がずらり…

親不知方面の眺め
東の果ては、新潟県境を越えて親不知付近まで見えることがあります。
このアップも富山・新潟県境付近の山々でしょう。

帰途では一つの山が夕日に輝いていました。
二人の年寄りを待たせるのもと思い、送り届けてから急遽引き返して撮影を試みたのですが、やはり天象はひと時の休みも無く刻々と変わっていきます。

能登の家がある集落は、三方を里山に囲まれ、残りの一方が富山湾に面しています。
そのわずかな平地の奥の集落からの眺め。集落と立山
写真中ほどの農業倉庫の右手が、わが集落です。

手前に広がる田んぼはみな、隣の集落のものです。
黄色く色づいているのは、早稲の品種
緑色は晩生(おくて)の品種です。
コシヒカリは晩生。
一番手前の田んぼの左半分は、数日前の大雨で稲が倒れてしまっています。

早稲の稲刈りは、もうすぐ始まります。
晩生の収穫は、未だ一ヶ月先です。

ゆく夏

2008-08-22 14:09:54 | 田舎暮らし雑記
2007/09/15の富山湾から望む立山連峰
写真を整理していて見つけました。
去年の9月15日撮影した写真です。

能登半島の我が集落から
富山湾ごしに立山連峰が見えました。

昼下がりの陽に煌く細波
岩場で魚を伺う釣り人
秋を伺わせる空と雲…


ここ数日、雨が続きました。
気温も下がり過ごしやすくなっています。

今年の夏は、何かお日様からの光が
弱かったような気がしています。

じりじりと焼けるような日差しは
殆ど感じえられませんでした。

能登ではこおろぎが鳴き出したとか

このまま、秋になってしまうのでしょうか

白い雲と盆踊り

2008-08-17 12:01:24 | 田舎暮らし雑記
15日も明け方、ゲリラ豪雨がありました。
前日に続いて2日連続。
それでも、昼には上がりました。今日は集落の盆踊り。

午後2時の一番暑いころに壮年団員は漁港に集合。立山連峰上空の雲
やぐらを組み、提灯を飾り点灯確認。
テントを張って、焼きもの・飲料の準備。
毎年恒例なので段取りは判っている筈なのですが、年に一度なので大騒ぎをしながらの準備です。

2時間ほどで準備が整い、喉はカラカラ
団長の号令でキンキンに冷やしたビールを一杯…と思いきや。
そのまま一時解散(^^;ゞ

水シャワーを浴びて着替え、家族でお墓参りに。
この集落の墓地は裏山の山頂付近にありので、森小径なのですが汗びっしょり。

再度の集合は17:30沖縄東村のマンゴー
その前に、沖縄・東村の知人から送られてきたマンゴーを一口。
これは絶品。知人手作りだそうです。
いやぁ美味しかった~

富山湾を挟んで向かいには立山連峰雲はますます白く…
その上空には、真っ白な雲がかかっています
青い空と海に、白い雲。
夏なんだなぁ~

見上げると大空に鳶たち大空に舞う鳶
西の空の雲行きは怪しく、真っ黒です。
風も強くなってきました。
鳶たちは、この風に乗って空を舞っています。
気持ちよさそうだなぁ~

風で提灯も揺れています。
漁師町でもないのですが、漁港が連なる地区なので天候の予測は慣れているらしく若い漁師たちは「この風が止んだら雨になるな」とつぶやいています。
陸側は黒雲。海側が晴れ。
風は丁度海岸線方向…大丈夫ではないかなと思っていたのですが、
大工の団長は慌ててテント外に出ていた焼き場にテントを移動させて「屋内」に
陽も傾きいよいよ盆踊り
焼鳥3本と焼フランクフルト1本をセットにし、一人1パックと飲み物。
全部壮年団からのお土産です。
チェックをしている訳ではないので、全くの見ず知らずの方でもokですが、殆どの顔を知っている若衆も居て、久々の再会を喜び合っていました。

やがて盆踊りが始まりました。
浴衣姿は少なくて残念でしたが、踊りの師匠級の若妻さんが二人のいるので、男共は盛り上がります。
手先、足捌きまでキチンと踊れると風情があって、やはり中々良いものですね~

この地区では、富山八尾の風の盆踊りも一時やっていたそうですが、さすがに難しいので今年は無し。
それでも炭坑節などポピュラーな曲に、七尾まだら等の難曲も交えて2時間踊りました。

撤収は大勢で一気にやるので早いものです。
全て終わり、解散の頃になってポツリ・ポツリ…
結局雨は降らず、今年の盆踊りも無事に終えることができました。


その後、大雨洪水注意報が出されるほどの大雨。
翌16日は一日中雨でした。

今年は雨が少なく、米の作柄がやや心配でした。
この時期の雨は、米にも少なからず影響します。
中には、雨に打たれて倒れてしまった田もあります。
そうなると、米が湿って発芽してしまうこともあります。

