ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

はしかによる死亡者が大幅減、WHO発表

2013-01-18 11:02:41 | 新聞記事など
はしかによる死亡者が大幅減、WHO発表

 はしか(麻疹)の予防接種に関する記事がありました。

「はしかによる死亡者が大幅減、WHO発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130118-00000001-jij_afp-int」

記事によれば「世界保健機関(WHO)は17日、2000~2011年の間に、はしかによる世界での死亡者数が主に予防接種の効果で71%も減少したと発表した。」「2000年に54万2000人だったはしかでの死亡者数は、2011年は15万8000人にとどまった。」とのことです。日本は麻疹ワクチンが定期接種で死亡は殆どなくなりました。大幅減と言っても、世界では未だに1年に15万人以上の人が亡くなっていることがわかります。桐生市の全人口が12万人ですから、いかに多くの人が予防接種で防ぐことのできるはしかで亡くなっているか分かります。
国別に見ると「予防接種を受けられなかった子どもが最も多くいたのがインドで、同数は670万人に達した。次いで多かったのがナイジェリアで同170万人、エチオピアで同100万人、パキスタンで同90万人、コンゴ民主共和国で80万人などとなった。」とのことです。
海外のことかと思うかも知れませんが、海外からは日本も同じような目で見られています。予防接種の進んでいる米国はもちろん、隣の韓国でも、みずぼうそう(水痘)ワクチンが普及しており、みずぼうそうによる死亡者は殆どいません、しかし、残念ながら日本ではみずぼうそうの予防接種率が低くて、はしかによる死亡数より、みずぼうそうによる死亡数のほうが多くなってしまっています。
 群馬県内では水痘に感染してしまった方が良いという間違った考えが普及しています。実際に日本小児科学会のワクチン接種推奨年齢は1歳ですが、1歳ではなく、2歳以降の年長になって罹患しなかったらワクチンを接種した方が良いという医療機関もあります。これは明らかに間違いですから、惑わされずに日本小児科学会の推奨に従って早めに接種するようにしましょう。

ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、四種混合ワクチン、BCGワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘(水ぼうそう)ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、B型肝炎ワクチン、不活化ポリオワクチン、インフルエンザワクチン、ロタウイルスワクチン(ロタリックス・ロタテック)他などの予防接種を行っています。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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