浅草・井草スタッフによる二毛作「銀次」
つくばエクスプレス・浅草駅から徒歩2分ほど。今回訪れた「煮干しスタミナらーめん 銀次」は、六区横丁に2022年9月にオープンした「東京浅草 つけ蕎麦 井草」の閉店後、スタッフが店舗を間借りして営業している。そのためオープンしているのは夜9時から0時までの3時間のみ。「井草」がハイレベルなので「銀次」も期待大である。
店内はカウンター3席と、4人掛けテーブル2卓の計11席。麺メニューは「にぼしスタミナラーメン」のこってり、あっさりの2種のみで、いずれも1杯1000円。また券売機を見ると、土鍋炊き白飯と生卵、生ビールや日本酒、缶チューハイといった酒類も提供しているようだ。今回は「こってり」の方をオーダーすることに。
なお、ニンニク、ショウガ、背脂、パンダ(味の素)を無料でトッピング出来るとのこと。スタッフのおススメは「全のせ」だそうだが、どうもパンダは気が進まず…今回はニンニクと背脂のみでお願いした。待つこと7分ほどで「井草」の澄んだスープとは対照的な、茶濁したドロドロの濃厚スープが注がれた一杯が到着した。
スープは「井草」の出汁をベースに、動物系素材や煮干しを加えて炊き直したものだそう。少しザラつくほどふんだんに煮干しを使っているが、動物系白湯と合わせることで、嫌なエグみや臭みを打ち消している。そこに、浅草開花楼製の中太ストレート麺を合わせている。おそらく「井草」のつけ蕎麦用麺だろう。コシがあり旨い麺だ。
そこに胡椒の効いた豚バラ肉、大きくカットされた玉ネギ、ニラ、ニンニクの芽がトッピングされる。追加した背脂は大粒で、醤油味が染みて旨い。ニンニクもスープとの相性抜群だ。「井草」とは全く性格の違う一杯だが、煮干しで「スタミナ」というのは珍しい。丼は小ぶりで、呑んだシメに丁度良い。ぜひお試しを。
<店舗データ>
【店名】 煮干しスタミナラーメン 銀次
【住所】 東京都台東区浅草2-12-8
【最寄】 つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩2分