ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

<カフェイン中毒死>血中濃度、致死量…短期間に大量摂取か

2015-12-25 12:26:07 | 新聞記事など
<カフェイン中毒死>血中濃度、致死量…短期間に大量摂取か

 先日カフェイン中毒による死亡例の報道がありました。

<カフェイン中毒死>血中濃度、致死量…短期間に大量摂取か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151221-00000089-mai-soci

 記事によると「「エナジードリンク」と呼ばれるカフェインを含む清涼飲料水を大量に飲んだ男性が中毒死した問題で、解剖の結果、カフェインの血中濃度が致死量に達していたことが分かったと発表した。胃の中からカフェインの錠剤も見つかり、「短期間の大量摂取は危険だ」と注意を呼びかけた。」そうです。
「男性は20代前半。ガソリンスタンドで深夜から早朝まで勤務し、眠気覚ましとして1年以上前からカフェイン150ミリグラム程度を含むエナジードリンクを飲んでいた。」そうですから、夜の仕事が過酷だったのでしょうか。

 「血中濃度から推定される経口摂取による致死量は3000ミリグラム(3グラム)程度。」だそうですから、全てエナジードリンクなら20本です。しかし、カフェインの錠剤も飲んでいたようですから、合わせて3000mg程度となったのでしょうね。

 不眠の患者さんの診療をしているとお茶の飲み過ぎの方がいます。ペットボトルの緑茶500mlx4本で2Lという方もいてお茶を飲まなくして軽快する方もいます。しかし、緑茶500mlで多いものではカフェイン100mgですから、2Lでもカフェイン約400mgです。

 ちなみに、小さい缶コーヒーはカフェイン100mg程度(多い物は150mg程度)です。小さい缶コーヒーとペットボトルのお茶ではカフェイン量は変わりません。コーヒーのせいで不眠という人はあまり聞かないので、コーヒーにはカフェインがあって眠れなくなることは広く知られているのだと思います。しかし、お茶で眠れなくなる人がいると言うことは広くは知られていないのかなと思います。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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