今日は稲刈り
朝6時半に起きて準備。
数日前まで雨天との予報が、昨日辺りから「晴れ」に。
起きてみると、予報通りの快晴です。
![殆ど倒れている奥の田んぼ](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_01ss.jpg)
既に全ての田んぼの四隅は、義母が手で刈ってあり、コンバインで刈る準備は整っていました。
この田んぼは、お盆前後の大雨から稲穂が倒れてしまい、刈り取りが難しそうです。
![一番青い田んぼ](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_02ss.jpg)
一方、こちらの田んぼは裏山の日陰になるため未だ青く、刈り取りには少し早そうです。
が、年寄りとサラリーマン世代の我が家では、休日に済ませてしまわなければ人手が足りません。
本当は、作物の事情に合わせなければならない刈り取りを、人間様の都合に合わせるという勝手…
![稲刈り開始](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_03ss.jpg)
我が家が作っている田んぼは僅かなため、大型農機具は一切持っていません。
お隣のFさんにお願いしてコンバインで刈ってもらいます。
Fさんも早朝から入念な機械整備をしてくれていました。
ところが、田んぼに行ってみると、昨夜から明け方に掛けて冷え込んだため稲に朝露がびっしり。
稲が濡れていると、機械に絡まって上手く脱穀できなくなります。
しばらく田んぼで待機。
![稲刈日和の青空](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_04ss.jpg)
待っていると風も少し出てきました。
トンビが風に乗って舞っています。
![黄金の稲穂](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_05ss.jpg)
30分程も待っていたでしょうか。
コンバインも再稼働し始めました。
陽に透けて黄金色に輝く稲穂
機械は一見順調に刈り取りしていますが、
その跡を良く見ると、かなり刈り損ないの稲や、落穂があります。
残念ながら、全てを機械任せにできません。
![落穂拾い](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_06s.jpg)
機械の跡をなぞって歩き、コンバインが切り刻んだ藁の中から落穂を見つけて拾います。
こうやって集めた落穂も量にすると決して馬鹿になりません。
ぐるぐる回って何週も田んぼの中を結構歩きます。
![一枚目稲刈終了](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_07s.jpg)
一番面積が大きなこの田んぼも2時間半ほどで刈り終えました。
籾袋に全部で29.5袋
この段階では昨年よりやや多目ですが、空や未成熟の籾がどれ程あるかによって、玄米となった後の量はかなり変わってしまいます。
二番目の写真で紹介した田んぼも午前中で刈り終えました。
こちらは、5袋。
量的には昨年同様ですが、照りが浅いので結果はどうでしょうか。
![倒れている稲を刈る](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_08ss.jpg)
昼食後、あまり休みも取らず再開です。
義母が「難関」とボヤいて心配甚だしい奥の田んぼを刈ります。
どうも義母は、この田んぼに限って最後の肥料をやりすぎたそうです。
成長しすぎた稲はひょろひょろになり、風に弱くなって倒れやすくなります。
写真では判りにくいかもしれませんが、風に煽られた稲は、てんでばらばらに倒れていて、このままでは機械がキチンと刈り難い状況です。
義母の実家の叔母さん(お嫁さんです!)や、Fさんのばあちゃんも応援に駆けつけてくれました。
みんなで、機械が刈りやすいように倒れた稲を手で刈ったり、絡まった糸をほぐすようにして整えていきます。
昨年より気温が低く、雲で日射を遮られていた時間が長かったため、身体は少し楽でした。
この田んぼは14袋でした。
やはり昨年より2袋ほど少なめ。
合計では昨年同様で、とりあえずは一安心。
![はぞ掛け](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_09ss.jpg)
周囲では、伝統的な「はぞ掛け(はざ掛けとも)」をしている家もありました。
バインダーで刈り取り、長いままの稲穂をこうやって天日で干して乾燥させる昔ながらのやり方です。
この「はぞ掛け」米は、特に美味しいことは皆承知です。
が、なにせお天気任せなので、掛けた後に台風や秋雨が来ると、濡れないように外したり、掛けなおしたりと手間は物凄くかかります。
![籾を乾燥](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_10s.jpg)
大変残念ですが、そこまでの手間を掛けられないので、止む無くライスセンターに籾を持ち込み機械乾燥。
今では流通している米はほぼ全量が機械乾燥によるものです。
乾燥機も予約手配しておかないといけません。
以前は順番待ちで、刈り取り後も即日には乾燥できない事もあったそうですが、農家が減ったのか、高齢化でサラリーマンを退職して曜日が関係なくなり刈り取りが集中しなくなったのか、近頃では順番待ちはなくなりました。
あとは、くず米が少ないことを祈るばかりです。
![光る青空](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_11ss.jpg)
午後3時にはすべての作業が終わりました。
空を見上げると、素晴らしい光景が…
畦端の花たちの美しさ
目の前に飛来して藁を掴んで行く鳶の大きさと、その鳴き声
刈り終えて田んぼに撒かれた稲藁の間を飛び跳ねる茶色い蛙
渡る風、土と草の香り
藁ごみや埃で腕や顔はヂガヂガしますが、
五感を刺激して大地・自然と向き合えた一日でした。
シャワーの一際気持ちよかったこと
そして今夜のビールも一段と美味しいことでしょう
大地の恵み、お天道様・自然に感謝です。
そして、手伝ってくれた方々。