天候が一々気になるのは、農家ならでは…でしょうか…


唯一の国道は規定量以上の降雨で通行止めになります。
幸いそこまでの降雨量にはならず、明日からの帰省戻りの足にはあまり影響が無くて済みそうです。

久々のラフティ

2008-08-16 17:41:01 | 田舎暮らし雑記
14日、お盆休み初日。ラフティ・卵付
久々にアウトドアクッキングがしたくなり、沖縄から半年前に送られてきた豚肉が冷凍のままになっていることを思い出しました。
一年ぶりにラフティを作りました。

●材料
・豚肉 :バラが主流ですが、モモ肉の方が美味しくできます。1kg
     今回は沖縄から届いたバラ肉を使いました。
・黒砂糖:何と言っても沖縄産。今回は伊計島産300g黒砂糖・醤油・紹興酒・ゆで卵
・醤油 :今回は大野醤油(金沢市)を使いました。120cc
・紹興酒:300cc。今回在庫が120gしかなく、泡盛も無かったので日本酒180gを追加
・生姜 :一かけ
・ねぎ :適宜。香草でも可。
・おから:バラ肉の場合。米一握り・米のとぎ汁でも可。
・ゆで卵:適宜

●作り方
1.豚肉を下茹でする下茹で
 ・ダッチオーブンでお湯を沸かす
 ・バラ肉の場合、おから(もしくは、米のとぎ汁)を加える
  (これをするとバラ肉が柔らかくなる)
 ・沸騰してから肉を入れる
 ・ねぎ、生姜、香草を一緒に煮る
 ・竹串が肉に楽に通るようになるまで、約1時間ほど煮る
  (バラ肉の場合、3時間ほどかかる場合がある)
 ・煮終わったら茹汁は捨て、肉と生姜だけボールに分け取る

2.本茹する卵と一緒に煮詰める
 ・ダッチオーブンを軽く洗う
 ・醤油・紹興酒を入れ火にかける
 ・黒砂糖を溶かす
 ・一煮立ちしたら、肉と生姜を入れる
 ・隙間にゆで卵を入れ一緒に煮る
 ・こまめにアクをとる
 ・途中適宜、卵を入れ替える
 ・2~3時間ほどかけて煮詰める煮詰め上がり
 ・残った汁毎、皿に肉を取り出す

3.ダッチオーブンの後始末
 ・すぐに軽く水洗いする
 ・湯を沸かし、ささらで焦げ跡等を取る
 ・完全に水切りをした後、サラダ油を全体に塗る

炭の火熾しをしている間、焼き茄子を作りました。火熾し中に焼き茄子

義母が畑で作っている長茄子は、焼き茄子用の品種でとっても香りがよく美味しいです。

思いついて16時過ぎに始めたので、終わった頃はすっかり夕暮れでした。夕焼け
明け方には最近よく耳にするゲリラ豪雨。でも朝にはすっかり上がって快晴でした。
日陰の庭での俄かアウトドアクッキングでしたが、汗と蚊にまみれて…(^^;ゞ
それでも日ごろの喧騒を忘れて、久々に自分と向き合う時間になりました。
早速、水シャワーを浴び頂いたビールの美味しかったこと。
通常の規定量の倍を頂いてしまいましたV(^^)v

今回、このダッチオーブンのレシピ集も参考にしました。
ダッチオーブンレシピ集LOGDE提供)
らふてー
豚のラフティー
みなさん、色々な料理に挑戦しておられますね~
僕も師匠から教えてもらった二つのレシピを増やすべく、新しい料理にも挑戦しましょうね

それにしても、このサイトに紹介(クックオフ写真集)されているキャンプクックオフって楽しそうですね~
みなさんの歓声が聞こえてきそうです。

お返し先

2008-08-11 19:55:04 | つぶやきあれこれ
有難うの意味(2008.08.05)」のお話の続きです。

有難いことをしていただいたとき
感謝の気持ちが沸きます。

それを誰に返しますか?

普通は、して頂いた相手の方にですよね。

でも、これでは二人の間だけで
やったり取ったりして回している
に過ぎません。


頂戴した恩は
ちょっぴり自分の利子を付けて
後輩や、その後に出逢った人々
つまり次代にお返しします。

その人たちもまた、同じように
ちょっぴりの利子を付けて次の人に返してゆく…

すると、どうなりますか?

恩と感謝が、せせらぎのように流れ始め
小川のようになり、
やがて立派な川のように人々の間を流れ始めることでしょう

中には自分の中だけに溜め込んでしまう人もいるでしょう
でも、気にしない、気にしない
その人が抱え込んだ恩は
水と同じで、やがて腐っていきますから


だから、みんなちょっぴりの利子を付けて
次の人にお渡ししてゆきましょう

それが川の流れのようにサラサラと清く輝くように
流れてゆくことをイメージしながら。

いくつかの川が合流して大河になって行くとき
この世はきっと変わっていることでしょう

そこに流れている水は
関わった人々の恩と感謝と、
それぞれのちょっぴりの利子の
一滴一滴が集まったものですから