外来抗菌薬静注療法に関して
以前、外来での抗菌薬静注療法についてここに記載しました。
今月の日本小児科学会雑誌に「市中肺炎患児における外来抗菌薬静注療法選択可能症例の調査」とうい論文が掲載されていました。
軽症から重症まで「肺炎」というと入院のイメージがあるかも知れません。しかし、この論文によると重症はもちろん入院が必要ですが、入院していた中等症以下の肺炎でも、脱水や合併症などがないなど、40%程度は外来抗菌薬静注量法による治療が可能である。とのことでした。
当院では、この論文にも記載されているセフトリアキソンによる抗菌薬静注療法を行っており多くの中等症以下の肺炎患者さんは入院を回避できています。
そもそも、肺炎球菌ワクチンなどが普及してくれれば抗菌薬の使用量を減らすことができるのです。日本はワクチン後進国でワクチン普及が進んでいないのは残念です。
ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、BCGワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)、BCGワクチン、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘(水ぼうそう)ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、インフルエンザワクチン、他などの予防接種ができます。
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/
以前、外来での抗菌薬静注療法についてここに記載しました。
今月の日本小児科学会雑誌に「市中肺炎患児における外来抗菌薬静注療法選択可能症例の調査」とうい論文が掲載されていました。
軽症から重症まで「肺炎」というと入院のイメージがあるかも知れません。しかし、この論文によると重症はもちろん入院が必要ですが、入院していた中等症以下の肺炎でも、脱水や合併症などがないなど、40%程度は外来抗菌薬静注量法による治療が可能である。とのことでした。
当院では、この論文にも記載されているセフトリアキソンによる抗菌薬静注療法を行っており多くの中等症以下の肺炎患者さんは入院を回避できています。
そもそも、肺炎球菌ワクチンなどが普及してくれれば抗菌薬の使用量を減らすことができるのです。日本はワクチン後進国でワクチン普及が進んでいないのは残念です。
ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、BCGワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)、BCGワクチン、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘(水ぼうそう)ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、インフルエンザワクチン、他などの予防接種ができます。
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/
先生ご指摘の通り、以前にも質問させていただいた者です。
自分でも失念しておりました。貴重な時間を割いていただき申し訳ありませんでした。
大変詳しく解説くださり、ありがとうございました。
費用対効果ということになるでしょうか…考えたいと思います。
重ねて御礼申し上げます。
ヒブに関してはホームページにありますように対象は5歳未満です。5歳であれば不要です。
ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/
あんみつさんはプレベナーに関して過去にここで質問されていませんか?
それとも別の方でしょうか? もし別の方であれば失礼ですが、下記に簡単な回答があります。
http://blog.goo.ne.jp/hikitapediatricclinic/e/f20caae145fc5d7a071a0a6eca09b42a
ワクチンメーカーは9歳まで有効と言っています。日本ではこれ以外にデーターがないため正しい回答はありません。
しかし、なんとなく、あんみつさんの質問の意図も分かります。ちなみに、この質問は、近くのかかりつけの医師に質問しても答えは返ってきません。このことに正確に意見を持って答えられる人間は私を入れても日本ではわずかでしょう。ここから先は疋田の個人的な意見です。疋田は5歳以上はお母様の希望があれば接種しますというスタンスです。5歳以上は外来で積極的には接種しなさいとは説明していません。これには理由があります。海外では5歳未満が推奨なのです。
プレベナーの発売記念講演というのがあって、参加しました。群馬から参加したのは数名てす(たぶん2名)。埼玉でもそんなに沢山の人がいたとは思えません。演者は米国の専門家で5歳未満と言っていました。しかし、メーカーは9歳と言っています。講演会後に質問がありたくさんの質問が出ましたが、このことについて突っ込んだ質問がありませんでした。