ありがとうございました。
朝6時半に起きて準備。
数日前まで雨天との予報が、昨日辺りから「晴れ」に。
起きてみると、予報通りの快晴です。
![殆ど倒れている奥の田んぼ](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_01ss.jpg)
既に全ての田んぼの四隅は、義母が手で刈ってあり、コンバインで刈る準備は整っていました。
この田んぼは、お盆前後の大雨から稲穂が倒れてしまい、刈り取りが難しそうです。
![一番青い田んぼ](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_02ss.jpg)
一方、こちらの田んぼは裏山の日陰になるため未だ青く、刈り取りには少し早そうです。
が、年寄りとサラリーマン世代の我が家では、休日に済ませてしまわなければ人手が足りません。
本当は、作物の事情に合わせなければならない刈り取りを、人間様の都合に合わせるという勝手…
![稲刈り開始](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_03ss.jpg)
我が家が作っている田んぼは僅かなため、大型農機具は一切持っていません。
お隣のFさんにお願いしてコンバインで刈ってもらいます。
Fさんも早朝から入念な機械整備をしてくれていました。
ところが、田んぼに行ってみると、昨夜から明け方に掛けて冷え込んだため稲に朝露がびっしり。
稲が濡れていると、機械に絡まって上手く脱穀できなくなります。
しばらく田んぼで待機。
![稲刈日和の青空](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_04ss.jpg)
待っていると風も少し出てきました。
トンビが風に乗って舞っています。
![黄金の稲穂](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_05ss.jpg)
30分程も待っていたでしょうか。
コンバインも再稼働し始めました。
陽に透けて黄金色に輝く稲穂
機械は一見順調に刈り取りしていますが、
その跡を良く見ると、かなり刈り損ないの稲や、落穂があります。
残念ながら、全てを機械任せにできません。
![落穂拾い](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_06s.jpg)
機械の跡をなぞって歩き、コンバインが切り刻んだ藁の中から落穂を見つけて拾います。
こうやって集めた落穂も量にすると決して馬鹿になりません。
ぐるぐる回って何週も田んぼの中を結構歩きます。
![一枚目稲刈終了](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_07s.jpg)
一番面積が大きなこの田んぼも2時間半ほどで刈り終えました。
籾袋に全部で29.5袋
この段階では昨年よりやや多目ですが、空や未成熟の籾がどれ程あるかによって、玄米となった後の量はかなり変わってしまいます。
二番目の写真で紹介した田んぼも午前中で刈り終えました。
こちらは、5袋。
量的には昨年同様ですが、照りが浅いので結果はどうでしょうか。
![倒れている稲を刈る](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_08ss.jpg)
昼食後、あまり休みも取らず再開です。
義母が「難関」とボヤいて心配甚だしい奥の田んぼを刈ります。
どうも義母は、この田んぼに限って最後の肥料をやりすぎたそうです。
成長しすぎた稲はひょろひょろになり、風に弱くなって倒れやすくなります。
写真では判りにくいかもしれませんが、風に煽られた稲は、てんでばらばらに倒れていて、このままでは機械がキチンと刈り難い状況です。
義母の実家の叔母さん(お嫁さんです!)や、Fさんのばあちゃんも応援に駆けつけてくれました。
みんなで、機械が刈りやすいように倒れた稲を手で刈ったり、絡まった糸をほぐすようにして整えていきます。
昨年より気温が低く、雲で日射を遮られていた時間が長かったため、身体は少し楽でした。
この田んぼは14袋でした。
やはり昨年より2袋ほど少なめ。
合計では昨年同様で、とりあえずは一安心。
![はぞ掛け](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_09ss.jpg)
周囲では、伝統的な「はぞ掛け(はざ掛けとも)」をしている家もありました。
バインダーで刈り取り、長いままの稲穂をこうやって天日で干して乾燥させる昔ながらのやり方です。
この「はぞ掛け」米は、特に美味しいことは皆承知です。
が、なにせお天気任せなので、掛けた後に台風や秋雨が来ると、濡れないように外したり、掛けなおしたりと手間は物凄くかかります。
![籾を乾燥](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_10s.jpg)
大変残念ですが、そこまでの手間を掛けられないので、止む無くライスセンターに籾を持ち込み機械乾燥。
今では流通している米はほぼ全量が機械乾燥によるものです。
乾燥機も予約手配しておかないといけません。
以前は順番待ちで、刈り取り後も即日には乾燥できない事もあったそうですが、農家が減ったのか、高齢化でサラリーマンを退職して曜日が関係なくなり刈り取りが集中しなくなったのか、近頃では順番待ちはなくなりました。
あとは、くず米が少ないことを祈るばかりです。
![光る青空](http://www.neting.or.jp/photo/2008/20080914_11ss.jpg)
午後3時にはすべての作業が終わりました。
空を見上げると、素晴らしい光景が…
畦端の花たちの美しさ
目の前に飛来して藁を掴んで行く鳶の大きさと、その鳴き声
刈り終えて田んぼに撒かれた稲藁の間を飛び跳ねる茶色い蛙
渡る風、土と草の香り
藁ごみや埃で腕や顔はヂガヂガしますが、
五感を刺激して大地・自然と向き合えた一日でした。
シャワーの一際気持ちよかったこと
そして今夜のビールも一段と美味しいことでしょう
大地の恵み、お天道様・自然に感謝です。
そして、手伝ってくれた方々。
ありがとうございました。