新型インフルエンザに関する情報と報道
先週の群馬県の感染症動向でも新型インフルエンザは24名とありました。また、桐生でもパラパラと発生しています。全国的には4000人を超えました。海外の情報では季節性と同程度の死亡率ではないかとのことでしたが、日本国内では死亡者はおりません。
重症患者に関しては、小児では脳炎が確認されたと報道されました。しかし、報道の内容を見る限り、脳炎とは言えないのではないかと思います。詳しいことが書かれていないのですが、診断した理由を見ると「脳炎?」と感じますす。もちろん、報道規制がかかっているのか知れません。それに、普通、インフルエンザは「脳炎」になるより「脳症」になることが多いため(区別は難しいのですが)、第1例目が脳炎と言うことであると疑問です。記事によると後遺症無く回復しているようです。なによりです。
毎年、季節性のインフルエンザでもある程度の患者さんが脳症で入院します。私自身がインフルエンザ脳症の診療をして、治療法について研究して「インフルエンザ脳症に対するステロイドパルス療法の検討」を2008年に小児科臨床という雑誌で論文を発表したこともあります。このため新型でも脳症を合併するとは思います。それでも、「39度の発熱があり、幻覚の症状があった」ことで、脳炎と診断するのは、無理があると思います。記事の内容からは脳炎ではないのではないかなと思います。もっとも、疑わしい患者さんは報告する必要があるのだと思います。
新型インフルエンザの脳症に関する記事はこちら (新型インフル感染の児童が急性脳炎、http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20090723/20090723-00000012-jnn-soci.html・新型インフル 感染の小学生に幻覚症状 急性脳炎を発症、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090722-00000588-san-soci)
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/
先週の群馬県の感染症動向でも新型インフルエンザは24名とありました。また、桐生でもパラパラと発生しています。全国的には4000人を超えました。海外の情報では季節性と同程度の死亡率ではないかとのことでしたが、日本国内では死亡者はおりません。
重症患者に関しては、小児では脳炎が確認されたと報道されました。しかし、報道の内容を見る限り、脳炎とは言えないのではないかと思います。詳しいことが書かれていないのですが、診断した理由を見ると「脳炎?」と感じますす。もちろん、報道規制がかかっているのか知れません。それに、普通、インフルエンザは「脳炎」になるより「脳症」になることが多いため(区別は難しいのですが)、第1例目が脳炎と言うことであると疑問です。記事によると後遺症無く回復しているようです。なによりです。
毎年、季節性のインフルエンザでもある程度の患者さんが脳症で入院します。私自身がインフルエンザ脳症の診療をして、治療法について研究して「インフルエンザ脳症に対するステロイドパルス療法の検討」を2008年に小児科臨床という雑誌で論文を発表したこともあります。このため新型でも脳症を合併するとは思います。それでも、「39度の発熱があり、幻覚の症状があった」ことで、脳炎と診断するのは、無理があると思います。記事の内容からは脳炎ではないのではないかなと思います。もっとも、疑わしい患者さんは報告する必要があるのだと思います。
新型インフルエンザの脳症に関する記事はこちら (新型インフル感染の児童が急性脳炎、http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20090723/20090723-00000012-jnn-soci.html・新型インフル 感染の小学生に幻覚症状 急性脳炎を発症、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090722-00000588-san-soci)
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/
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