はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

バターが無い

2008-05-26 23:22:37 | つぶやきあれこれ
そういえば、バターが店頭に並ばなくなっていますネ…

「製造が間に合わないため」と表示しているスーパーもありますが

出張続きでろくにニュース・新聞も見ていないので
何が起きているのかさっぱりです。


今月はこれまでの週末に全て冠婚葬祭系の行事が入り
出張の連続もあいまってバタバタしました。

今週残りは…
幾つかの会議と
一つの出張と宴会をこなして
平日に一人で誕生日を迎え
週末は爆睡するだけです。(^^;ゞ

そうそう
健康診断の速報はまぁまぁ(いつも引っかかるところは同じ)でしたが
いい加減アルコールも抜かないと…(^^;;;ゞ

田植えの準備とお祭りと

2008-05-03 19:22:37 | 田舎暮らし雑記
豊かな緑色の里山
昨日、田植えの準備に出ました。
今頃の里山は、
緑色ってこんなにも色々な色があったんだ!
と感心させられる程、豊かでとりどりの緑色に出会います。

日に輝く緑
午前の陽に照らされて輝く若葉
ウグイス、キジ、とんびなど鳥たちの鳴き声
柔らかく暖かい風も心地よく、野良仕事には良い日でした。

箱庭のような古里
田植え前後の水田は、水の管理が重要です。
代掻きを終えると水を張り、泥を沈殿させて澄んだ状態にします。
そうしておいて、田植え時には水を抜き、表面を柔らかく、かつ植えた苗が確認しやすいようにします。
植え終わると、また水を張って苗への水分確保と保温をします。

これらをきちんとするには、何をおいても水路が整備されていなければなりません。
近年、各農家の事情で休耕田がまばらにできています。
休耕田の所有者は、田が荒れ放題になっても知ったことではありません。
が、水路の上流・下流に当たる耕作田の者にとっては迷惑な話。
当然、給水路・排水路も荒れてしまうからです。

昨日の仕事は、下流側に当たる隣接田が荒れて、水路がふさがり思うように排水ができなくなったため、やむを得ず他人様の田んぼに入って、溝きりをさせてもらいました。
それと、草刈を少々。
写真のように、私が住んでいる能登の集落はまるで、絵に描いた箱庭のような地区です。
が、この風景はただ在るわけではありません。

この風景も、中央に高速道路の高架が予定されていて、あと何年見られることか…。


野良仕事が一段落してカメラを片手にまた野に出て、レンズを向けました。

昼食後、ちょっと一休み…と横になったら
30分後のアラームで一旦目が覚めたものの、起きられず変な格好でそのまま爆睡
起きたのは15時半…
おっと、1時間後には市内で打ち合わせに呼び出されていたのでした!


屋根から覗くでか山
打ち合わせも終わってみると、町並みの屋根の間から「でか山」が夕日に輝いていました。
そういえば、この日は青柏祭(せいはくさい)の前日。
青柏祭には、「でか山」と呼ばれる3基の巨大な山車が3~5日にかけて街を練り歩きます。

夕日に輝くでか山
でか山とは、直径2メートル程もある車輪の上に、山形に組んだ高さ15メートルほどの山車です。
上半分には、歌舞伎の舞台がしつらえられ、等身大の人形で一場面が再現されます。
祭りが始まると、人形は人から遠く高い山車の上でよく見えなくなるので、前夜祭として2日の夜は、人形見と呼ばれるお祭りとなります。


でかい!でか山
でか山は、かなり大きいので普通のカメラでは中々フレームに収まりきりません。
広角一杯にして、地面すれすれに構えて、やっとこんな感じ。
まだ、最終的な飾り付けが終わっていないので、舞台下の部分は筵(ムシロ)がむき出しでちょっとお恥ずかしいですが…

お宮とでか山
3基のうちのひとつ、府中町のでか山は「朝山」と呼ばれ、3日の深夜25時に印鑰(いんにゃく)神社前から出発します。




人形は、人形宿と呼ばれる市内中心部の数箇所の場所に展示されています。
それを一つ一つ訪ねて街中をそぞろ歩くのが楽しみです。
今年の人形見
人形宿では、たる酒が振舞われ、祭り囃子が流れていて、風情があります。

飲酒運転撲滅の世情から、たる酒は置いてあっても勧める声は殆ど聞かれず、ジュース・お茶も用意されていました。
新築・改築した家、お嫁さんお婿さんをもらった家などが、人形宿となるのですが、一晩で100万円ほど経費が必要になるため、近年は公民館などが人形宿となるケースが増えて少し残念です。

