さいきんの流星光
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読みました。

熊本から出て東京の大学へ通うことになった三四郎。

そんな中で、いろいろな人と知り合い、女性とも知り合い、恋をしたりしなかったり…。

お話としては、そんな感じ。

田舎から出てきた大学一年生がおくる日常を描いたといった小説でしょうか。

その中で、登場人物おのおのが、それぞれの人生観や世の中の解釈などを語る場面もありました。

それは、すべて漱石の頭の中にある考えなのでしょうが、こないだ読んだ漱石の短編集といい、漱石とは、いったいどんな考えを持っている人なのか、だったのか、を知るために、苦労して時間をかけて、小説を読んだという気がします。

本来、小説とは、作者の考え方が色濃く反映されるものなのだな、と感じました。

10年ほどまえ、実は僕にも読書ブームが訪れました。

その時は、ミステリーでした。

とにかく、いろいろ読みまくって、最後の一冊、お見終えた後、本を壁に叩きつけて終わりました。

ミステリーは、事件解決に向けて進んでいきます。

誰が犯人なのか、どんなトリックを使ったのか、そこに話は終始しております。

最近の読書ブームで出会った本とはまるで違っています。

ドストエフスキーさんも、ジョン・アーヴィングさんも、夏目漱石さんも、太宰治さんも、
しっかりと登場人物に、自分の考えを言わせています。彼らなりの世の中の解釈を語らせています。

それはすなわち、作者の解釈と重なるわけです。

けっきょく小説とは、そういうものなのかなと思いました。

僕は、今まで自分が描いてきた漫画作品が、いかに作り込みが甘いかを知りました。

キャラが薄っぺらで、どうしようもない事を知りました。

世界が、まったく出来ていない事を知りました。

僕が、これまで描いた作品は、良くはありません。

ぜんぶ捨ててしまいたいくらいです。

これから描くものは、良いものになるでしょう。

次回作は、間違いなく僕の人生でもっとも大きな作品になると思います。





そうして「三四郎」は、ふわりと最後のページにたどり着いたのでした。






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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
Unknown (ロックマン)
2015-10-13 18:09:36
ひかる先生の次回作を楽しみに待ってます!
 
 
 
Unknown (流星光)
2015-10-14 12:44:34
>ロックマンさん

ありがとうございます!

いまは勉強中ですが、そのうち発表します!
 
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