サウナ屋が作るヘビーで本気な一杯
千代田線・赤坂駅の1番出口から歩いて3分ほど。赤坂みすじ通り沿いに2023年8月1日にオープンした「サ麺」へ。コンセプトは「サウナの後に食べたくなるラーメン」。屋号からもお察しだが、コチラは同じく赤坂で会員制高級サウナ「サウナタイガー」を運営するSAUNA&Co株式会社が手掛けるラーメン店である。
当初は「サ飯食堂」としてオープンし、ラーメンやパスタといった麺料理のほか定食やハンバーガーなども提供していたが、8月に赤坂みすじ通り沿いの「サウナ東京」地下1階に移店。その跡地を「サ麺」としたようだ。軒先の看板には「サウナ屋が作った本気のラーメン」とあるが、実際に本格的な味わいと評判のご様子。
店内はカウンター6席とテーブルに10席の計16席。口頭注文の後会計だ。麺メニューは豚骨ベースで濃厚な「ラーメン」一択のようで、青唐辛子とチャーシューを追加トッピング可能だ。替玉もある。また餃子や、ライス、チャーハン、ミニチャーシュー丼といった飯モノもラインナップ。一杯引っかけることも出来る。
そして「かき氷」もあるのだが、フレバーにイチゴ、マンゴー、メロン、コーラ、抹茶、ブルーハワイに加えて、サウナー御用達でオロナミンCをポカリスエットで割った神ドリンク「オロポ」も用意している。今回は「チャーシューメン(1490円)」に半チャーハン(390円)を加えて注文。さすがに少々、赤坂価格だな。
着丼までは10分ほど。泡立つほどに濃厚なスープは豚骨をしっかり炊いた白湯で、粘度も高くヘビーな飲み口だ。カエシは甘さ控えめで、豚骨の重さに対しシャープな醤油でバランスをとっている印象。なおメニューには「スープの調理工程により昼と夜で若干スープの濃度が異なる場合が」とあるが、これは重い方だろう。
一方の麺は低加水の細ストレートでコシはなく粉っぽさが残るが、ヘビーなスープに合わせたあえてのチューニングだろうか。珍しい合わせ方だ。そしてチャーシューは周りを炙った香ばしいバラロールが4枚。こちらも甘さ控えめ。脂がトロリとして美味である。ほかメンマ、ネギ、ナルトがトッピングされる。
一方の半チャーハンは、タレにたまり醤油を使っているのか茶色く香ばしい仕上がりに。量は小さな茶碗に一杯分といったところか。具材は卵、チャーシュー、ナルト、ネギ。口の中でハラリと解けるが、しっとり感もあって美味である。お店は深夜3時まで営業しているが、ヘビーなラーメンなのでその覚悟で訪れるべし。
<店舗データ>
【店名】 サ麺
【住所】 東京都港区赤坂3-15-1
【最寄】 東京メトロ千代田線「赤坂駅」徒歩3分