「影響の輪」を広げる

向上心旺盛と自画自賛している中年おじさんのブログ日記

素人による中国漁船衝突映像の分析

2010-11-06 | シンキング

冒頭の写真は、2度目に衝突した瞬間。

手前が巡視船みずき。遠景の海は、斜めになっているので、衝突する漁船のみに注視している(撮影者の気持ち)のが分かる。

当初の投
稿者の映像は削除されたようだが、それを入手した人の映像は残っている。

素人ではあるが、先程、じっくりと検証してみた。

特に、2度目の衝突した映像は、5番目と6番目。

見るときは、5番目の映像(巡視船みずきからの撮影)をまず見て、次に、6番目の映像(巡視船はてるまからの撮影)を見る。再度、5番目の映像を見ることをお薦めする。

5番目の映像は、衝突された巡視船みずきからの映像。
http://www.youtube.com/watch?v=M3H-A7rB3wo&feature=related

6番目の映像は、二つの船を遠くから見た映像。
http://www.youtube.com/watch?v=ymdtwN-nh4c&feature=related

検証:航路を邪魔したのか?

・巡視船みずき(左)が漁船(右)に接近中(6番目の映像より)


・巡視船みずき(左)は、左(取り舵)に舵をとり、並行した(6番目の映像より)


・その巡視船みずきに、漁船が衝突した(6番目の映像より)


・漁船の船尾のスクリューの後は、舵が左にきられている(5番目の映像より)


・赤い線は、舵を切らなかった場合のスクリューの跡をあらわす。
 緑色の線は、左(取り舵)に舵を切った跡。
 この場面の直前に巡視船みずきの船員が「こちらに来るぞ。(中国船に対して)お~い、止まれ」と叫んでいる。


衝突する前の映像では、タバコを吹かしていた上半身裸の人が、操縦席に入った途端、舵がきられた。
この人が操縦していたかどうかは不明(5番目の映像より)




6番目の映像だけ見ると、巡視船は、漁船の進路妨害のように見えるが、5番目の映像では、巡視船みずきは、並行して走行しているのが分かる。

巡視船みずきは、進路を妨害した訳ではない。

もし、進路を妨害しているなら、漁船のスクリューの跡は、赤い線のままで、衝突した映像になる。

並走しながら、警告音等で停船させとうとしているのが、分かる。

漁船は、明らかに左(取り舵)に舵を切って、衝突しようとしている。

素人でも、分かる。

何故、5番目と6番目の映像を掲載した理由が、分かった。

また、6番目の映像の雲を注意深く見てみると、ほとんど定位置から撮影しているのが分かる。

次は、6番目の映像で、左側のスクリューの跡は、巡視船みずき。
S字で残っている。
右側の黒煙の中に漁船がいる。


巡視船みずきは、漁船に画面の左側から近づき、衝突する前には、左(取り舵)に舵を切って、並走している。

タバコを吸っている人を撮影している時は、並走しているのがわかる。

漁船が舵を切って、衝突してきた後は、巡視船は船尾から黒煙を出し、全速力で避難していた。

衝突した後、巡視船の船尾からは、水しぶきを上げながらスピードを上げているのが分かる。

その後、右(面舵)に舵を切ったので、S字のスクリューの跡が残っている。

5番目の映像は、並走している巡視船と漁船と6番目の映像を撮影した巡視船はてるまの位置関係を撮影している。

巡視船みずきから見て、並走している巡視船。


並走している巡視船の航跡が左隅に写りこんでいて、右隅に中国漁船。


中国漁船の右側に巡視船はてるま(6番目の映像を撮影した巡視船)がいる。
この巡視船みずきの船室も一緒に写っている。


5番目と、6番目の映像があって、全体がわかる。

中々、賢い情報提供者(情報流出者)。

中国政府も、下手な言い訳では、日本国民を納得させることはできない。

「馬脚をあらわす」状況かな。


閑話休題:

情報漏れは、当局が統制がとれていない、統制がとられていないと言う、危機的状況と捉える必要がある。

ただし、情報管理を強化するだけでなく、この情報漏れを起こすベースとなっている中国への外交戦略(日本の外交をどうもって行くのか)を真剣に考える必要がある。