さいきんの流星光
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お昼の時間は、とっくに過ぎていたんだけど、
なぜか僕は、お腹は減ってなかった。

でも、食べてしまわないと、腰を据えて仕事に取り組もうという気持ちになれないので、
キッチンへ行って、冷蔵庫からキャベツや玉ねぎ、ぶなしめじを取り出して、
まな板の上に並べて、無理やり準備を始めた。

おそらくとんでもない量のスギ花粉が舞っているので外に出たくなかったから、
肉を買いにも行かず、肉無しのスパゲティナポリタンを作ることにした。

外に出なければ、お金も使わない。
いい節約になる。



食事中。

最近はもう、テレビをつける気にもならない。
テレビに何の情報があるのだ、と、僕は、かたくなに見ることを拒んでいる。

文庫本を、ぐいぐいと力まかせに開いた形に形状記憶させ、
コタツのテーブルの上にべたっと広げて、手を使わずに紙面に目を落とす。




一冊の文庫本の中に、小説がふたつ収録されている本がある。

僕は、それが苦手だ。

やっと最初の小説を読み終えたからといって、
一冊を読み切った事にならないのが嫌だ。
ゴールの前に、「仮ゴール」が設置されているようだ。

「このゴールテープ、何ですか?」

そう質問したくなってしまう。

最初の小説の登場人物のこととか、ストーリーのこととか、
ラストシーンの感じとかも頭に残っているので、
すぐ次の小説に突入できない。

親子丼を食べ進んでいくと、
どんぶりの底に、ティラミスが置かれていた、みたいな気持ちだ。

いやちょっと例え話を間違えた。
かなりカオスだな、それ。

親子丼を美味しくたべたのに、
まだ美味しい別のものを食べなければいけない。

そんな感じ。




僕は、そんな時、時間を置く。
そういう人、多いんじゃないかな。

それしか、解決方法は、ないでしょ。



僕は、本を読んでると、
たまに、ふっと集中力が切れて、
自分の視界の焦点が合ってない事に気がつく。

僕の、読書する時の癖だ。
そういうゾーンに入り込むと、読書そっちのけで、
妄想が走り出してしまう。

今日は、実家で、父親が亡くなるところを想像したりした。

亡くなったその当日、親戚が集まって悲しみに暮れる中、
一人の訪問者が玄関にあらわれる。

「あのう、こんな時に、すみません。わたし、お父さんにお金を貸していたものでして」

聞くと、借用証書も何も作っていないという。

僕は怪しいと思い、断ろうとするが、
母親が、お金を渡そうと家じゅうを探し始めるのだ。

僕は、その人に
「当人は、もう亡くなっているので、借金は無効です」
と言おうと玄関へ向かうのだが、親戚ぜんいんに羽交い絞めにされて進めない。

そんな妄想の中、僕は、お昼ごはんを食べ終わった。


ごちそう様でした!





長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました!

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