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ロスジェネ世代の主人公吉井が、…えーと…、
わからん。
いったい何の話だったのだろうか?
主人公は、年収200万円のフリーの編集者・ライター。
出版社のデスクから突如振られる「世界の名言1000」って本を出したいからヨロシク、とか、丸投げの企画をこなす毎日。
彼女なし、年収低い、うだつの上がらない青年吉井クン。
そんな吉井青年の生活をつづった6本の短編です。
第二話で、アスペルガー症候群の女性漫画家と、これまた企画で出会うわけだが、
その女性ともどうにもならず、次の第三話では、まったく別のお話が展開されていくのだった。
アスペの女性は、美しく、吉井クンは激しい恋に落ちるのだ。
そこまで読んだ僕は、お、と思った。
そうか、この女性と吉井クンは、おそらく恋に落ちるだろう。
だが、女性がアスペであるため、いろいろな弊害や障壁が二人の前に立ちふさがり、
大きな労苦を強いることとなるであろう、なるほど、そうなれば面白そうだな、そうなって欲しいな。
僕は、そう思った。
だが、吉井クンの恋は、あっさり終わりを告げ、
第三話では、まったく別のお話が動き出すのであった。
なんだよ! である。
ぜったいその方が面白かったのに! である。
なんなら、第三話から第六話までの話を普通に描きながら、同時進行で、アスペの彼女と苦難多き恋の話を展開することもできたのではないだろうか?なんて作者でもないのに思ってしまった。
う~ん、やはり若き恋愛模様というのはうるおいがあっていい、と思うんだよね。
枯れたオッサンやジーサンの生きざまとか人生とか、も、まあ、味わい深いものがあるのかも知れませんが、やっぱり、そちらにシフトしてしまったこの小説は、僕には「枯れた」感じにおもわれた。
みずみずしい案件が、目の前をすぃーっと通り過ぎてしまった残念感だけが残ったというのが正直なところ。
そんな感想です。
以上。
※ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!
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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>
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