はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

寝台特急北陸

2006-07-12 23:12:18 | 旅日記
(すみません。写真は後から登録します。)

根っからの鉄道少年だからか、寝台列車が大好きです。

旅情…

現代の旅もスピード化して死語になりつつあるかもしれません。
手軽に旅情を味わうには、寝台列車は必須アイテムだと思います。


北陸と東京を結ぶ寝台は、特急北陸。
金沢から上野をゆっくり走って8時間で結びます。

寝台列車の旅を満喫するには、列車によって若干のコツがあるかも知れません。
北陸の場合、特に金沢発の上り列車の場合、それはアルコールの調達かも知れません。

金沢は、世界都市を目指しているだけあって(?)駅にたむろするホームレスにはことのほか厳しく、今では構内にアルコール飲料の自動販売機は一切無く、駅のキオスクも21時には閉めてしまいます。

前回、これに懲りて、今回は21時前に駅に着くや、ますキオスクで麦酒とつまみを確保しておきました。
続いて食事を前回同様、おでんの黒百合さんで頂きます。

黒百合さんのおでん種僕は気が小さいせいか(^^;ヾ一度気に入ったお店は滅多に変えません。
お店の中は21:30ラストオーダーというのに、長いカウンターはほとんど座られています。

前回うっかり写真に収められなかった巨大な車麩を今回は是非とカメラに収めました。
ご覧ください!このおでん種の大きさ。箸で示している車麩の大きいこと。
車麩・豆腐・ちくわ・大根と染込み系が良かったですね。ダシの美味さがじんわり広がって…
ちなみに、ジョッキは中です。

カウンタ両隣のお客さんの会話を聞くと話に、耳に入れながらぼんやり過ごしていると、幸せだなぁと、しみじみ想いが寄せてきます。

小一時間。
お腹もそこそこになりました。程よい時間です。

ホームに上がると、列車は既に入線していました。

改めて切符を見ると、1号車。
開放系B寝台あららB個室では無いようです。






今夜の寝床:寝台上段個室であろうが、なかろうが、寝台は上段と決めています。
写真は今夜の寝床。開放系上段です。

横揺れはありますが、下からの振動や、上の方の動作が気になることは少なく、やや狭いですが、意外に快適です。
それと、枕元の棚。(開放系の場合)
これは通路の天井裏なのですが、ここが荷物置き場や、テーブル代わりに使えます。

今も写真のカーテンを右に押しやり、棚にノートPCを載せて記事を書いています。(旅情はどうした!?)

さて、もう直ぐ富山。

この先は、照明も暗くなり、お休みモードです。

明日は早いので、先ほど買ってすっかりぬるくなった缶ビールとつまみで寝酒と行きましょう。

おやすみなさい~

東京出張に行ってきまぁ~す

2006-07-12 20:22:25 | 旅日記
今夜は、これから夜行列車に乗って東京に向かいます。

今回もさよなら交通博物館(2006-05-11)の時とと同じ行程で、明日の早朝6時過ぎに上野着です。

金沢駅周辺で一杯やって(1ジョッキじゃ済まないでしょうけど)寝台に乗り込みます。

明日は早朝銭湯を経て、目的の飯田橋に。一日みっちり会議の予定です。

その後、学生時代の悪友の単身赴任宿に転がり込んで、また

明後日の夜、戻ります。

東京は暑いのでしょうか…
出先からブログ更新できるかなぁ~

わざわざ更新したくなるようなネタに出逢えますでしょうか

ほんとうに自立を支えるのは?

2006-07-12 19:46:52 | つぶやきあれこれ
今朝もニュースで報道されていました。この報道は何度か耳にしていました。


「作業所や授産施設などでは、障害者の工賃より施設の利用料が上回る逆転現象が生じて施設利用を」止めたり、悩んだりしている障害を持った方が増えているそうです。

これは、今年4月に施行された「障害者自立支援法」が、障害者福祉の現場に大きな影響を与えているためとのこと。

破綻寸前の社会福祉制度。介護保険にも1割の受益者負担があるのだからと、障害者福祉にも1割の施設利用料の徴収義務が課せられました。

このため、障害が重い人ほど、効率が上がらない作業からの工賃収入は低く、「自立のためのささやかな貯金を」との思いで得ていた工賃収入さえも、施設利用料として支払う方が多くなれば、赤字。
自宅からの独立はおろか、僅かな収入源でさえ事実上奪われる現状。


