「みぞれ」を筆頭に独創的なラーメン多数
つくばジャンクションの北側、学園西大通りと国道354号線が交わる稲荷前信号前で営業する「がんこや かるがん つくば店」へ。本店はかすみがうら市にあり、季節限定商品を含め50種類以上にも及ぶ独創的なラーメンで人気を博している。こちら「つくば店」は2004年創業。2020年3月に一度閉店したが3か月後に営業を再開した。
店内はL字カウンターに約20席とテーブルも20席ありなかなかの大箱だ。麺メニューは濃厚豚骨のラーメンや味噌ラーメンをベースに多岐に渡るが、その中でも不動の一番人気は大根おろしと紀州南高梅、刻んだ青菜がたっぷり乗ったオリジナルの「みぞれラーメン」である。そして2番人気は「岩のりラーメン」だそうだ。
他にもユニークなラーメンを多数揃えていて、例えば仙台麩+七味ニンニクの「みちのく」、山椒+ラー油の「電気」、蕪浅漬け+油揚げの「かぶらけ」、バラ軟骨チャーシューの「ばらさき」、海藻類たっぷりの「えびすめ」、カレースープの海にパンが筑波山のようにそびえ立つ「ひざくりげ」など枚挙に暇がない。
また季節ごとにオリジナル麺があり、春ならば若筍、高菜、蕨+こごみ、フキノトウ+菜の花などをトッピング。夏には梅紫蘇葱や茗荷、青唐辛子、じゅんさい、涼麺、冷し麺が。秋は占地+小松菜、舞茸+ほうれん草などキノコ系が主体に。そして冬は牡蠣+菜の花、からし菜、根深など独創的なラーメンを多数提供している。
ほかライス、玉子かけ御飯、ばらさきチャーシュー丼といった飯モノや、手造り餃子、塩餃子、季節の餃子も用意。一杯飲ることも出来る。夏は「冷やしみぞれ」もあるので迷ったが、やはりここは王道の「みぞれラーメン(990円)」を注文することに。待つこと6分ほどで、大根おろしと南高梅を頂いた一杯が到着した。
スープは「みぞれ」の名からすると意外ではあるが、背脂を溶かしながら仕込んでいるという濃厚な豚骨白湯だ。カエシの塩味は控えめなので濃厚さが立つ飲み口である。そこに合わせるのは自家製の平打ち中細麺だ。少し歯が食い込むモチモチさで、手打ち麺のようなピロピロとした食感である。短めなので啜りやすいのも良い。
そして、この濃厚スープに何故か大根おろしが合うのだ。粗挽きと細挽きの2種を合わせるコダワリようで食感も楽しい。さらに大粒で甘味ある南高梅やシャキシャキと歯触り良い青菜、アクセントで加えられた柚子皮がサッパリ感を演出してくれる。ほか厚みがある肩ロースチャーシューが1枚と唐辛子粉がトッピングされる。
卓上には一味、豆板醤、胡椒、ニンニクがあるのでお好みで味調整を。唯一無二の一杯、最後まで美味しく頂いた。いずれ季節の麺も啜ってみたいところだ。なお荒川沖駅からは約4.2キロあるので自家用車でのアプローチが前提だが、もし関東バスに乗るなら環境研究所入口かトーホーランド前停留所が近い。訪問時のご参考に。
<店舗データ>
【店名】 がんこや かるがん つくば店
【住所】 茨城県つくば市赤塚635-9
【最寄】 JR常磐線「荒川沖駅」徒歩55分(4.2km)