はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

大江の楽しい鬼さんたち

2006-07-17 22:41:16 | 田舎暮らし雑記
今年も七尾港祭りの市民総踊りに駆けつけてくれた京都府旧大江町のみなさん。
旧大江町(現在、福知山市)は、大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)の物語で有名です。こちらが村おこしの駆け出しの頃、先進地視察らお訪ねしたのをご縁に、意気投合して既に10年以上、親戚同様の付き合いをさせていただいています。

例年、旧大江町では大江山で酒呑童子祭りを開催。能登からも応援に年に数回往復していました。当時は、高速道路も北陸道しかなく、片道7時間以上かかっていました。それでも会いに行く、会いに行きたくなる理由は、理屈では説明できません。

酒呑童子祭りでは、大江町の公民館単位で、「つくりもん」といいますかモニュメントを作ってできばえを競っていました。この経験が積み重なって皆さん、器用。

大江の鬼、光る!昨年の市民総踊りには、玉をくわえた竜でしたが、ことしは写真の酒呑み鬼さん。
去年は、蛍光塗料を使って、七尾の夜空に竜が浮かび上がりましたが、今年は青森のねぶた祭りのように、内側から光らせて、より印象深いものしたい…。誰に頼まれたわけでもなく、合併で予算も無い中、仕事はそこそこに、家庭は顧みず、この2週間ほど格闘していたそうです。
出来上がったのは、なんと七尾にやってきた昨日の午前4時だとか…

感動ものです。
が、昨夜は雨で総踊りは18日に順延。いくらなんでも大江町に戻らねばならず、かといって、市民総踊りのためだけに作ってくれたこの光る鬼さんを七尾市民に披露しないのも、如何なものか。

双方酔った勢いで昨夜遅く、七尾市役所正面玄関にしばらく置かせてもらうことで議決相成りました。

夜遅いにもかかわらず、市役所の某部長さんの携帯電話に直接許可(暫定)の依頼を入れる、メンバーのKさん。
「いいわい。わしが怒られたる…。」
関係者の皆さんすみません。
ご理解ありがとうございます。m(_._)m

七尾市役所正面玄関に大江の鬼、陣取る!で、本日午前。休みで閉庁している役所の通用口から、無事、運び入れ。ご覧のように堂々と役所の玄関に据えてきました。
勿論、電源もつないで光ります!

明日、市役所に登庁してきた職員の皆さん。役所に用事で出向いた市民の皆さん。さぞかし驚かれることでしょう。玄関からはこんな風に鬼さんが、大きな杯をもって、座っていますぞ。


大将寿司さて、お話はやや戻ります。
昨夜、モブログでとりあえず、速報をアップいたしましたが、1次会、2次会(スナックでカラオケ)に続き、3次会は、大江塾(村おこしの企画・実行団体)のK塾長が「どうしても七尾の寿司を食べてから死にたい」と大騒ぎ。
塾長は私の父と同年。やがて80に近い方がこうも言われたら、行かねばなるまい。

お店も、大将寿司さんをご指名です。このお寿司屋さんは、数多い七尾の寿司店の中でも(何故か)有名で、七尾に取材やロケがあると、東京の人々が必ずといっていいほど訪れているらしいお店です。店内には所狭しと、サイン色紙が並んでいます。

あいにく(?)お店は深夜にもかかわらず、開店営業中。しかも、この時間にもかかわらず大将は、出前用の寿司をせっせと握っているではありませんか!23時過ぎにこんなに寿司の出前をとる人間はいったい誰だ!?

塾長以外のメンバーはお腹一杯だし、一通り軽く握ってもらったり、切って(刺身)もらったり。でもほぼ全員生ビールを注文しているのは、何故?

大将寿司名物のみみいか七尾の寿司屋で欠かせないメニューは、赤西貝ですが、このお店の場合はさらに「みみいか」が加わります。

写真がみみいか。
大きさや色、形が一見、富山湾の蛍烏賊(ホタルイカ)にそっくりですが、よく見ると耳の辺りがプクンと可愛らしく横に広がっています。
これは市内でもこちらだけのメニューとか。一人一貫ずつ握って頂きました。味はホタルイカによく似ていました。

肝心の塾長は、みんなと語り合って、次々と席を替わり、結局ろくに食べていなかったようです。
これじゃまだ死ね無いはず(^^;ヾ呑みすぎはイカンよ~。長生きしてくれよ~。(^^)

お店を出たのは既に午前様。
自宅に戻ったのは、1時過ぎだったと思います。珍しく(酔ったときはいつもですが)バタンQ~。

それにしても、あの年齢と酒量…。
僕が80近くになっても、これだけは絶対に呑めないだろうなぁ~。


明けて、先ほどの、鬼さんを市役所に据えた後、大江町のみなさまのお土産買い物にお付き合い。かつて能登島への連絡船が出ていた埠頭にできた能登食祭市場です。
ここは、すべて地元のお店の方が出店しているので、私も使い物を買いに行ったり、飲食をするところです。

能登の天然物、岩牡蠣3店がならぶ鮮魚市場では、どこも今が旬の岩牡蠣がありました。

牡蠣は冬が旬と思い込んでいませんか?
または、月名を英語で書いてRの付く月なら食べられるなど…

それらの牡蠣は、全て養殖もので、正確には岩牡蠣とは種類が違うそうです。


日本海側の岩場に育つ岩牡蠣は、夏を中心とする今頃の季節が旬です。

ご覧のものはやや小ぶりですが、それでも一口で頬張るには、レディーにはちょっときついかも。なんといっても海のミルクといわれるプルンとした食感とこくのある味は、たまりません。その場で食べられるとあって、若いカップルが挑戦していました。

私は、ここでお別れしたのですが、帰路の途中、例年立ち寄っている岩露天風呂がある氷見の岩井戸温泉に寄っていくとのことでした。

無事帰ったぞーの連絡はありませんが、多分知らせが無いのはよい知らせでしょう。


8月5日に、福知山で盆踊りがあるそうです。
今度は、我々が鬼さんをお返しがてら、大江に伺う番です。