いったい、厚生労働省や国会議員らは、何を考えているのでしょうか。

机の上や議場で考えたことが、最も社会的支援が必要な人々に、やるせない仕打ちを与えているとしたら…

彼らを非難することは、容易です。
しかし、このように議員を選んだのは誰か…
このような政策を黙って放置しているのは誰か…


法案成立から9ヶ月あまり。私自身も報道でようやく事の重大さに気づいたのですから、偉そうな事はいえる立場ではありません。
福祉の問題は生半なことでは、逆に無責任になることがありますので、きちんとした姿勢が必要だとも思っています。

が、これらの事を割り引いても尚、収まりがつかないものを感じています。


「障害を持っている方々も『経済的にも自立をして税金を納めるようになりたい』という願いを持っている」と伺ったことがあります。
ナミねぇ、こと竹中ナミさんから。

脳性まひの一人娘を持つ彼女は、自分がいなくなった後の娘の生計を案じ、一人で活動を始めたそうです。
彼女が代表をしているプロップステーションは、制度と戦い(無視し)ながら障害者の就労研修と支援をしてきた団体です。
当初は、ハローワーク(職業安定所)以外では一切就労支援・斡旋が禁止されていましたから、彼女の活動自体が法令違反。
逆風の連続だったようです。

制度が後からついてきて(改正され)、ハローワーク(職業安定所)以外の民間でも就労支援・斡旋ができるようになってから、彼女の活動は公認されるようになったとか。
プロップでは、障害を持ちながらも就労・起業する人のことを「チャレンジド」と呼んでいます。


この問題に限らず、また官民問わず「問題のすべては現場にある。現場を観よ。そこから原因と対策を練ること」は、全く変わらない鉄則のようです。

そこで、久々にプロップさんのページを訪問しました。すると…

ページのトップから張られた一つのリンクが眼に飛び込んできました。

療護施設のベッドの上で起業(「上育堂」)したチャレンジドのひとり「わびすけ」さんは、障害者自立支援法の施行日を「4月1日は、勝利の日!」とブログに書いておられます。
> 『障害者自立支援法』は施設入居者の就労を認めています。
> 私には施設で生活しながら就労ができる権利と根拠が出来たのです。
と。

ただ決して手放しで喜んでいるのではなく、

> 障害者自立支援法により増える自己負担、生じる格差、法の行く末に感じる不安を考えればキリが無い。
> 正直、『貧乏人イジメ』な法律と思う。
> 
> しかし私は絶対この法律を『弱い者イジメ』と称さない。
> “障害者は弱者でない”“障害者を弱者にしない”、社会がそう意思を持たなければならないときに、自らを『弱者』と称してどないするっ?!
> 
> だけど貧乏なのは自己責任や。だから私は働く。稼ぐ。
> 
> しっかり稼いで、“重~い負担を、軽~く払ってやるっ!”


この法律に対する正反対の意見を前にして、どちらのご意見にも共感できますので、この問題の根の深さを感じました。

バリアフリーという言葉も多くの方に知られるようになりました。

しかし、バリアフリーとはモノの形・デザインの問題というより、人々の心の中に潜むものが一番のバリアだということは、中々気づかれていません。


ささやかでも声を挙げる、より良い方向への法改正の動きを応援するなどできることは少なくないように思えます。

法案成立前は「反対活動」がかなり盛り上がりを見せていたようですが、問題は施行後となった今の方が大きいはずです。

例え小さなことでも、何かできることは無いでしょうか…



●NHKの報道から
◎クローズアップ現代
“職場”を去る障害者~自立支援法の波紋~(2006-07-03)

◎福祉ネットワーク:障害者くらし情報から
検証 障害者自立支援法3か月(2006-07-12)
障害者自立支援法・精神障害者の暮らしは(2006-04-04)
障害者自立支援法 負担はどう変わる?(2005-11-08)
検証 障害者自立支援法(2005-05-02)

◎大阪放送局:かんさいニュース1番から
特集「シリーズ障害者自立支援法の波紋1」(2006-04-03)
特集「シリーズ障害者自立支援法の波紋2」(2006-04-04)
特集「シリーズ障害者自立支援法の波紋3」(2006-04-05)


●ブログから
◎葉月さんの「境界例なアタシ」から
「障害者自立支援法」人をバカにするにも程がある(2005-07-10)
「障害者自立支援法」と「精神保健福祉法第32条」の廃止(2005-06-08)

◎わびすけさんの「障害者こそ、起業せよ!」から
4月1日は『勝利の日』!
・わびすけさんの上育堂(Wake & Do)

◎正己さんの「異論・反論」から
障害者自立支援法関連記事一覧(2006-01-30最終更新)