公演後に演者の先生に直接質問してみました。質問したときに日本の感染症の専門家で、演者の先生と同じ米国の研究機関で仕事をしていたという先生もいました。演者の先生は5歳未満と断言しました。メーカーの人は9歳まで有効であるデーターがあると言いました(メーカーの人は英語が話せず日本語で話したので演者の先生は理解できませんでした)。そして、日本の感染症の専門家は5歳まで、でも、希望があれば9歳までと言いました。
私も9歳までは有効なのだと思います。しかし、お金に換算すると5歳までなのでしょう。私も米国に住んでいたことがありますが米国は非常に合理的な国です。肺炎球菌髄膜炎は5歳未満では死亡数が高くて5歳以上は死亡数は高くない病気です。正確な数は知りませんが、例えばワクチンがないと米国で年間100人死亡して、200人が高度な障害が残ると仮定します。1人の損失が例えば2億円とすると600億円の損失になる。5年間で3000億円の損失になる。逆に、年間500万人の子供に接種する。1人につき4回で2000万回、一回1万円で2000億円となる。3000億円より2000億円の方が安い。つまりワクチンの方が高率がよい。しかし、仮に5-9歳の死亡や高度な障害が10人とすると、年間20億円の損失で、ワクチンは2000億円。これは高率を考えればワクチンを打たないということになると思います(以上の計算は、なんとなくです。米国の正確な出生数と死亡数は知りません。それにワクチンによる事故の損失も加味する必要があります)。
発売記念講演会には数百人が来ていましたが、年齢について気がつかない先生が大半と、自分なりポリシーを持っている少数の専門家がいたのだと思います。参加すらしていない医師はメーカー推奨の9歳まで、もくしは海外同様に5歳までとしか回答できないでしょう。
ちなみに、私のこどもは発売時には5歳以上でしたが接種しました。
ちょっと難しいですが回答になっておりますでしょうか?
そして、くり返しで申し訳有りませんが、上記は個人的な意見です。そして、個別の予防接種の質問に答えることは困難です。今回の質問には、かかりつけの医師では回答がないだろうなと思い答えましたが、個別の予防接種の質問は、かかりつけの小児科を受診してそこで質問してください。他の方も、今後は予防接種の質問は直接電話で予約時に聞くか、受診して質問してください。お願いいたします。
まあ、年齢に関しては「5歳未満であれば必要」で「5歳以上では不要」となると「4歳11か月29日はどうする?」という話しになるのですが、医師としては「5歳未満であれば必要」と言うことになります。ただ、現実には非常に高価なので困ります。早く定期接種になって欲しいです。
隆ママさんの質問に加えて確認させてください。
息子は8月に5歳になりましたが、ヒブワクチンの接種時期を見ると「5歳未満」と書かれています。
接種するなら、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)のみで良いのでしょうか?
また、5歳以上でも必要性はやはり高いでしょうか?
本来ならばかかりつけ医に相談すべきことですが…
インフルエンザワクチンの接種予約のこともあり、便乗させていただきました。
申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
先生のブログを見せました。
どうするかはまだ聞いてはいませんがたぶん先生のところでお世話になると思います。
でもそんなことを言われてしまえば打つ必要ないのかな…と思ってしまいますよね。
私の子供は幸い最初から疋田先生にお世話になっていたので一切迷いなく接種することができました。
また予防接種や診察でお世話になると思いますがよろしくお願いします。
隆ママさん、ご質問ありがとうございます。
両方のワクチンとも4歳であれば当然接種した方が良いです。
「とある場所でヒブと肺炎球菌は5歳になると接種する必要性がなくなると言われたそうです。」は、きっと「とある」先生は勉強不足か接種したくないのでしょう。
私は、小児科専門医で大きな病院に勤務していたため、たくさんの「ヒブ髄膜炎」そして「肺炎球菌髄膜炎」を診療してきました。あの、恐ろしい病気をみたら、絶対に予防接種を勧めるはずです。
強いて接種しない理由を挙げるとしたら値段が高くて払えない。これ以外に接種しない理由はありません。でも、妹さんと言い合いなどはしないようにしてくださいね。
9月23日にも書きましたが、任意ワクチン接種の公費助成を求める署名活動にご協力ください。
私は自分のこどもなら絶対に接種します。
お忙しいところ申し訳ございません。
妹の子供のことなのですが…
2月で5歳になる子がいます。
ヒブも肺炎球菌も打っていません。
とある場所でヒブと肺炎球菌は5歳になると接種する必要性がなくなると言われたそうです。
二本とも接種する予定でいたのですがそのように言われたのでやめようかな…と言っています。
本当に必要性はないのでしょうか?