さいきんの流星光
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たま~に自分が犯罪を犯してしまう夢をみる。
おととい見た夢は…

何か科学兵器みたいな錠剤をいじくっていたら、そこから気体が出てきて何百人という人が死んでしまった、という夢。

気体が出てくる前から、危険な物質であることは、僕も知っていた。
でも、一瞬だけ「どうなってもいいや」と考えてやってしまった。

すぐ僕は逮捕され、世間では僕のニュースで持ち切りらしい。
両親や妻や兄弟、それと周りの人たちの顔が頭に浮かび、申し訳ないことをした…と反省している。

現場の実況検分の時などは、一般の人や被害者の遺族の罵声がとぶ。
僕は、それを他人事のように聞いている。

僕は、被害者を知らない。
被害者の顔を見たことがない。
遺族にも会ったことがないのだ。

頭に浮かぶのは、ひたすら両親の顔。
さぞ、迷惑をかけていることだろうな…とぼんやり考えている。

僕は、被害者・遺族に会いたいと強く思う。
しかし警察は、それを許してくれない。
犯罪を犯した記憶も、何だかボーッとして定かではない。
あの瞬間の自分は、どうかしていたに違いない、と自分では思っている。

僕は、自分のしたことを明確にして、今の地面に足がついてないようなフワフワした上体から脱したくて、とにかく被害者・遺族に会いたいと思う。
それをしなくては、現実がわからなくなりそうだった。

世間の人が言う、

「被害者や遺族の気持ちを考えたことがあるのか!」

というセリフだが、
考えられないのだ!と強く思った。
まず、自分のしたことを認識させてくれ!そう思って目が覚めた。
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目が覚めて僕は思った。
一部の確信的なものや計画的犯行を除いて、
突発的に犯罪を犯した加害者って、そんな気持ちだったのではないだろうか?
なぜ、やってしまったのかすら自分自身には解らない。
唯一、自分がやったことを認識するためには、
犯人に、自分がやったことを一から十まで丁寧に見せてまわることが必要なのではないだろうか。

誤解や反発をおそれず書くと、
こういった犯行の最大の被害者は、加害者なのかも知れない…。




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