夕闇に沈むでか山
人形見の夜も静かに更けてゆきました。
今夜深夜から始まるでか山巡行は、男女の別無く誰でも参加して曳くことができるため、ゴールデンウィーク中ということもあって近年は大変な人出になります。
朝山を曳くのが恒例でしたが、曳き綱の場所取りのためには1時間位前から並んでいないといけなくなってしまいました。
でも、今年は田植えの日程から参加は諦めています。(^^;ゞ

田植え開始
今日は、田植え機を所有する叔父が「試運転」と称して、やってきました。
本当は明日を予定していたのですが…

一番小さな田んぼだけをちょいと植えてみようかと始めたのですが、機械も順調に植えて行くので、とうとう全部の田んぼを午前中に植え終わってしまいました。
日差しに温められ水面からは湯気が立ち上っていました。
水田には耐乾燥の他、微機構の調整機能、生物多様性維持の機能があると聞いています。

日本は「瑞穂の国」「山紫水明」とも呼ばれます。
このような豊かな気候風土は、はじめから多少そうであったにせよ、この国に住む人々が稲作に拘り、大切にしてきた結果でもあるのではないか。
水面の湯気が立ち上り、日光に水蒸気が反射して霞む大気に消えてゆく様を眺めながら、しみじみと感じていました。

明日は、金沢から3名と1家族が田植え体験にやってきます。
もともと機械植えで時々発生する植え損ね、機械が植えられない角地、変形地を人間が補植します。
これを「そくうぃ」(補足植え?)と方言で呼びますが、明日の方たちにはこの「そくうぃ」をしていただきます。
でも舐めたらあきません。
これが結構大変なんです。

どうなるかは、後日また…o(^o^)o


●参考サイト
青柏祭(青柏祭でか山保存会)
青柏祭でか山案内(鍛治町:山車町の一つ)
府中町でか山ファンサイト
青柏祭の解説と記録(記録は1998年以降毎年あります)
七尾青柏祭(組み立ての様子の他、動画で「でか山」巡行が見られます。by 櫻井醤油店さん)
青柏祭(数カットあるうち、「でか山の辻回し」はやや長いですが巨大な山車が直角に曲がる様子が良くわかります。 Youtube)
動画で観る能登(青柏祭の他、能登の祭りが動画で見られます。 by のとねっと)

青柏祭(wikipedia)

故郷の偉人

2008-05-01 23:15:25 | 田舎暮らし雑記
さらささんにブログで金沢の詩人「室生犀星」の詩をご紹介頂きました。
五月

自分向けのメモとして
この地の偉人のリンク先を調べてみました。

●三文学者
・室生犀星:詩人「ふるさとは遠きにありて思うもの…」
 ・wikipedia
 ・室生犀星記念館
 ・略年表 by 野町小学校

・泉鏡花
 ・wikipedia
 ・泉鏡花記念館
 ・主要作品紹介

・徳田秋声
 ・wikipedia
 ・徳田秋声記念館

●三哲人
・西田幾多郎;善の研究など世界的な哲学者の一人
 ・wikipedia
 ・西田幾多郎記念哲学館
  哲学専門として国内唯一の公立博物館で、座禅体験もできます。
 ・松岡正剛の『西田幾多郎哲学論集』書評
  このページに表紙が画像で紹介されている「大拙と幾多郎」(朝日選書)は、
  青年の友情論、二人の偉人の人となりを平易に伝える著書です。

・鈴木大拙(すずき だいせつ):仏教、特に禅を海外に紹介した。幾多郎の友人
 ・wikipedia
 ・(NPO)国際留学生協会による紹介
  端的に判りやすく整理されています。
 ・京都大学文学部日本哲学研究室
 ・松岡正剛の鈴木大拙著『禅と日本文化』書評

・暁烏敏(あけがらす はや):
 ・wikipedia
 ・略年表 by 白山市
  ・暁烏敏賞
   生地である白山市では仏教思想家である暁烏敏にちなんで、哲学系論文に対する暁烏敏賞を設けています。
 ・e-短冊.com
  古書のネット販売サイトなので在庫状況によって表示内容が変わると思いますが、
  師の短歌・俳句など興味深い紹介です。特にNo.001100など神仏混交の名残を感じさせます。


明治期、
薩摩からは軍人が
長州からは政治家が
輩出しました。

石川(加賀・能登)からは、この時期
世界的ともいえる哲学者・思想家が出ています。

今に生存される某歴史学者の方にお尋ねすると
これは偶然ではないはずとお答えされました。

加賀・能登の地は
そんな風土なのかも
しれません。

スーパーローカルネタですみません。
m(_._)m